7 / 20
第七章「崩壊序曲・前編」
しおりを挟む
数日後の夜。
王家の晩餐会は、いつも通りの静寂と、彼ら特有の尊大な空気に包まれていた。銀食器が触れ合う軽やかな音だけが響く中、セレスティアは優雅にワイングラスを傾け、両親に話しかけた。
「……あの男爵令嬢に関してですが、何かの勢力と繋がっている痕跡は、尋問の結果、見当たりませんでしたわ」
彼女の報告に、国王テオバルトと王妃イザベラが視線を向ける。
「そうか。では、ただの個人的な怨恨か」
「ええ。ですが、驚きましたわ。尋問の受け答えを聞く限り、彼女はかなり聡明です。国政や経済への理解も深く、高級文官にも匹敵する知恵を持っています」
セレスティアは、いかにも惜しそうに溜息をついてみせた。
「ほう、にわかには信じられんが……」
「セレスティアがそこまで言うのなら、本当なのでしょうね。もしそうなら、ただ処刑したり引き渡したりするのは惜しいですわ」
王はナプキンで口を拭い、思案顔になる。
「しかし、公爵家からの引き渡し要請は無視できん。どうやってかわすか……」
その時だった。
「ガハッ……ッ!」
唐突に、セレスティアが苦悶の声を漏らした。
彼女は胸を掻きむしるようにして前かがみになり、その拍子にテーブルクロスを強く掴んだ。
「セレスティア!?」
王が叫ぶのと同時に、王女の体が傾く。
ガシャーン! ガラガラッ!
激しい破砕音を立てて、テーブルの上の高価な食器やグラス、料理が床に散乱した。王女の体もまた、汚れた床へと崩れ落ちる。
「おい! どうした!?」
「セレスティア! しっかりなさい!」
事態を飲み込めず、狼狽して立ち上がる王と王妃。周りにいた侍従たちが顔色を変えて駆け寄る。
「ぐ……っ、あ……」
セレスティアは苦しげに喉を鳴らし、白目を剥いて痙攣すると、そのまま意識を失った。
騒然となる食堂。
すぐにセレスティアは私室へと運ばれた。
しばらくして、部屋から出てきた主治医ハインリヒが、青ざめた顔で待機していた王と王妃に告げた。
「……毒です。毒を盛られました」
「なっ……!?」
「幸い、口にした量が極めて微量だったことと、吐き出したのが早かったため、命に別状はありません。安静にしていれば、すぐに良くなられるでしょう」
主治医の言葉に安堵の空気が流れたのも束の間、一人の侍従が血相を変えて走ってきた。
「へ、陛下! ご報告申し上げます!」
侍従は震える手で、銀のナイフを差し出した。
「床に散らばった食事やワインに、銀食器を当ててみたところ……ご覧ください。ワインの掛かった部分が、黒く変色しております」
紛れもない毒物の反応。
王の顔が怒りで赤黒く染まる。
「おのれ……! 王家を狙った暗殺か!」
彼は怒号を飛ばした。
「関わった者を徹底的に調べろ! 今日、厨房に入った者、配膳した者、一人残らずだ!」
その横で、王妃イザベラがハッと何かに気づいたように呟いた。
「そういえば……セレスティアの側仕えのメイドを見ませんわね。食事の席にはいつも控えているはずなのに、どうしたのかしら?」
その後、城内は大捜索となった。
結果、件の側仕えメイドは、忽然と姿を消していることが発覚した。
そして、メイドの控え室にある私物入れから、一冊の日記が見つかった。
そこには、震える筆跡で、公爵家の人間から指示を受け、毒物を調達しワインに混入した旨が記されていた。しかし、具体的な指示者や受け渡し方法については、曖昧にぼかされていた。
あからさまな証拠。あまりに都合の良い失踪。
だが、娘を害された王の怒りと、状況証拠の一致は、冷静な判断力を奪うには十分だった。
王城の夜は、疑心と混乱の渦に飲み込まれていった。
◇
謹慎を命じられた自室で、第一王子アレクシオスは荒れ狂っていた。
ガシャーン!
