そんなアイツが死んだ

ごーや

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25日目

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あれから数年が経った。
俺は大学を卒業し、ごく普通の一般企業で働き始めた
「アイツ」と同じ病気で苦しむ人の助けになる仕事に就こうと思っていたが、理学系が必須だったので就くことが出来なかった。
だが、誰かのために生きてはいる。
「愛する人」のためだ。
俺は会社で知り合った人と結婚した。
優しくて、一緒にいると心が満たされる、そんな人だ。
「アイツ」に未練が無いか?と聞かれると、実はそうでもない。
実際交際当時は「俺がこの人と付き合っても良いのかな?」なんて思っていた。
時が経つにつれ、俺たちはだんだんと惹き合っていった。
今日は「アイツ」の命日だから、仕事を休んで墓参りに来ている。
墓に来ると毎回俺はこう叫ぶ。
「俺!お前のこと大好きだったからな!」
そうすると、「アイツ」が「こっちもだよ」って言ってくれる気がするから



~Fin~
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