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第2章
危機の中で
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それから1年近い月日が流れた。ルネは6歳になって学校へ行くことになり、イザークは少し大きくなって言葉が喋れるようになった。
故郷ボルフォーヌでの日々は、とても幸せだった。しかし、一つだけ心配の種があった。父上の体調が悪くなっていたことだった。ある日、父上は医者に診て貰うことにした。応接間で、父上がソファにぐったりと座っていると、医者がやって来た。
「先生、よろしくお願いします」
診療が始まり、医者は父上から症状を聞いたり、脈をとったり、聴診器を耳に当てたりしていた。血液を採って顕微鏡という最新技術の道具で観察したりもした。
ほどなくして、父上の病気が想像以上に深刻であることがわかった。
医者は言った。「ノア様、お話ししたいことがあります。お体の状態はかなり深刻で、これまでの検査結果から言いますと…」
その言葉を聞いて、父上は驚きと同時に深い悲しみを覚えた。父上は家族のためにも、そして特にマリーのためにも健康を保たなければならないという思いが心を揺さぶった。
しかし、医者は父上の余命が長くないことを告げた。父上だけでなく、僕を含む家族全員が深い悲しみに包まれた。
父上は家族に対して余命のことを正直に伝え、自らの最期を迎える準備を始めた。その日から、家族全員が支え合い、父上の最後の日々を大切に過ごすことにした。
父上は残された時間を家族との貴重なひとときに費やした。散歩をしたり、庭で遊んだりしながら、普段以上に家族との絆を深めていった。家族全員が悲しみに暮れながらも、彼のためにできることを精一杯尽くした。最後の日々は、静かで穏やかな時間が流れ、愛と思い出で満ちたものとなった。
ある夜、ベッドに臥す父上の手を握りながら、僕は父上と話をしていた。父上は僕のために最後の力を振り絞って遺言書を書き、読んでくれた。
「愛する息子、シャルルへ。
新たな家長となり領主となる君には、私の遺志を継いでほしい。私がこの世を去った後も、家族と領地を守り抜いてくれることを、心から願っている。君は将来、多くの責任を担うことになるだろう。しかし、その中で忘れてはならないのは、家族との絆、そして人々への奉仕の精神だ。領地の平和と繁栄を築き上げるために、勇気を持って行動し、知恵を働かせてほしい。人々は領主のためにあるのでは無く、領主が人々のためにあるのだ。人々との交流を絶やさず、民のための政治を目標としてほしい。
私の教えを胸に、君の人生を輝かせる道を歩んでほしい。この遺言書が、君にとっての拠り所となることを願っている。
愛する息子よ、これが私からの最後の言葉だ。
ノア・ベルタン」
翌朝、父上は再び目を覚ますことなく、息を引き取った。
「父上ー!」僕は泣きながら父上を抱きしめた。
葬儀は翌日に、町の教会で行われた。父上の業績を偲んで多くの人々も参列した。
しかし、ことで思いがけないことが起きていた。
帝都から、新しく領主となった僕に、「大至急都に来い」と皇帝陛下から手紙があったのだ。
悪いことには悪いことが重なるもので、葬儀が終わったら僕は夜なのに帝都へ向かわなければならなかった。馬車の中で爆睡し、その間にボルフォーヌの域外へ飛び出し、キュイーネ川を渡り、何とか一晩で帝都へ到着した。
帝都へ着いたら、王城へ行くよう命じられていたので、すぐに王城へ向かった。
大広間には多くの貴族たちが集まっていた。皆何が起こるのかと、不安に駆られてざわついていた。