高価な壺が壁に叩きつけられ、砕け散る。
「くそ、どうして誰もわかってくれない!」
彼は髪を振り乱し、誰もいない部屋で叫んだ。
「公爵家は長い時をかけて十三貴族会議を支配したのだぞ! 今回の婚約だって、無理やり順番を飛ばしてきたのも王家を手に入れるために違いない。何が『蓋』の役割だ。そんな悠長なことを言っている段階ではないのは明らかじゃないか!」
父も母も、奴らを甘く見すぎている。自分たちが支配者だという幻想に浸り、足元が崩されていることに気づいていない。
そして妹のセレスティア。彼女はあまりに政治に無関心で、事の重大さを理解していない。
「私が……私がやらなければ、誰が王家を守れるというのだ!」
肩で息をしながら、怒りと焦燥に身を焦がす。
その時、部屋の外が慌ただしくなるのが聞こえた。大勢の足音が遠ざかっていく。
「何事だ?」
アレクシオスが扉に近づいた瞬間、隙間から一枚の手紙が音もなく差し込まれた。
彼は眉をひそめ、その紙片を拾い上げる。
『イリス・アッシュの奪還を望む同志より』
その書き出しを見た瞬間、アレクシオスは目を見開いた。震える手で続きを読む。
『我々は革命勢力の一員である。だが、我々の志を汚す事態が起きている。アルテンフェルス公爵家が我らの一部と接触し、資金援助をちらつかせて裏から操ろうとしているのだ。金に目が眩んだ幹部たちがそれを受け入れようとしている』
『我々と貴殿の利害は、公爵家の排除という点で一致している』
『我らが同胞である男爵令嬢イリス・アッシュの解放と引き換えに、公爵家と革命勢力が繋がっている決定的な証拠を貴殿に渡す準備がある』
『彼女は離れの別荘に隔離されている。今こそ決断を』
「……やはりか!」
アレクシオスは歓喜に声を震わせた。
「やはり私の考えは正しかった! 公爵家は裏で国を転覆させようとしている! これで父も母も考えを改めてくれる。そして私は、国を救った次期王として堂々と振る舞える!」
どうやって革命勢力の者が、厳重な警備をかいくぐって王子の部屋まで手紙を出せたのか。なぜ彼らがイリスの居場所を知っているのか。
冷静な時であれば抱いたはずの疑問は、追い詰められ、承認欲求に飢えた彼の脳裏には浮かばなかった。「これで公爵家を倒せる」という甘美な確信だけが、彼を支配していた。
彼は扉に駆け寄り、ノックをする。
「おい! 誰かいるか!」
……何の反応もない。
恐る恐るノブを回すと、鍵はかかっていたが、扉の向こうの気配は完全に消えていた。
ちょうどその頃、王女セレスティアの毒殺未遂騒ぎにより、王の命令で城中の徹底捜索が行われており、王子の見張りさえも厨房や倉庫の捜索に駆り出されていたのだ。
「好機だ……神が私に味方している」
アレクシオスは何が起こっているのか疑問を抱きながらも、これを天啓と受け取った。
彼は部屋の隅にある飾り甲冑へと歩み寄る。甲冑の籠手部分を特定の順番で操作すると――ゴゴゴ、と低い音を立てて壁が回転し、暗い隠し通路の入り口が現れた。
アレクシオスは躊躇いなく、その闇の中へと身を投じた。
埃っぽい通路を抜け、アレクシオスが這い出したのは、城の庭園の端にある枯れた古井戸だった。
新鮮な空気を吸い込み、彼は目的の場所――離れの別荘へと視線を向ける。
「待っていろ、イリス。そして証拠よ」
だが、彼の足が止まった。
夜の闇の中、離れの方角が、不自然なほど明るく輝いていた。
ゆらゆらと揺れる、紅蓮の光。
「まさか……」
嫌な予感が背筋を駆け上がる。彼は転がるようにして別荘へと走った。
辿り着いた先で彼が見たのは、轟々と音を立てて燃え盛る別荘の姿だった。
「な……なんだ、これは……」
呆然と立ち尽くすアレクシオス。熱風が頬を打ち、火の粉が舞う。
そこへ、遠くから火災に気づいた衛兵やメイドたちが駆けつけてきた。
「火事だ! 水を持て!」
「中にまだ人が!」
その混乱の中、煤で汚れ、髪が乱れた一人のメイドが、ふらふらとアレクシオスの前に歩み出た。彼女は長い髪で顔を隠すように俯いていたが、その震える声は響き渡った。
「あ、あなた様は……アレクシオス殿下!?」
「え……?」
「どうして……どうしてこんな酷いことを! まさか、あなたが火をつけたのですか!?」
どこかで聞いたことのある声だった。しかし、パニックと炎の音で判別できない。
アレクシオスは突如かけられた疑惑に慌てて手を振る。
「ち、違う! 私がやったんじゃない! 私は今来たばかりだ!」
