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Dream...
しおりを挟むいつものつまらない授業。
いつもの昼飯。
いつもの日々。
固まって動くとかめんどうで、みんなと話はするけど、ひとりの時間が多かった。
今日もお昼ご飯はいつもひとりだから、屋上で食べてた。
そんなとき、声をかけられた。
「きみひとり?」
「誰?」
「…2年A組!小日向 紫音 (こひなた しおん)!」
「…1年C組皆咲りつです…」
「りつ!いい名前だね!」
突然だった。
紫音はうれしそうに、よろしく!と笑顔を交して、自然と笑顔になってた自分がいた。
それから、つまらなかった学校が楽しいものに変化した。
趣味も合って話は弾むし、先輩といえど気楽に話せて、会話が次から次へと出てくる。
-----人とこんなに話せるんだ。
そう思った。
HRが終わり先生に呼ばれ、
「皆咲、委員会が昼休みに入ったから行ってくれ。」
と言われたから、りつに伝えるために、2年A組に向かった。
----誰ですか?その人。
----"小日向 紫音"?聞いたことないな。
どういうことだ。
最後の希望とばかりに、2年A組の担任の獅童 遥(しどうはるか)もとへ行った。
「…いまなんて?」
「小日向紫音。」
「なんで、その名前知ってる…」
「何か知ってますか?連絡先教えてもらえませんか。」
「…無理なことだね。」
「どうしてですか。」
「そいつは、死んでる。」
「…………え」
獅童先生によると、
小日向紫音は5年前に、いじめにあっていたらしい。そして、この学校の屋上から落ちて自殺していた。
先生は幼馴染で、ずっといっしょだったらしいが、いじめにあっていたことは知らず、自分の無力さと気づけなかったことをずっと後悔していると言った。
それを聞いたとき、
一緒に食べ始めて1ヶ月たったある日のことを思いだした。
-----今でも"夢"を見る-----
------どんな夢?---------
----大切な人と幸せになってる"夢"----
----"なってる"ってなにそれ。これから"なる"んでしょ-----
----ははっ、そうだね----
その時、紫音が消えそうで儚い表情は脳裏に焼き付いていた。
いそいで屋上へ行く。
紫音はいつもの場所に立っていた。
凛とした様子で、
「その様子は聞いたんだね」
「あなたは…」
「今はいない存在。自殺した…ことになってると思う」
「なってる…どういうこと?」
「実は"落ちちゃった"んだよね、ここから。」
「…え?」
「確かにいじめは怖かったし、辛かった。だからここの上に立ってみた。でも死ぬのは怖いし、遥がいたから。でもバカだった。ここからすべって落ちた。死んじゃった。遥になにも言えなかったんだー。」
「だってよ、先生。紫音には内緒で連れてきてたんだ。今の聞いて…」
驚いた。
久々に再開したのに、目の前にいるのに、不思議な表情をした獅童先生がいたから。
「見えていないんだよ。りつ以外には見えない。今まで屋上に来た人に声をかけても、誰一人気づいてもらえなかった。だから、りつが初めてだった。」
「そんな…」
絶望的になり、言葉が出なかった。
無言の殻を破ったのは、先生だった。
「皆咲。紫音はどのあたりにいる。」
「えっ…と、ここです。」
紫音の前に立たせると、先生は深呼吸をした。
「はるか…?」
「君がいなくなって、すごく寂しくなっちゃったよ。死ぬなんて馬鹿だな…ほんと。でも今は君のおかげで、1日を後悔しないように生きていかなきゃ。ってすごく思うよ。」
「はる…か…。ずっと隣りに居たかった。それが夢だった。」
「いままでありがとう。」
「こちらこそだよ…遥、幸せになってね。それが今の夢だよ…土産話たくさん聞かせてね。」
「ちゃんと、幸せになってやるから。」
「うん、楽しみにしてる」
「天国で会おう。またね。」
「うん…!ありがとう。いってきます---」
たくさんの優しい光に包まれて、
紫音は消えていった。
「先生。紫音のこと見えたの?」
「いや、全く。でも、会えたなって実感はある。なんでかわかんないけど。紫音はなんていってた?」
「隣りにいることが、夢だった。って」
「ふっ…バカだな。今でも俺の隣りはお前だけだわ。」
その優しい顔は、あとにも、みたことがない。
"りつ、ありがとう。遥をよろしくね"
遠くから声が聞こえた気がした。
~~~~5年後~~~~~
「ほら!はやく!」
「うるさ、りつみたいに若くないし、体力ないから仕方ないじゃん。」
それから、紫音とすぐに仲良くなれたように、遥ともすぐになかよくなった。
紫音がくれた縁を大切に、今はふたりで毎日のようにいる。
今日は紫音の命日だ。
お墓の前で手を合わせる。
--------ねえ紫音。キミの代わりにとは言わないけど、いま遥と楽しく生きれてるよ。
つまらない世界に、色をくれてありがとう。
紫音の夢を叶えるにはもう少しかかるけど、しっかり見守っていてね。
fin
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どうも、レオです。
楽しんでいただけていたなら幸いでございます。
今回の話は、男女設定はしていません。名前も中性の名前を選びました。
言葉を選ぶのは少し難しかったですが笑
今後も作品を更新していく予定です。
ありがとうございました!
またよろしくお願いいたします。
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