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第1章 悪の怪人は異能力者の夢を見るか?
第6話 善良な一般市民
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——『異能力反応なし』
大きな机の上に置かれたデスクトップ型パソコンの画面にその文字が表示されたとき、牙人は特に驚かなかった。驚かなかったし、むしろ安堵の息を短く吐いたくらいだ。
当然だ。そんなものを使えるようになった覚えはないし、その予定すらない。
しかし、牙人以外はそうではなかった。
「……えーと、故障?」
「いえ、そんなはずはありません。……この通り、寺崎さんにはしっかり反応します」
「そうだな……私の異能力はちゃんと検出されている」
「じゃあなんでぇ?」
「……」
りこが銃の玩具のような形をした器具を栞に向けると、画面には『あなたは能力者です』と表示された。
その下には、何やら細かい文字がずらりと。
グラフや図を交えながら、検査結果でも書いてあるのだろうか。
読む気が失せる大きさと量だったので、牙人は視線を上げた。
「だからさっきも言っただろ、俺は異能力者じゃない」
「……」
「あれは……そう、マジックなんだよ」
「……」
「信じてくれ」
「……」
「……何回やっても同じだから。いい加減諦めろ」
銃の形の機械を牙人に向けたり自分に向けたりを繰り返している栞に呆れて言う。
栞はぴたりと手を止めると、無言のまま機器を机の上にそっと置いた。
「……本当に能力者じゃない……のか?」
「そうだってば」
「そうか……」
「ようやく信じてくれる気になったか? 俺は異能力なんて持ってない、善良な一般市民だ」
「ラボ」と呼ばれるその部屋の第一印象は、とにかくものが多いということだった。
床には段ボール箱がいくつも積み上がっていて、中央の机の上には、大量の書類と機械類が置かれている。
壁は本棚がほとんどを占めていて、「万物の法則は物理だ」だの、「分子間力入門」だの、「ラプラスの悪魔は存在するか」だの……様々な専門書が収まっている。本の詰まっていない段には、何かの模型のようなものも散見された。
机の上に積まれていた本の一番上、「ゴリラでもわかる! 相対性理論のなんたるか」という本をぱらぱらとめくってみるが、最初のページで半分ほど何を言っているかわからなかったので、そっと閉じて元に戻した。アフリカの森に暮らす彼らの知能は、侮らない方がいいかもしれない。
そんな感じで物量の多さに圧倒されたわけだが、それでいて整理はされているので、散らかっているという感じではない。 それがなんだか不思議だった。
そして、パソコンにつながれたこの銃型の機器が、「異能力検出器」なるものらしい。
初めは何をされるかと思ったが、結果的にはこれがあって助かった。
まあ、この体ならば、何をされてもある程度は大丈夫だろうが。何せ、ヒーローの必殺技を食らってもこの通り生きている。
殺せていないのに必殺とはこれいかに。
牙人は心の内で苦笑して、ほとんど治ったわき腹の古傷を服の上から撫でた。
しかしこれで、牙人が能力者でないことを証明できる。
ということは、疑いも晴れて家に帰れる——
「じゃああの変身は何だ」
「……あー……」
「善良な一般市民は、狼男に変身したりしないぞ」
「……」
「おい、目を逸らすな。異能力じゃないなら、あの姿は何なんだと聞いているんだ」
……というわけにはいかないのが現実だ。世の中、そう都合良くはできていない。
彼らにとっては、異能力で説明できない牙人の力の方が未知にして異端と、そういうことだろう。
より面倒な状況となってしまったようである。
「俺は……」
「俺は?」
「——ヒーローなんだ」
いや、何を言っているんだ。
焦って言い淀んだ末に苦し紛れに口から出たのは、そんな言葉。
心中で、自分で自分にツッコミを入れる。
あろうことか、かつての敵を騙ってしまった。
……しかし、ふと思いなおす。
これはあながち悪手とも言えないのではないだろうか。
先の戦闘中の悪役発言も、栞は気絶していたようだったので聞いていないはずだ。
起きていたとしても、そう大きな声ではなかったので大丈夫だろう。たぶん。そう思いたい。
それさえクリアすれば、変身の説明もつくし、悪印象も与えずに済む。
あとは、信じてもらえるかだが……。
「寝言は寝てから言うものだぞ」
「ですよねー」
やはりそうはいかなかった。
この反応を見る限りは例の発言は聞かれていないようだが、これがダメとなると、どうしたものか。