しかし、駆けつけた人々の視線が、一斉に彼に突き刺さる。
謹慎中のはずの王子が、なぜ夜中に、火災現場の目の前にいるのか。
そして、彼が以前から男爵令嬢と懇意にしていたこと、直前に公爵家を告発しようとして失敗したことを、城の者は知っている。
「まさか、口封じに……?」
「ご乱心なさったのか……」
さざ波のように広がる疑惑の声。
「違う! 誤解だ! 私は助けに……!」
アレクシオスは必死に否定し続けたが、その声は燃え盛る炎の音にかき消されていった。
翌朝、鎮火した焼け跡から、見張りの兵士二人と、一人の女性の焼死体が発見された。
それは、第一王子の「失脚」を決定づける、動かぬ証拠となった。
王家の晩餐会は、いつも通りの静寂と、彼ら特有の尊大な空気に包まれていた。銀食器が触れ合う軽やかな音だけが響く中、セレスティアは優雅にワイングラスを傾け、両親に話しかけた。
「……あの男爵令嬢に関してですが、何かの勢力と繋がっている痕跡は、尋問の結果、見当たりませんでしたわ」
彼女の報告に、国王テオバルトと王妃イザベラが視線を向ける。
「そうか。では、ただの個人的な怨恨か」
「ええ。ですが、驚きましたわ。尋問の受け答えを聞く限り、彼女はかなり聡明です。国政や経済への理解も深く、高級文官にも匹敵する知恵を持っています」
セレスティアは、いかにも惜しそうに溜息をついてみせた。
「ほう、にわかには信じられんが……」
「セレスティアがそこまで言うのなら、本当なのでしょうね。もしそうなら、ただ処刑したり引き渡したりするのは惜しいですわ」
王はナプキンで口を拭い、思案顔になる。
「しかし、公爵家からの引き渡し要請は無視できん。どうやってかわすか……」
その時だった。
「ガハッ……ッ!」
唐突に、セレスティアが苦悶の声を漏らした。
彼女は胸を掻きむしるようにして前かがみになり、その拍子にテーブルクロスを強く掴んだ。
「セレスティア!?」
王が叫ぶのと同時に、王女の体が傾く。
ガシャーン! ガラガラッ!
激しい破砕音を立てて、テーブルの上の高価な食器やグラス、料理が床に散乱した。王女の体もまた、汚れた床へと崩れ落ちる。
「おい! どうした!?」
「セレスティア! しっかりなさい!」
事態を飲み込めず、狼狽して立ち上がる王と王妃。周りにいた侍従たちが顔色を変えて駆け寄る。
「ぐ……っ、あ……」
セレスティアは苦しげに喉を鳴らし、白目を剥いて痙攣すると、そのまま意識を失った。
騒然となる食堂。
すぐにセレスティアは私室へと運ばれた。
しばらくして、部屋から出てきた主治医ハインリヒが、青ざめた顔で待機していた王と王妃に告げた。
「……毒です。毒を盛られました」
「なっ……!?」
「幸い、口にした量が極めて微量だったことと、吐き出したのが早かったため、命に別状はありません。安静にしていれば、すぐに良くなられるでしょう」
主治医の言葉に安堵の空気が流れたのも束の間、一人の侍従が血相を変えて走ってきた。
「へ、陛下! ご報告申し上げます!」
侍従は震える手で、銀のナイフを差し出した。
「床に散らばった食事やワインに、銀食器を当ててみたところ……ご覧ください。ワインの掛かった部分が、黒く変色しております」
紛れもない毒物の反応。
王の顔が怒りで赤黒く染まる。
「おのれ……! 王家を狙った暗殺か!」
彼は怒号を飛ばした。
「関わった者を徹底的に調べろ! 今日、厨房に入った者、配膳した者、一人残らずだ!」
その横で、王妃イザベラがハッと何かに気づいたように呟いた。
「そういえば……セレスティアの側仕えのメイドを見ませんわね。食事の席にはいつも控えているはずなのに、どうしたのかしら?」
その後、城内は大捜索となった。
結果、件の側仕えメイドは、忽然と姿を消していることが発覚した。
そして、メイドの控え室にある私物入れから、一冊の日記が見つかった。
そこには、震える筆跡で、公爵家の人間から指示を受け、毒物を調達しワインに混入した旨が記されていた。しかし、具体的な指示者や受け渡し方法については、曖昧にぼかされていた。
あからさまな証拠。あまりに都合の良い失踪。
だが、娘を害された王の怒りと、状況証拠の一致は、冷静な判断力を奪うには十分だった。
王城の夜は、疑心と混乱の渦に飲み込まれていった。
◇
謹慎を命じられた自室で、第一王子アレクシオスは荒れ狂っていた。
ガシャーン!