僕は領主になったばっかりで他の貴族との交流なんて無かったが、父上が多くの貴族と仲良くしてくれていたので、ベルタン家と関係の深い家も出来ていた。特に宰相家のルロワ家と関係が持てたのは良かった。
宰相のマルセル・ルロワは多くの貴族たちと喋っているのかと思いきや、退屈そうに一人で座っていた。上に立つ者は孤独なのか。
せめて挨拶しようと僕は声をかけた。「おはようございます宰相閣下、初めまして、シャルル・ベルタンと申します。」
「おお、ノア殿の息子さんではありませんか!お父上がお亡くなりになって、さぞお悲しみでしょう。お悔やみを申し上げます。」
「ありがとうございます、宰相閣下。父上の訃報に心を痛めております。」僕は謙虚に頭を下げた。
マルセル・ルロワは穏やかな表情で応じた。「ノア殿はこの国のために多くの功績を残されました。その足跡を私たちは大切に守り続けなければなりません。」
「私もその志を継ぎ、国と人々のために貢献したいと思っています。」マルセル・ルロワは僕の言葉に深く頷いた。
玉座にベルナール皇帝陛下が現れた。ざわついていた大広間が一気に静まり返る。
「ここに集まってくれた諸君に伝えたいことがある。既に知っている者もいるだろうが、ボワポール公国、ラロニア共和国、モンシュール連邦君主国の3カ国が、我が国に対して経済封鎖を行った。よって我が国は、この3カ国連合に対して宣戦布告を行う」
皇帝陛下の宣言により、大広間は一層の緊張感に包まれた。貴族たちの顔には困惑と不安がうかがえ、ざわめきが広がった。
「この事態に対する対応策を練るために、諸君の知恵と力が必要になっている。国の安全と繁栄のために、協力してもらいたい」と皇帝陛下は重々しく言った。
貴族たちは静かになった大広間で、皇帝陛下の指示を待った。シャルルも緊張感に包まれながら、王国の将来と責務について考えた。
すると一人が静かに立ち上がった。それは、あの皇太子ルイ殿下だった。「父上、この件について私の考えを申し上げます。まず、外交ルートを通じて他の諸国への協力を求めるべきです。いくら大国スラーレンとは言え、たった1カ国では3カ国には太刀打ちできません。また、国内の経済への影響を最小限に抑えるために、緊急経済対策を打ち出す必要があります。」
皇帝陛下は、ルイ殿下の意見に深く頷き、静かに考え込んだ。その後、大広間の空気は一変し、貴族たちもルイ殿下の提案に共鳴しつつ、自らの意見を述べ始めた。
「取り敢えず今日はここまでとする。皆、戦争に備えて各領地の軍隊を強化するように」
ここで僕は、とある場所へ向かった。それは一年前、友人たちと再会を誓った場所。スラーレン中央公園だった。
公園に着くと、そこにはかつての友人たちがいた。
「アダン!フィリップ!ピエール!マリー!みんないるじゃないか!良かった!」
僕はスラーレン中央公園で友人たちに再会し、彼らと抱き合った。彼らの笑顔は、僕の心にほんの少しの安らぎをもたらしてくれた。
アダンが先に声をかけてくれた。「シャルル、お久しぶりだね!君も相変わらず元気そうだね。」
「アダンも元気そうで良かったよ!この一年、あっという間でかつ長かった。不思議な一年だったよ」
「皆、本当に会えて嬉しいよ。マリー、あなたも元気かい?」僕はみんなに挨拶しながら笑顔で言った。
マリーは少し悲しそうな表情で微笑んで答えた。「シャルル、お父様のこと、本当にお悔やみ申し上げます。」
「ありがとう、マリー。父上が望んでいたように、僕も家族と領地を守り抜くために全力を尽くします。」
フィリップが加わり、「シャルル、この国では今大変な事が起こっているな。戦争の準備が進んでいるって聞いたよ。」
「ええ、確かにその通りだ。帝都ではボワポール、ラロニア、モンシュールからの経済封鎖に対する対応策が協議されているんだ。皇帝陛下は各地の軍隊の強化を求めている」と僕は説明した。
