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冒険・探索ギルドと試験
しおりを挟む受付嬢に説明を受けたアリスは冒険・探索ギルドへと向かう事にしたのだった。身分証とお金があればどうにか生活出来ると考えたアリス・フィールドだったが思わぬことに巻き込まれるのだった。
「ふぅ~ ここが冒険・探索ギルドかしら?いまいちよくわからないから受付に聞けば大丈夫よね?」
「おいおい、お嬢ちゃん来るところ間違えて無いか!」
「すみません、ここって冒険・探索ギルドで合ってますか?」
「はい、合ってますよ。ご用件はなんでしょうか?」
「おい!無視するなよ!!」
「少し聞きたいんですけど、ここで登録すれば身分証のような物がもらえるというのは本当ですか?」
「はい、冒険者もしくは探索者のどちらかに登録してもらえれば登録カードをお渡し出来ますのでそれが身分証の代わりになります。冒険者と探索者の掛け持ちも可能ですがおすすめはしていません!」
「そうですか、代筆を頼むことは出来ますか?ここに来たばかりで言葉がいまいちわからないのでお願いできますか?」
「はい、かしこまりました。それでどちらになさいますか?」
「俺のこと無視して話すすめてるじゃねぇ!」
「この人ってこのギルドの方ですか?さっきから絡まれて鬱陶しいので処理しても大丈夫ですかね?」
受付嬢は相手の顔を見て乾いた笑いが起きる。アリスは邪魔だから処理したいと聞いたのだが受付嬢は黙って笑っているだけだった。アリス・フィールドは黙秘は肯定と取って男が殴りかかろうとしたところを投げ飛ばしていた。
「取りあえず縛って猿ぐつわでもしとけば静かになるわね!」
「ずいぶんとお強いんですね、びっくりしちゃいました!」
「それで、冒険者と探索者の違いって何か教えてもらえるかしら?」
「冒険者は名前の通り色んな所で討伐やら採取の依頼をしていただく人達のことです!探索者というのは特定の場所で依頼された者を探し出したりする人達のことになります」
「そう、冒険者になるのに何か試験のような事はあるのかしら?」
「はい、ありますよ。もう終わってしまったようですけど!」
「ん?まあ、いいわ。取りあえず名前はアリスで登録しておいてもらえるかしら。たぶん、フルネームだと色々問題が起きそうだから止めて置くわ!」
「はい、大丈夫ですよ。あとここの装置に手を置いてもらえば登録終了です!」
受付嬢はなんの説明もせずに装置に手を置くように言ってしまったのだが、この後受付嬢は後悔することになるのだった。
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