高価な壺が壁に叩きつけられ、砕け散る。
「くそ、どうして誰もわかってくれない!」
彼は髪を振り乱し、誰もいない部屋で叫んだ。
「公爵家は長い時をかけて十三貴族会議を支配したのだぞ! 今回の婚約だって、無理やり順番を飛ばしてきたのも王家を手に入れるために違いない。何が『蓋』の役割だ。そんな悠長なことを言っている段階ではないのは明らかじゃないか!」
父も母も、奴らを甘く見すぎている。自分たちが支配者だという幻想に浸り、足元が崩されていることに気づいていない。
そして妹のセレスティア。彼女はあまりに政治に無関心で、事の重大さを理解していない。
「私が……私がやらなければ、誰が王家を守れるというのだ!」
肩で息をしながら、怒りと焦燥に身を焦がす。
その時、部屋の外が慌ただしくなるのが聞こえた。大勢の足音が遠ざかっていく。
「何事だ?」
アレクシオスが扉に近づいた瞬間、隙間から一枚の手紙が音もなく差し込まれた。
彼は眉をひそめ、その紙片を拾い上げる。
『イリス・アッシュの奪還を望む同志より』
その書き出しを見た瞬間、アレクシオスは目を見開いた。震える手で続きを読む。
『我々は革命勢力の一員である。だが、我々の志を汚す事態が起きている。アルテンフェルス公爵家が我らの一部と接触し、資金援助をちらつかせて裏から操ろうとしているのだ。金に目が眩んだ幹部たちがそれを受け入れようとしている』
『我々と貴殿の利害は、公爵家の排除という点で一致している』
『我らが同胞である男爵令嬢イリス・アッシュの解放と引き換えに、公爵家と革命勢力が繋がっている決定的な証拠を貴殿に渡す準備がある』
『彼女は離れの別荘に隔離されている。今こそ決断を』
「……やはりか!」
アレクシオスは歓喜に声を震わせた。
「やはり私の考えは正しかった! 公爵家は裏で国を転覆させようとしている! これで父も母も考えを改めてくれる。そして私は、国を救った次期王として堂々と振る舞える!」
どうやって革命勢力の者が、厳重な警備をかいくぐって王子の部屋まで手紙を出せたのか。なぜ彼らがイリスの居場所を知っているのか。
冷静な時であれば抱いたはずの疑問は、追い詰められ、承認欲求に飢えた彼の脳裏には浮かばなかった。「これで公爵家を倒せる」という甘美な確信だけが、彼を支配していた。
彼は扉に駆け寄り、ノックをする。
「おい! 誰かいるか!」
……何の反応もない。
恐る恐るノブを回すと、鍵はかかっていたが、扉の向こうの気配は完全に消えていた。
ちょうどその頃、王女セレスティアの毒殺未遂騒ぎにより、王の命令で城中の徹底捜索が行われており、王子の見張りさえも厨房や倉庫の捜索に駆り出されていたのだ。
「好機だ……神が私に味方している」
アレクシオスは何が起こっているのか疑問を抱きながらも、これを天啓と受け取った。
彼は部屋の隅にある飾り甲冑へと歩み寄る。甲冑の籠手部分を特定の順番で操作すると――ゴゴゴ、と低い音を立てて壁が回転し、暗い隠し通路の入り口が現れた。
アレクシオスは躊躇いなく、その闇の中へと身を投じた。
埃っぽい通路を抜け、アレクシオスが這い出したのは、城の庭園の端にある枯れた古井戸だった。
新鮮な空気を吸い込み、彼は目的の場所――離れの別荘へと視線を向ける。
「待っていろ、イリス。そして証拠よ」
だが、彼の足が止まった。
夜の闇の中、離れの方角が、不自然なほど明るく輝いていた。
ゆらゆらと揺れる、紅蓮の光。
「まさか……」
嫌な予感が背筋を駆け上がる。彼は転がるようにして別荘へと走った。
辿り着いた先で彼が見たのは、轟々と音を立てて燃え盛る別荘の姿だった。
「な……なんだ、これは……」
呆然と立ち尽くすアレクシオス。熱風が頬を打ち、火の粉が舞う。
そこへ、遠くから火災に気づいた衛兵やメイドたちが駆けつけてきた。
「火事だ! 水を持て!」
「中にまだ人が!」
その混乱の中、煤で汚れ、髪が乱れた一人のメイドが、ふらふらとアレクシオスの前に歩み出た。彼女は長い髪で顔を隠すように俯いていたが、その震える声は響き渡った。
「あ、あなた様は……アレクシオス殿下!?」
「え……?」
「どうして……どうしてこんな酷いことを! まさか、あなたが火をつけたのですか!?」
