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第1章 冒険者ギルドの契約職員なのです!
冒険者の悩みを聞くのもお仕事なのです―その11
発表会の場はアルカディア大劇場でした。
それを聞いた時は「うわ、なんという場所を用意してくれちゃったんですか」と思ってしまったわたしです。
サキュバスがデザインしエルフが音響効果を考えドワーフが建築した、アルカディアの文化の粋です。
わたしはもっとこじんまりとした舞台を考えていたのですけど。
ちなみに、こういうイベント系の依頼では、依頼を受けた冒険者が任意で舞台設営やイベント運営に関わることもありますし、できます。
今回だと『セフト』のミサさんと『合法』のサチコさん、それに『智多星』のノノさんが舞台のデザインに。
力仕事は『大漁旗』のジョータさん、『双鞭』サシャさんが舞台設営の力仕事に参加されました。
それにしても。
わたしは全然存じ上げなかったのですが、ミチオさんってかなり有名なでざいなーさん、だったのですね。
ミチオさんの新作発表会、それだけで各地からたくさんの商人が集まる、のです。
近隣のルークシュポールやポントマリ、アトエカからはともかく、ネモロやクシュリ、遠くサットポロから来た商人までいます。
来ているのは商人だけではないようです。
百花繚乱のメンバーや『合法』に『セフト』が出ると聞いて集まってきた人。
また、『大漁旗』ジョータさんや『破戒僧』センキューさんが出ると聞いて集まった人。
おのおののファンも詰めかけてきた、のです。
「ティアががんばってるから宣伝してほしい、って『智多星』から聞いたから、ラジオで宣伝しておいたよ」
先刻、アリーちゃんがさらっと言ってくれました。
いえ、これだけの人が集まってくれたのですからありがたい話なのでしょう。
いずれわたしもアリーちゃんに恩を返さないと……いけませんが大勢の前でふんどし姿になる羞恥ぷれいのレベルがさらに天井知らずです。
くっそー、おぼえていろよアリーちゃん、なのです。
つまり。現状、大勢です。大勢の人がイベント開催前のアルカディア大劇場にいるんです。
開催時刻はまだまだ先なのに、大劇場のホールは大勢のひとでごった返してます。
そんな状況の中での舞台裏。
「みーなさーん。写真をーとりますよー」
ミユキ様が依頼を受けた冒険者全員に声をかけています。
冒険者カード販売でおなじみ、マリーベル堂さんが来ているのです。
前にも説明したと思いますが、冒険者カードというのはヒューマンの世界風に言えば「ぶろまいど」、だそうです。
一枚500円から1000円で販売され、販売額のうち3割が冒険者に「まーじん」として還元されます。
売れれば売れるほど冒険者の懐が温かくなるし、冒険者を引退してもまーじんが入ってくるのでマリーベル堂の冒険者カードになることは、冒険者にとって最初に到達したい夢でもあります。
で現在、それぞれが本日披露する衣装で撮影されているのですが……。
「紅は予想通りだった。勝負は戦う前に付いていると言う。つまり『予定通り』で白は勝つ!」
現在『智多星』ノノさんが撮影中です。
最初に見たときも驚きましたが、ポージングまで見るとこれはもはや反則としか言えません。
え、わからないから説明しろ、と?
お前だけが楽しんでいるんじゃねえ、と?
ええとですね、発表会前に教えるのも少し気が引けるのですが。
ノノさんって白のブラウスに紺のミニスカートを着用してきた、と言ったじゃないですか。
それでいま、わたしがみているもの。
ノノさん、おしりをこちらに向けて前屈してるんです。
スレンダーな美人さんが、まさかのポーズで。
おそろしい……。
なにがおそろしいのか。
おしりにぴたっと張り付いたスカート。
舞台下からはスカートの中が見えちゃうじゃないですか。
で、男の目線はそれに持って行かれることをわかっている上で、です。
問題はスカートのほうなのです。
ノノさんの履いているスカートには下着のラインが一切、響いてないのです。女性なら下着のラインが気になることもあるじゃないですか。
つまりシャツに「あえて透けて見える」をつくったミサさんの真逆の発想をやったんです。
しかも「見せたい相手には見せるのもやぶさかではない」を無言で主張してる点が巧妙、狡猾すぎるです。
ノノさんの、この冒険者カード。売値をいくらでつけても買う人、殺到しそうです、なのです。
「おいおい、これで驚いてちゃキリがないぞ。こちらが用意した爆弾は『双鞭』なんだし」
ノノさんは高らかに笑いました。
ところでわたしもあとで知ることになったのですが。この時、舞台裏のその裏で『及慈雨』ミスズさんと『一丈青』ミユキ様、そして『双鞭』サシャさんがお話していたそうです。
「サシャ、おめえ、大丈夫か? その……対人恐怖症のおめえをこんなところに連れ込んでから言うアタイもなんだけど、さあ。なんつーか、荒療治になるかもと思ったんだけどよぉ」
「サシャの衣装がー、いちばん難易度ー高いんだしー。だーめーだったらー、おりてもーだいじょうぶーなのよー?」
サシャさんは無言、だったそうです。
でも無言のままでこくん、とうなづいたそうです。
「こわいけど。男は、男の目は、いまでもこわい、けど。でも、みんながいるから」
サシャさんはようやく言葉を口に出した、そうです。
「乗り越えて、みせる」
ノノさんをして「爆弾」と評する衣装。
鏡に映された自分の姿を見て、サシャさんがぎゅっと手を握りしめた、そうです。
--------------------------------------
ノノが見せているのはありていにいえば「菜〇緒ポーズ」です。