ピエールは真剣な表情で言葉を続けた。「戦争が起こったら、僕たちも戦わなければならないのか?」
「それは分からないけれど、僕たちも戦う覚悟は必要だろう。だけど、まずは外交で解決を図るべきだと思う」と僕は皆に語った。
皆がしばらく考え込んでいると、アダンが明るく声を出した。「シャルル、君が領主になっても変わらず友人だよ。困ったことがあれば何でも頼ってくれ。」
「ありがとう、アダン。本当に心強いよ。僕も君たちにはいつでも助けてもらえると信じてる」と僕は感謝の意を込めて言った。
こうして、学園時代の友人たちとの再会が僕にとっての力の源となった。彼らの支えが、これからの大きな責任を果たすための勇気を与えてくれるに違いなかった。
その後、僕は恋人であるマリーに声をかけた。
「ねえマリー、この後デートしないかい?」
マリーは非常に喜んでくれた。「そうだわね、少しでもあなたと一緒にいられる時間を大切にしたい。じゃあ、私のおすすめのカフェに行かない?」
「いいね!それじゃあ行こう!」
僕は恋人のマリーと一緒に過ごす時間を大切にしていた。彼らは帝都の美しいカフェで、穏やかな午後を過ごしていた。
マリーは優雅に笑いながら言った。「シャルル、ここは私のお気に入りの場所なの。父上と一緒に来た時の思い出が詰まっているわ。」
僕は思わず微笑んだ。「そうだね、この場所は特別な意味を持ってるんだ。お父上もきっとここで大切な時間を過ごしたんだろう。」
「マリー、君がいてくれて本当に良かった。僕の心の支えになってくれる」と僕は言った。
マリーは優しく微笑んで答えた。「シャルル、私も同じよ。これからもずっと一緒にいられることを願ってるわ。」
「うん、これからもずっと一緒にいよう」
マリーと名残惜しくも別れた後、僕は馬車でボルフォーヌへの帰路を進んだ。僕は父上の遺言を胸に刻みながら、領主としての責務を果たしていく決意を新たにしたのだった。
続く
故郷ボルフォーヌでの日々は、とても幸せだった。しかし、一つだけ心配の種があった。父上の体調が悪くなっていたことだった。ある日、父上は医者に診て貰うことにした。応接間で、父上がソファにぐったりと座っていると、医者がやって来た。
「先生、よろしくお願いします」
診療が始まり、医者は父上から症状を聞いたり、脈をとったり、聴診器を耳に当てたりしていた。血液を採って顕微鏡という最新技術の道具で観察したりもした。
ほどなくして、父上の病気が想像以上に深刻であることがわかった。
医者は言った。「ノア様、お話ししたいことがあります。お体の状態はかなり深刻で、これまでの検査結果から言いますと…」
その言葉を聞いて、父上は驚きと同時に深い悲しみを覚えた。父上は家族のためにも、そして特にマリーのためにも健康を保たなければならないという思いが心を揺さぶった。
しかし、医者は父上の余命が長くないことを告げた。父上だけでなく、僕を含む家族全員が深い悲しみに包まれた。
父上は家族に対して余命のことを正直に伝え、自らの最期を迎える準備を始めた。その日から、家族全員が支え合い、父上の最後の日々を大切に過ごすことにした。
父上は残された時間を家族との貴重なひとときに費やした。散歩をしたり、庭で遊んだりしながら、普段以上に家族との絆を深めていった。家族全員が悲しみに暮れながらも、彼のためにできることを精一杯尽くした。最後の日々は、静かで穏やかな時間が流れ、愛と思い出で満ちたものとなった。
ある夜、ベッドに臥す父上の手を握りながら、僕は父上と話をしていた。父上は僕のために最後の力を振り絞って遺言書を書き、読んでくれた。
「愛する息子、シャルルへ。
新たな家長となり領主となる君には、私の遺志を継いでほしい。私がこの世を去った後も、家族と領地を守り抜いてくれることを、心から願っている。君は将来、多くの責任を担うことになるだろう。しかし、その中で忘れてはならないのは、家族との絆、そして人々への奉仕の精神だ。領地の平和と繁栄を築き上げるために、勇気を持って行動し、知恵を働かせてほしい。人々は領主のためにあるのでは無く、領主が人々のためにあるのだ。人々との交流を絶やさず、民のための政治を目標としてほしい。
私の教えを胸に、君の人生を輝かせる道を歩んでほしい。この遺言書が、君にとっての拠り所となることを願っている。
愛する息子よ、これが私からの最後の言葉だ。
ノア・ベルタン」
翌朝、父上は再び目を覚ますことなく、息を引き取った。
「父上ー!」僕は泣きながら父上を抱きしめた。
葬儀は翌日に、町の教会で行われた。父上の業績を偲んで多くの人々も参列した。
しかし、ことで思いがけないことが起きていた。
帝都から、新しく領主となった僕に、「大至急都に来い」と皇帝陛下から手紙があったのだ。
悪いことには悪いことが重なるもので、葬儀が終わったら僕は夜なのに帝都へ向かわなければならなかった。馬車の中で爆睡し、その間にボルフォーヌの域外へ飛び出し、キュイーネ川を渡り、何とか一晩で帝都へ到着した。
帝都へ着いたら、王城へ行くよう命じられていたので、すぐに王城へ向かった。
大広間には多くの貴族たちが集まっていた。皆何が起こるのかと、不安に駆られてざわついていた。
僕は領主になったばっかりで他の貴族との交流なんて無かったが、父上が多くの貴族と仲良くしてくれていたので、ベルタン家と関係の深い家も出来ていた。特に宰相家のルロワ家と関係が持てたのは良かった。
宰相のマルセル・ルロワは多くの貴族たちと喋っているのかと思いきや、退屈そうに一人で座っていた。上に立つ者は孤独なのか。
せめて挨拶しようと僕は声をかけた。「おはようございます宰相閣下、初めまして、シャルル・ベルタンと申します。」
「おお、ノア殿の息子さんではありませんか!お父上がお亡くなりになって、さぞお悲しみでしょう。お悔やみを申し上げます。」
「ありがとうございます、宰相閣下。父上の訃報に心を痛めております。」僕は謙虚に頭を下げた。
マルセル・ルロワは穏やかな表情で応じた。「ノア殿はこの国のために多くの功績を残されました。その足跡を私たちは大切に守り続けなければなりません。」
「私もその志を継ぎ、国と人々のために貢献したいと思っています。」マルセル・ルロワは僕の言葉に深く頷いた。
玉座にベルナール皇帝陛下が現れた。ざわついていた大広間が一気に静まり返る。
「ここに集まってくれた諸君に伝えたいことがある。既に知っている者もいるだろうが、ボワポール公国、ラロニア共和国、モンシュール連邦君主国の3カ国が、我が国に対して経済封鎖を行った。よって我が国は、この3カ国連合に対して宣戦布告を行う」
皇帝陛下の宣言により、大広間は一層の緊張感に包まれた。貴族たちの顔には困惑と不安がうかがえ、ざわめきが広がった。
「この事態に対する対応策を練るために、諸君の知恵と力が必要になっている。国の安全と繁栄のために、協力してもらいたい」と皇帝陛下は重々しく言った。
貴族たちは静かになった大広間で、皇帝陛下の指示を待った。シャルルも緊張感に包まれながら、王国の将来と責務について考えた。
すると一人が静かに立ち上がった。それは、あの皇太子ルイ殿下だった。「父上、この件について私の考えを申し上げます。まず、外交ルートを通じて他の諸国への協力を求めるべきです。いくら大国スラーレンとは言え、たった1カ国では3カ国には太刀打ちできません。また、国内の経済への影響を最小限に抑えるために、緊急経済対策を打ち出す必要があります。」
