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第5章
ペルシマール城攻略戦
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合図とともに、全軍が一斉に動き出した。ベルタン軍も、事前に決められた位置から攻撃を開始した。
「やはり、結界魔法のせいで城壁に侵入出来ないな。」僕が言った。
「今から無力化魔法が放たれる所です。」ラファエルが答える。
「「「ブレイクエナジー!」」」
オーバンの魔法専門部隊が無力化魔法を放つと、強力な魔法が結界に衝突し、やがて結界はもろもろと崩れた。
「結界だけに 決壊」
「ラファエルつまらんギャグ言ってるくらいなら攻撃だぞ!」僕が言うと、
「ですがまだ、水魔法への対策がなされていませんよ?」
僕は周囲を見渡した。結界が崩れたとはいえ、城の周囲に施されたメガウォーターシールドが依然として防御を続けている。
すると、「「「アクアシールド!」」」
再びオーバンの部隊が魔法を放った。メガウォーターシールドが効果を失い、水魔法による防御が次第に弱まっていく。
「よし、再び攻撃だー!」アダンが声を張り上げ、攻撃が再開された。
攻城櫓が次々に城壁に接近し、破城槌が何度も城門に打ち込まれる。
「西門が崩れたぞー!城内に突入だー!」
西門が崩れ、僕は大声で指示を出した。ベルタン軍兵士たちは城内へ侵入し、敵の拠点を次々と制圧していった。
他軍の部隊も、同じように城内へ投入していった。
一方、僕はロジェとクロード、数十人の精鋭を率いて城の主塔を攻撃した。
内部は狭く、通路は複雑に入り組んでいたが、僕たちは冷静に動き、敵の反撃をしっかりと抑え込んだ。
「うん?なんだここは?」
僕たちが塔の最上階に到着すると、何だか様子がおかしいことに気づいた。
そこに待機していたのは、オーバンが言っていた城の中の魔法使いという奴だった。
魔法服に身を包み、杖を持った3人の魔法使いが薄暗い塔の中に立っていた。
「アッハッハ!お前がシャルル・ベルタンという奴か、見事に罠にかかったな。」一人が言った。
「まさかワシらがこんな所にいるとは思わんかったじゃろ。もうお前らは終わりだ、覚悟しろ。」
「スラーレン人は勇敢だと聞くが、実際には無鉄砲なだけじゃな。」別の一人が言う。
僕は素早く周囲を見渡し、状況を把握した。
「ロジェ、後衛を任せる。僕はこの魔法使いたちと対峙する。」僕は言うと、護衛騎士のクロードと一緒に魔法使いの前に立ちはだかった。
「ファイア・ウィンドウ・バースト」
試しに3人に炎魔法をかけてみると、一瞬僕の目の前に大きな魔法陣が現れ、真っ赤な激しい炎が飛び出したが、すぐに炎は消えてしまった。
「アッハッハ、だから言ったじゃろう!素人が太刀打ちできるほどの実力じゃ無いんだよ!」
一人が目配せをすると、魔法使いたちは呪文を唱え、強力な魔法の波が塔の内部を震わせた。
僕も一応無力化魔法を放ってみるが、無力化魔法は専門じゃ無いのでほとんど効果はない。
すると、次の瞬間だった。
「「ぐわああああ!」」僕とクロードは同時に転げ、床に尻餅をついた。
「重力!?これが闇魔法か!ヤバいヤバいどうしよう!」
僕たちがなんとか立とうともがいていると、一人が冷酷に笑いながら言った。「もうお前らは終わりだ、諦めろ。何をしても無駄だ。この道30年の凄腕魔法使いと、独学で成り上がった素人じゃ次元が違うんだ。」
その時僕は、久方ぶりに「ヤバい!殺される!死ぬ!」という感覚に襲われた。3人が杖を僕たちに向け、僕の脳裏に今までの思い出が走馬灯のように蘇る。自分の死を確信したその時ー