「——よし、皆。ちょいと聞いてくれや」
次なる言い訳を思案していると、壁際で寄りかかって腕を組んで見ていた有悟が不思議と良く通る声で言った。
この場の誰よりも立場が上……隊長の言葉に、全員が口をつぐんで彼の動向を見守る。
もちろん牙人も例外ではなく、張り詰めた部屋の空気を肌で感じ取って目の前の中年男性に意識を向けた。
「狼谷牙人」
「……うす」
「ひとまずお前を捕まえんのはやめだ」
「——は?」
「えー?」
「え?」
牙人、千春、栞が、それぞれ驚きの声を上げる。
聴力にはそれなりに自信のある牙人だが、今回ばかりは自身の耳の不具合を疑った。
唐突にして突飛。何を言い出すのだろうか。
「隊長、何を……」
「まあ聞け」
顔をしかめながら言いかけた栞を片手で制止して、有悟は続けた。
「まず、こいつは異能力を持ってない。これは確かだ。偽装の異能力で姿を変え、この画面を改竄していたとしても、聞いたような強さを発揮することはできん。二つの力を使っていたら、それこそだ」
どうやら、異能力は「一人一つ」のようだ。
つまり、偽装と強化の二種類の力を有していたとすれば、その時点で異能力という分類ではなくなる、ということだろうか。
かろうじてついてこられていることを自分に確認するように、牙人は首を傾げながらも何回かうなずく。
「俺らにも見えるってんなら“寮”の担当分野でもなさそうだし、そんなヤツを本部に連れてってもめんどくせえことになるだけだろ?」
「異能力でない力を有するのが異端なら、その異能力を取り締まる場所に俺を連れていくというのは筋違い……ってことで認識合ってます?」
「厳密に言やぁ異能力だけってぇわけじゃないんだが……まあだいたいそんなこった」
なんだか新出の単語も聞こえた気がしたが、今はややこしいので忘れることにする。
「けどさー隊長。むしろだからこそ見逃しちゃダメじゃないの?」
アヒルのように口をとがらせて言う千春だが、表情に反して少なからず真剣なまなざしだった。
千春の意見はもっともだ。というか、それが普通の反応だろう。
もちろん牙人は見逃してほしいが、自分がこの立場だったら、見逃しはしないと思う。
しかし、有悟はそこでにやりと笑みを浮かべると、
「泉、俺は一言も見逃すとは言ってねえぞ?」
「え?」
「狼谷、お前を捕らえたりすんのは、ひとまず保留だ。これまで通り生活して構わん。……ただし!」
「……ただし?」
「——ここで働け。それが条件だ」
大きな机の上に置かれたデスクトップ型パソコンの画面にその文字が表示されたとき、牙人は特に驚かなかった。驚かなかったし、むしろ安堵の息を短く吐いたくらいだ。
当然だ。そんなものを使えるようになった覚えはないし、その予定すらない。
しかし、牙人以外はそうではなかった。
「……えーと、故障?」
「いえ、そんなはずはありません。……この通り、寺崎さんにはしっかり反応します」
「そうだな……私の異能力はちゃんと検出されている」
「じゃあなんでぇ?」
「……」
りこが銃の玩具のような形をした器具を栞に向けると、画面には『あなたは能力者です』と表示された。
その下には、何やら細かい文字がずらりと。
グラフや図を交えながら、検査結果でも書いてあるのだろうか。
読む気が失せる大きさと量だったので、牙人は視線を上げた。
「だからさっきも言っただろ、俺は異能力者じゃない」
「……」
「あれは……そう、マジックなんだよ」
「……」
「信じてくれ」
「……」
「……何回やっても同じだから。いい加減諦めろ」
銃の形の機械を牙人に向けたり自分に向けたりを繰り返している栞に呆れて言う。
栞はぴたりと手を止めると、無言のまま機器を机の上にそっと置いた。
「……本当に能力者じゃない……のか?」
「そうだってば」
「そうか……」
「ようやく信じてくれる気になったか? 俺は異能力なんて持ってない、善良な一般市民だ」
「ラボ」と呼ばれるその部屋の第一印象は、とにかくものが多いということだった。
床には段ボール箱がいくつも積み上がっていて、中央の机の上には、大量の書類と機械類が置かれている。
壁は本棚がほとんどを占めていて、「万物の法則は物理だ」だの、「分子間力入門」だの、「ラプラスの悪魔は存在するか」だの……様々な専門書が収まっている。本の詰まっていない段には、何かの模型のようなものも散見された。
机の上に積まれていた本の一番上、「ゴリラでもわかる! 相対性理論のなんたるか」という本をぱらぱらとめくってみるが、最初のページで半分ほど何を言っているかわからなかったので、そっと閉じて元に戻した。アフリカの森に暮らす彼らの知能は、侮らない方がいいかもしれない。