どこかで聞いたことのある声だった。しかし、パニックと炎の音で判別できない。
アレクシオスは突如かけられた疑惑に慌てて手を振る。
「ち、違う! 私がやったんじゃない! 私は今来たばかりだ!」
しかし、駆けつけた人々の視線が、一斉に彼に突き刺さる。
謹慎中のはずの王子が、なぜ夜中に、火災現場の目の前にいるのか。
そして、彼が以前から男爵令嬢と懇意にしていたこと、直前に公爵家を告発しようとして失敗したことを、城の者は知っている。
「まさか、口封じに……?」
「ご乱心なさったのか……」
さざ波のように広がる疑惑の声。
「違う! 誤解だ! 私は助けに……!」
アレクシオスは必死に否定し続けたが、その声は燃え盛る炎の音にかき消されていった。
翌朝、鎮火した焼け跡から、見張りの兵士二人と、一人の女性の焼死体が発見された。
それは、第一王子の「失脚」を決定づける、動かぬ証拠となった。
0
あなたにおすすめの小説
〖完結〗終着駅のパッセージ
苺迷音
恋愛
分厚い眼鏡と、ひっつめた髪を毛糸帽で覆う女性・カレン。
彼女はとある想いを胸に北へ向かう蒸気機関車に乗っていた。
王都から離れてゆく車窓を眺めながら、カレンは振り返る。
夫と婚姻してから三年という長い時間。
その間に夫が帰宅したのは数えるほどだった。
※ご覧いただけましたらとても嬉しいです。よろしくお願いいたします。
『お前を愛する事はない』なんて言ってないでしょうね?
あんど もあ
ファンタジー
政略結婚で妻を娶った息子に、母親は穏やかに、だが厳しく訊ねる。
「『お前を愛する事は無い』なんて言ってないでしょうね?」
転生『悪役』公爵令嬢はやり直し人生で楽隠居を目指す
RINFAM
ファンタジー
なんの罰ゲームだ、これ!!!!
あああああ!!!
本当ならあと数年で年金ライフが送れたはずなのに!!
そのために国民年金の他に利率のいい個人年金も掛け、さらに少ない給料の中からちまちまと老後の生活費を貯めてきたと言うのに!!!!
一銭も貰えないまま人生終わるだなんて、あんまりです神様仏様あああ!!
かくなる上はこのやり直し転生人生で、前世以上に楽して暮らせる隠居生活を手に入れなければ。
年金受給前に死んでしまった『心は常に18歳』な享年62歳の初老女『成瀬裕子』はある日突然死しファンタジー世界で公爵令嬢に転生!!しかし、数年後に待っていた年金生活を夢見ていた彼女は、やり直し人生で再び若いままでの楽隠居生活を目指すことに。
4コマ漫画版もあります。
婚約破棄された公爵令嬢は虐げられた国から出ていくことにしました~国から追い出されたのでよその国で竜騎士を目指します~
ヒンメル
ファンタジー
マグナス王国の公爵令嬢マチルダ・スチュアートは他国出身の母の容姿そっくりなためかこの国でうとまれ一人浮いた存在だった。
そんなマチルダが王家主催の夜会にて婚約者である王太子から婚約破棄を告げられ、国外退去を命じられる。
自分と同じ容姿を持つ者のいるであろう国に行けば、目立つこともなく、穏やかに暮らせるのではないかと思うのだった。
マチルダの母の祖国ドラガニアを目指す旅が今始まる――
※文章を書く練習をしています。誤字脱字や表現のおかしい所などがあったら優しく教えてやってください。
※第二章まで完結してます。現在、最終章をゆっくり更新中です。書くスピードが亀より遅いので、お待たせしてすみませんm(__)m
※小説家になろう様にも投稿しています。
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
悪役女王アウラの休日 ~処刑した女王が名君だったかもなんて、もう遅い~
オレンジ方解石
ファンタジー
恋人に裏切られ、嘘の噂を立てられ、契約も打ち切られた二十七歳の派遣社員、雨井桜子。
世界に絶望した彼女は、むかし読んだ少女漫画『聖なる乙女の祈りの伝説』の悪役女王アウラと魂が入れ替わる。
アウラは二年後に処刑されるキャラ。
桜子は処刑を回避して、今度こそ幸せになろうと奮闘するが、その時は迫りーーーー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる