そんなアイツが死んだ

ごーや

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23日目

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「アイツ」の両親は「アイツ」の部屋を整理するようだった
「いつまで経っても故人の影を追うのは悲しいからねぇ」
そう「アイツ」の母さんは寂しそうに言った
俺も手伝うことにした
遺品整理をするということは、その人の生きてた痕跡が消えることなのだろうと考えていた
実際は痕跡を見つけるものなのだとその時に思い知った
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