「待て!」
その場に現れたのは、あのオーバンだった。
彼が無力化魔法をかけると、圧力を強めていた空気が一瞬で飛び散り、闇魔法が効果を失う。
「ベルタン侯爵、クロード様、立ち上がれますか?」オーバンが尋ねると、
「「大丈夫だ!」」と言いながら僕たちは起き上がる。
「ロジェ様から急報を受けたんですよ。ベルタン侯爵の命が危ないと。それでアダン様も、私の派遣を決めたんです。」
「まずは感謝する。」僕はオーバンに向かって言う。「助けてくれてありがとう。おかげで命拾いした。」
「さて、これからどうするか?」僕は状況を確認しながら尋ねる。
魔法使いたちは、オーバンの登場に驚きつつも、冷静に魔法の準備を進めていた。
「ご安心下さい。コイツらは私だけで退治出来ます。」オーバンが言うと、
「待て!3人にたった一人でなんて、無茶にも程がある!」僕は慌てて止めた。
「大丈夫です。コイツらはこんな事言ってますが、30年って全然普通なんです。私なんて不老不死の薬で生きてるから、今年988歳になりますよ。」
オーバンの言葉に、魔法使いたちの表情に一瞬の動揺が走った。僕もその話に驚きながら、冷静さを取り戻そうとした。
「じゃあ、オーバンが対処してくれるんだね。」僕は確認する。
「その通りです。ベルタン侯爵、クロード様、ここはお任せください。」オーバンは自信に満ちた表情で言った。
「よし、頼む。」僕は頷き、クロードと共に剣を抜き、オーバンの後に続いた。
オーバンは、すぐに手を3人に向けてかざすと、彼の周囲に青白い光が集まり始めた。魔法使いたちはそれに対抗しようとするが、オーバンの魔力は圧倒的だった。彼が呪文を唱えると、空気が震え、稲妻が轟いた。
「ぎゃあああああああああ」
3人の全身に電撃が走り、3人とも床に倒れた。
「これで終わりだ!」オーバンが声を上げると、最後の一撃が放たれ、魔法使いたちは命を絶たれた。
「凄い!オーバンの魔法初めて見たよ!本当に凄い!」僕は感心して、ただただ褒め称えるだけだった。
「ありがとうございます。これで塔の主導権は我々のものです。」オーバンは答えた。
「不老不死の薬って何なの?あっ、秘伝とかなら別に良いけどさ」僕が気になったので聞いてみると、
「詳しいことは言えませんが、私は錬金術師もやっておりまして、その結果作り出したものです。木星の神の力を借りて服用者に魔法をかけ、老化や死を防ぐ禁断の薬です。」
その言葉に、僕たちは一層驚かされた。
「それがそんなに強力なものだったとは…」僕は驚きながら、オーバンの説明に納得する。
「さて、塔の制圧も終わったし、残りの城内の掃討も終わらせる必要があるな。」僕は周囲の状況を確認しながら言った。
「そうですね。塔から降りて居館の制圧に向かいましょう」オーバンも同意した。
僕たちが居館へ向かうと、アダンやフィリップ、ピエールも集まり、最後の戦闘が行われていた。
居館の内部は混乱の渦中にあり、スラーレン軍と敵部隊の激しい戦闘が繰り広げられていた。アダン、フィリップ、ピエールの部隊は巧みに敵の反撃を防ぎつつ、居館内部を次々と制圧していった。
やがて、戦闘の終わりが見え始めると、居館の内部も次第に静まり返り、敵の抵抗はほぼ完全に排除された。最後に、残存する敵兵を取り囲み降伏させた。
「すべて終わったな。」アダンが安堵の表情を浮かべながら言った。
「うん。これで城内の制圧は完了だ。」僕は頷き、全軍の努力に感謝の意を表した。
「とりあえず全員無事で本当に良かったよ。」ピエールが加わった。
「そうだな、今夜は一つ、宴と行くか!」フィリップが言った。
「それでは、宴の準備を進めよう。」アダンが指示を出し、各部隊に宴の準備を整えるよう伝えた。兵士たちも安堵し、疲れた表情ながらも笑顔を見せ始めた。
居館の広間には、簡素ながらも温かみのある宴の準備が整えられ、兵士たちが食事と酒を楽しむために集まってきた。テーブルには肉やパンが豊富に並べられ、戦利品も兵士たちに配られた。
「さあ、乾杯しよう!ペルシマール城陥落を祝って!」アダンが声をかけると、兵士たちは歓声を上げ、グラスを持ち上げた。
「乾杯!」全員が一斉に叫び、乾杯の音が広間に響き渡った。僕もその中に加わり、杯を掲げた。
「皆、よく戦ってくれた。おかげでこの城も我々の手に落ちた。」僕は感謝の言葉を述べ、兵士たちの努力を称えた。皆が一様に喜び、互いに称賛の言葉を掛け合った。
「それにしても、オーバンの魔法には驚かされたな。」僕が宴の合間に言うと、アダンも頷いた。
「確かに。あの力は我々の戦力にとって大きな助けになる。」フィリップが同意する。
「そうだ、魔法研究会というのを作るのはどうだろう?オーバンから直接習えるなら、皆魔法が上達するんじゃないか?」ピエールが提案した。
「それは面白いアイデアだな。」アダンが答えた。
「そうだね。」僕も同意しながら、「オーバン、君の協力をお願いできないだろうか?会長として、魔法研究会を設立してもらいたい。」
オーバンは考え込むような素振りを見せた後、にっこりと笑った。「分かりました。私は魔法は、一部の魔法使いだけが独占してはいけないと思いますから。魔法は戦争だけでなく平和利用もできますし、生活を豊かにするものです。」
「ありがとう、オーバン。」僕は感謝の気持ちを込めて言った。
夜が深まるにつれて、宴の熱気は次第に冷め、兵士たちは疲れを癒すために各自の部屋に戻っていった。城内は再び静寂に包まれ、僕たちも各々の部屋に戻ることにした。
「それじゃあ皆お休み。」
「「「おやすみ」」」
続く
「やはり、結界魔法のせいで城壁に侵入出来ないな。」僕が言った。
「今から無力化魔法が放たれる所です。」ラファエルが答える。
「「「ブレイクエナジー!」」」
オーバンの魔法専門部隊が無力化魔法を放つと、強力な魔法が結界に衝突し、やがて結界はもろもろと崩れた。
「結界だけに 決壊」
「ラファエルつまらんギャグ言ってるくらいなら攻撃だぞ!」僕が言うと、
「ですがまだ、水魔法への対策がなされていませんよ?」
僕は周囲を見渡した。結界が崩れたとはいえ、城の周囲に施されたメガウォーターシールドが依然として防御を続けている。
すると、「「「アクアシールド!」」」
再びオーバンの部隊が魔法を放った。メガウォーターシールドが効果を失い、水魔法による防御が次第に弱まっていく。
「よし、再び攻撃だー!」アダンが声を張り上げ、攻撃が再開された。
攻城櫓が次々に城壁に接近し、破城槌が何度も城門に打ち込まれる。
「西門が崩れたぞー!城内に突入だー!」
西門が崩れ、僕は大声で指示を出した。ベルタン軍兵士たちは城内へ侵入し、敵の拠点を次々と制圧していった。
他軍の部隊も、同じように城内へ投入していった。
一方、僕はロジェとクロード、数十人の精鋭を率いて城の主塔を攻撃した。
内部は狭く、通路は複雑に入り組んでいたが、僕たちは冷静に動き、敵の反撃をしっかりと抑え込んだ。
「うん?なんだここは?」
僕たちが塔の最上階に到着すると、何だか様子がおかしいことに気づいた。
そこに待機していたのは、オーバンが言っていた城の中の魔法使いという奴だった。
魔法服に身を包み、杖を持った3人の魔法使いが薄暗い塔の中に立っていた。
「アッハッハ!お前がシャルル・ベルタンという奴か、見事に罠にかかったな。」一人が言った。
「まさかワシらがこんな所にいるとは思わんかったじゃろ。もうお前らは終わりだ、覚悟しろ。」
「スラーレン人は勇敢だと聞くが、実際には無鉄砲なだけじゃな。」別の一人が言う。
僕は素早く周囲を見渡し、状況を把握した。
「ロジェ、後衛を任せる。僕はこの魔法使いたちと対峙する。」僕は言うと、護衛騎士のクロードと一緒に魔法使いの前に立ちはだかった。
「ファイア・ウィンドウ・バースト」
試しに3人に炎魔法をかけてみると、一瞬僕の目の前に大きな魔法陣が現れ、真っ赤な激しい炎が飛び出したが、すぐに炎は消えてしまった。
「アッハッハ、だから言ったじゃろう!素人が太刀打ちできるほどの実力じゃ無いんだよ!」
一人が目配せをすると、魔法使いたちは呪文を唱え、強力な魔法の波が塔の内部を震わせた。
僕も一応無力化魔法を放ってみるが、無力化魔法は専門じゃ無いのでほとんど効果はない。
すると、次の瞬間だった。
「「ぐわああああ!」」僕とクロードは同時に転げ、床に尻餅をついた。
「重力!?これが闇魔法か!ヤバいヤバいどうしよう!」
僕たちがなんとか立とうともがいていると、一人が冷酷に笑いながら言った。「もうお前らは終わりだ、諦めろ。何をしても無駄だ。この道30年の凄腕魔法使いと、独学で成り上がった素人じゃ次元が違うんだ。」
その時僕は、久方ぶりに「ヤバい!殺される!死ぬ!」という感覚に襲われた。3人が杖を僕たちに向け、僕の脳裏に今までの思い出が走馬灯のように蘇る。自分の死を確信したその時ー
「待て!」
その場に現れたのは、あのオーバンだった。
彼が無力化魔法をかけると、圧力を強めていた空気が一瞬で飛び散り、闇魔法が効果を失う。
「ベルタン侯爵、クロード様、立ち上がれますか?」オーバンが尋ねると、
「「大丈夫だ!」」と言いながら僕たちは起き上がる。
「ロジェ様から急報を受けたんですよ。ベルタン侯爵の命が危ないと。それでアダン様も、私の派遣を決めたんです。」
「まずは感謝する。」僕はオーバンに向かって言う。「助けてくれてありがとう。おかげで命拾いした。」
「さて、これからどうするか?」僕は状況を確認しながら尋ねる。
魔法使いたちは、オーバンの登場に驚きつつも、冷静に魔法の準備を進めていた。
「ご安心下さい。コイツらは私だけで退治出来ます。」オーバンが言うと、
「待て!3人にたった一人でなんて、無茶にも程がある!」僕は慌てて止めた。
「大丈夫です。コイツらはこんな事言ってますが、30年って全然普通なんです。私なんて不老不死の薬で生きてるから、今年988歳になりますよ。」
オーバンの言葉に、魔法使いたちの表情に一瞬の動揺が走った。僕もその話に驚きながら、冷静さを取り戻そうとした。
「じゃあ、オーバンが対処してくれるんだね。」僕は確認する。
「その通りです。ベルタン侯爵、クロード様、ここはお任せください。」オーバンは自信に満ちた表情で言った。
「よし、頼む。」僕は頷き、クロードと共に剣を抜き、オーバンの後に続いた。
オーバンは、すぐに手を3人に向けてかざすと、彼の周囲に青白い光が集まり始めた。魔法使いたちはそれに対抗しようとするが、オーバンの魔力は圧倒的だった。彼が呪文を唱えると、空気が震え、稲妻が轟いた。
「ぎゃあああああああああ」
3人の全身に電撃が走り、3人とも床に倒れた。
「これで終わりだ!」オーバンが声を上げると、最後の一撃が放たれ、魔法使いたちは命を絶たれた。
「凄い!オーバンの魔法初めて見たよ!本当に凄い!」僕は感心して、ただただ褒め称えるだけだった。