そんな感じで物量の多さに圧倒されたわけだが、それでいて整理はされているので、散らかっているという感じではない。 それがなんだか不思議だった。
そして、パソコンにつながれたこの銃型の機器が、「異能力検出器」なるものらしい。
初めは何をされるかと思ったが、結果的にはこれがあって助かった。
まあ、この体ならば、何をされてもある程度は大丈夫だろうが。何せ、ヒーローの必殺技を食らってもこの通り生きている。
殺せていないのに必殺とはこれいかに。
牙人は心の内で苦笑して、ほとんど治ったわき腹の古傷を服の上から撫でた。
しかしこれで、牙人が能力者でないことを証明できる。
ということは、疑いも晴れて家に帰れる——
「じゃああの変身は何だ」
「……あー……」
「善良な一般市民は、狼男に変身したりしないぞ」
「……」
「おい、目を逸らすな。異能力じゃないなら、あの姿は何なんだと聞いているんだ」
……というわけにはいかないのが現実だ。世の中、そう都合良くはできていない。
彼らにとっては、異能力で説明できない牙人の力の方が未知にして異端と、そういうことだろう。
より面倒な状況となってしまったようである。
「俺は……」
「俺は?」
「——ヒーローなんだ」
いや、何を言っているんだ。
焦って言い淀んだ末に苦し紛れに口から出たのは、そんな言葉。
心中で、自分で自分にツッコミを入れる。
あろうことか、かつての敵を騙ってしまった。
……しかし、ふと思いなおす。
これはあながち悪手とも言えないのではないだろうか。
先の戦闘中の悪役発言も、栞は気絶していたようだったので聞いていないはずだ。
起きていたとしても、そう大きな声ではなかったので大丈夫だろう。たぶん。そう思いたい。
それさえクリアすれば、変身の説明もつくし、悪印象も与えずに済む。
あとは、信じてもらえるかだが……。
「寝言は寝てから言うものだぞ」
「ですよねー」
やはりそうはいかなかった。
この反応を見る限りは例の発言は聞かれていないようだが、これがダメとなると、どうしたものか。
「——よし、皆。ちょいと聞いてくれや」
次なる言い訳を思案していると、壁際で寄りかかって腕を組んで見ていた有悟が不思議と良く通る声で言った。
この場の誰よりも立場が上……隊長の言葉に、全員が口をつぐんで彼の動向を見守る。
もちろん牙人も例外ではなく、張り詰めた部屋の空気を肌で感じ取って目の前の中年男性に意識を向けた。
「狼谷牙人」
「……うす」
「ひとまずお前を捕まえんのはやめだ」
「——は?」
「えー?」
「え?」
牙人、千春、栞が、それぞれ驚きの声を上げる。
聴力にはそれなりに自信のある牙人だが、今回ばかりは自身の耳の不具合を疑った。
唐突にして突飛。何を言い出すのだろうか。
「隊長、何を……」
「まあ聞け」
顔をしかめながら言いかけた栞を片手で制止して、有悟は続けた。
「まず、こいつは異能力を持ってない。これは確かだ。偽装の異能力で姿を変え、この画面を改竄していたとしても、聞いたような強さを発揮することはできん。二つの力を使っていたら、それこそだ」
どうやら、異能力は「一人一つ」のようだ。
つまり、偽装と強化の二種類の力を有していたとすれば、その時点で異能力という分類ではなくなる、ということだろうか。
かろうじてついてこられていることを自分に確認するように、牙人は首を傾げながらも何回かうなずく。
「俺らにも見えるってんなら“寮”の担当分野でもなさそうだし、そんなヤツを本部に連れてってもめんどくせえことになるだけだろ?」
「異能力でない力を有するのが異端なら、その異能力を取り締まる場所に俺を連れていくというのは筋違い……ってことで認識合ってます?」
「厳密に言やぁ異能力だけってぇわけじゃないんだが……まあだいたいそんなこった」
なんだか新出の単語も聞こえた気がしたが、今はややこしいので忘れることにする。
「けどさー隊長。むしろだからこそ見逃しちゃダメじゃないの?」
アヒルのように口をとがらせて言う千春だが、表情に反して少なからず真剣なまなざしだった。
千春の意見はもっともだ。というか、それが普通の反応だろう。
もちろん牙人は見逃してほしいが、自分がこの立場だったら、見逃しはしないと思う。
しかし、有悟はそこでにやりと笑みを浮かべると、
「泉、俺は一言も見逃すとは言ってねえぞ?」
「え?」
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