実は過去一度だけ、PBWのセクシー系依頼に登場させてみようかと思ったことがあるのですが。
それを聞いた時は「うわ、なんという場所を用意してくれちゃったんですか」と思ってしまったわたしです。
サキュバスがデザインしエルフが音響効果を考えドワーフが建築した、アルカディアの文化の粋です。
わたしはもっとこじんまりとした舞台を考えていたのですけど。
ちなみに、こういうイベント系の依頼では、依頼を受けた冒険者が任意で舞台設営やイベント運営に関わることもありますし、できます。
今回だと『セフト』のミサさんと『合法』のサチコさん、それに『智多星』のノノさんが舞台のデザインに。
力仕事は『大漁旗』のジョータさん、『双鞭』サシャさんが舞台設営の力仕事に参加されました。
それにしても。
わたしは全然存じ上げなかったのですが、ミチオさんってかなり有名なでざいなーさん、だったのですね。
ミチオさんの新作発表会、それだけで各地からたくさんの商人が集まる、のです。
近隣のルークシュポールやポントマリ、アトエカからはともかく、ネモロやクシュリ、遠くサットポロから来た商人までいます。
来ているのは商人だけではないようです。
百花繚乱のメンバーや『合法』に『セフト』が出ると聞いて集まってきた人。
また、『大漁旗』ジョータさんや『破戒僧』センキューさんが出ると聞いて集まった人。
おのおののファンも詰めかけてきた、のです。
「ティアががんばってるから宣伝してほしい、って『智多星』から聞いたから、ラジオで宣伝しておいたよ」
先刻、アリーちゃんがさらっと言ってくれました。
いえ、これだけの人が集まってくれたのですからありがたい話なのでしょう。
いずれわたしもアリーちゃんに恩を返さないと……いけませんが大勢の前でふんどし姿になる羞恥ぷれいのレベルがさらに天井知らずです。
くっそー、おぼえていろよアリーちゃん、なのです。
つまり。現状、大勢です。大勢の人がイベント開催前のアルカディア大劇場にいるんです。
開催時刻はまだまだ先なのに、大劇場のホールは大勢のひとでごった返してます。
そんな状況の中での舞台裏。
「みーなさーん。写真をーとりますよー」
ミユキ様が依頼を受けた冒険者全員に声をかけています。
冒険者カード販売でおなじみ、マリーベル堂さんが来ているのです。
前にも説明したと思いますが、冒険者カードというのはヒューマンの世界風に言えば「ぶろまいど」、だそうです。
一枚500円から1000円で販売され、販売額のうち3割が冒険者に「まーじん」として還元されます。
売れれば売れるほど冒険者の懐が温かくなるし、冒険者を引退してもまーじんが入ってくるのでマリーベル堂の冒険者カードになることは、冒険者にとって最初に到達したい夢でもあります。
で現在、それぞれが本日披露する衣装で撮影されているのですが……。
「紅は予想通りだった。勝負は戦う前に付いていると言う。つまり『予定通り』で白は勝つ!」
現在『智多星』ノノさんが撮影中です。
最初に見たときも驚きましたが、ポージングまで見るとこれはもはや反則としか言えません。
え、わからないから説明しろ、と?
お前だけが楽しんでいるんじゃねえ、と?
ええとですね、発表会前に教えるのも少し気が引けるのですが。
ノノさんって白のブラウスに紺のミニスカートを着用してきた、と言ったじゃないですか。
それでいま、わたしがみているもの。
ノノさん、おしりをこちらに向けて前屈してるんです。
スレンダーな美人さんが、まさかのポーズで。
おそろしい……。
なにがおそろしいのか。
おしりにぴたっと張り付いたスカート。
舞台下からはスカートの中が見えちゃうじゃないですか。
で、男の目線はそれに持って行かれることをわかっている上で、です。
問題はスカートのほうなのです。
ノノさんの履いているスカートには下着のラインが一切、響いてないのです。女性なら下着のラインが気になることもあるじゃないですか。
つまりシャツに「あえて透けて見える」をつくったミサさんの真逆の発想をやったんです。
しかも「見せたい相手には見せるのもやぶさかではない」を無言で主張してる点が巧妙、狡猾すぎるです。
ノノさんの、この冒険者カード。売値をいくらでつけても買う人、殺到しそうです、なのです。
「おいおい、これで驚いてちゃキリがないぞ。こちらが用意した爆弾は『双鞭』なんだし」
ノノさんは高らかに笑いました。
ところでわたしもあとで知ることになったのですが。この時、舞台裏のその裏で『及慈雨』ミスズさんと『一丈青』ミユキ様、そして『双鞭』サシャさんがお話していたそうです。
「サシャ、おめえ、大丈夫か? その……対人恐怖症のおめえをこんなところに連れ込んでから言うアタイもなんだけど、さあ。なんつーか、荒療治になるかもと思ったんだけどよぉ」
「サシャの衣装がー、いちばん難易度ー高いんだしー。だーめーだったらー、おりてもーだいじょうぶーなのよー?」
サシャさんは無言、だったそうです。
でも無言のままでこくん、とうなづいたそうです。
「こわいけど。男は、男の目は、いまでもこわい、けど。でも、みんながいるから」
サシャさんはようやく言葉を口に出した、そうです。
「乗り越えて、みせる」
ノノさんをして「爆弾」と評する衣装。
鏡に映された自分の姿を見て、サシャさんがぎゅっと手を握りしめた、そうです。
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ノノが見せているのはありていにいえば「菜〇緒ポーズ」です。
実は過去一度だけ、PBWのセクシー系依頼に登場させてみようかと思ったことがあるのですが。
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