「ありがとうございます。これで塔の主導権は我々のものです。」オーバンは答えた。
「不老不死の薬って何なの?あっ、秘伝とかなら別に良いけどさ」僕が気になったので聞いてみると、
「詳しいことは言えませんが、私は錬金術師もやっておりまして、その結果作り出したものです。木星の神の力を借りて服用者に魔法をかけ、老化や死を防ぐ禁断の薬です。」
その言葉に、僕たちは一層驚かされた。
「それがそんなに強力なものだったとは…」僕は驚きながら、オーバンの説明に納得する。
「さて、塔の制圧も終わったし、残りの城内の掃討も終わらせる必要があるな。」僕は周囲の状況を確認しながら言った。
「そうですね。塔から降りて居館の制圧に向かいましょう」オーバンも同意した。
僕たちが居館へ向かうと、アダンやフィリップ、ピエールも集まり、最後の戦闘が行われていた。
居館の内部は混乱の渦中にあり、スラーレン軍と敵部隊の激しい戦闘が繰り広げられていた。アダン、フィリップ、ピエールの部隊は巧みに敵の反撃を防ぎつつ、居館内部を次々と制圧していった。
やがて、戦闘の終わりが見え始めると、居館の内部も次第に静まり返り、敵の抵抗はほぼ完全に排除された。最後に、残存する敵兵を取り囲み降伏させた。
「すべて終わったな。」アダンが安堵の表情を浮かべながら言った。
「うん。これで城内の制圧は完了だ。」僕は頷き、全軍の努力に感謝の意を表した。
「とりあえず全員無事で本当に良かったよ。」ピエールが加わった。
「そうだな、今夜は一つ、宴と行くか!」フィリップが言った。
「それでは、宴の準備を進めよう。」アダンが指示を出し、各部隊に宴の準備を整えるよう伝えた。兵士たちも安堵し、疲れた表情ながらも笑顔を見せ始めた。
居館の広間には、簡素ながらも温かみのある宴の準備が整えられ、兵士たちが食事と酒を楽しむために集まってきた。テーブルには肉やパンが豊富に並べられ、戦利品も兵士たちに配られた。
「さあ、乾杯しよう!ペルシマール城陥落を祝って!」アダンが声をかけると、兵士たちは歓声を上げ、グラスを持ち上げた。
「乾杯!」全員が一斉に叫び、乾杯の音が広間に響き渡った。僕もその中に加わり、杯を掲げた。
「皆、よく戦ってくれた。おかげでこの城も我々の手に落ちた。」僕は感謝の言葉を述べ、兵士たちの努力を称えた。皆が一様に喜び、互いに称賛の言葉を掛け合った。
「それにしても、オーバンの魔法には驚かされたな。」僕が宴の合間に言うと、アダンも頷いた。
「確かに。あの力は我々の戦力にとって大きな助けになる。」フィリップが同意する。
「そうだ、魔法研究会というのを作るのはどうだろう?オーバンから直接習えるなら、皆魔法が上達するんじゃないか?」ピエールが提案した。
「それは面白いアイデアだな。」アダンが答えた。
「そうだね。」僕も同意しながら、「オーバン、君の協力をお願いできないだろうか?会長として、魔法研究会を設立してもらいたい。」
オーバンは考え込むような素振りを見せた後、にっこりと笑った。「分かりました。私は魔法は、一部の魔法使いだけが独占してはいけないと思いますから。魔法は戦争だけでなく平和利用もできますし、生活を豊かにするものです。」
「ありがとう、オーバン。」僕は感謝の気持ちを込めて言った。
夜が深まるにつれて、宴の熱気は次第に冷め、兵士たちは疲れを癒すために各自の部屋に戻っていった。城内は再び静寂に包まれ、僕たちも各々の部屋に戻ることにした。
「それじゃあ皆お休み。」
「「「おやすみ」」」
続く
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