皇帝陛下は、ルイ殿下の意見に深く頷き、静かに考え込んだ。その後、大広間の空気は一変し、貴族たちもルイ殿下の提案に共鳴しつつ、自らの意見を述べ始めた。
「取り敢えず今日はここまでとする。皆、戦争に備えて各領地の軍隊を強化するように」
ここで僕は、とある場所へ向かった。それは一年前、友人たちと再会を誓った場所。スラーレン中央公園だった。
公園に着くと、そこにはかつての友人たちがいた。
「アダン!フィリップ!ピエール!マリー!みんないるじゃないか!良かった!」
僕はスラーレン中央公園で友人たちに再会し、彼らと抱き合った。彼らの笑顔は、僕の心にほんの少しの安らぎをもたらしてくれた。
アダンが先に声をかけてくれた。「シャルル、お久しぶりだね!君も相変わらず元気そうだね。」
「アダンも元気そうで良かったよ!この一年、あっという間でかつ長かった。不思議な一年だったよ」
「皆、本当に会えて嬉しいよ。マリー、あなたも元気かい?」僕はみんなに挨拶しながら笑顔で言った。
マリーは少し悲しそうな表情で微笑んで答えた。「シャルル、お父様のこと、本当にお悔やみ申し上げます。」
「ありがとう、マリー。父上が望んでいたように、僕も家族と領地を守り抜くために全力を尽くします。」
フィリップが加わり、「シャルル、この国では今大変な事が起こっているな。戦争の準備が進んでいるって聞いたよ。」
「ええ、確かにその通りだ。帝都ではボワポール、ラロニア、モンシュールからの経済封鎖に対する対応策が協議されているんだ。皇帝陛下は各地の軍隊の強化を求めている」と僕は説明した。
ピエールは真剣な表情で言葉を続けた。「戦争が起こったら、僕たちも戦わなければならないのか?」
「それは分からないけれど、僕たちも戦う覚悟は必要だろう。だけど、まずは外交で解決を図るべきだと思う」と僕は皆に語った。
皆がしばらく考え込んでいると、アダンが明るく声を出した。「シャルル、君が領主になっても変わらず友人だよ。困ったことがあれば何でも頼ってくれ。」
「ありがとう、アダン。本当に心強いよ。僕も君たちにはいつでも助けてもらえると信じてる」と僕は感謝の意を込めて言った。
こうして、学園時代の友人たちとの再会が僕にとっての力の源となった。彼らの支えが、これからの大きな責任を果たすための勇気を与えてくれるに違いなかった。
その後、僕は恋人であるマリーに声をかけた。
「ねえマリー、この後デートしないかい?」
マリーは非常に喜んでくれた。「そうだわね、少しでもあなたと一緒にいられる時間を大切にしたい。じゃあ、私のおすすめのカフェに行かない?」
「いいね!それじゃあ行こう!」
僕は恋人のマリーと一緒に過ごす時間を大切にしていた。彼らは帝都の美しいカフェで、穏やかな午後を過ごしていた。
マリーは優雅に笑いながら言った。「シャルル、ここは私のお気に入りの場所なの。父上と一緒に来た時の思い出が詰まっているわ。」
僕は思わず微笑んだ。「そうだね、この場所は特別な意味を持ってるんだ。お父上もきっとここで大切な時間を過ごしたんだろう。」
「マリー、君がいてくれて本当に良かった。僕の心の支えになってくれる」と僕は言った。
マリーは優しく微笑んで答えた。「シャルル、私も同じよ。これからもずっと一緒にいられることを願ってるわ。」
「うん、これからもずっと一緒にいよう」
マリーと名残惜しくも別れた後、僕は馬車でボルフォーヌへの帰路を進んだ。僕は父上の遺言を胸に刻みながら、領主としての責務を果たしていく決意を新たにしたのだった。
続く
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