私の愛した召喚獣

Azanasi

文字の大きさ
9 / 116
第一章 召喚

【お土産】

しおりを挟む
♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
2018/09/04:誤字&脱字を修正しました。

【お土産】

□■□ 翌朝 □■□

 身支度をととのえ・・
 
 テーブルで、俺はテーブルの下だが・・領主とリネーネ様を待っていると、リネーネ様がやって来て待機しているジェシカの横を通るなり振り返って。..

 「何?、その良いにおい・・ジェシカ、香水付けてるの?」
 そう言いながらジェシカに近寄ると「あら、その艶やかでさらさらの髪は如何したの?」
 「きちんと話してみなさい!」

 (リネーネ様、普段のリネーネ様と違って今朝は迫力満点です。やはり女性は美容に関しては敏感なんだろうけど・やっぱり怖い」

 「はい、リネーネ様、これは白ちゃんがお土産に買ってきてくれたボディーシャンプーなるもので体を洗い、髪は専用のシャンプーで洗ってコンデショナーと言うのもをしたもので香水はつけておりません。」

 リネーネはキッとアメリアの方を睨む、アメリア、あなたも、あなたもなのね。

 「はい、お母様、昨夜、シロちゃんに使い方を教わって試してみました。」
 「肌はすべすべになってとてもいい気持ちです、髪も首を動かすと髪がさらっと流れるのがわかってとても心地良いですよ。」

 「私にはないの?、私だけのけ者なのね、ひどい、ひどいわ、シロちゃん、私、こんなにシロちゃんの事、思ってるのに・・・シクシク」

 「お母様、誤解ですわ、シロちゃんの召喚が昨夜遅かったのでお母様たちに渡すのは朝にしようとしましたの、ちゃんとシロちゃんはお母様の分も用意して来てますよ。」

 「あら、そうなの、イヤだわ、そうならそうで早く言ってよ。」
 「そうよね、シロちゃんが私のこと忘れる訳なんてないのになんてバカな私、もう早合点して恥ずかしいわ、きっと動転していたのね。」

 「では・・」
 「こら、そう言うのは食事が終わってからにしないか、せっかくのスープが冷めてしまうだろう。」

 「あぁ、なにあなた、私よりスープが大事なの?、えっ、もう一度言ってみて・・」

 「いや、何だ、せっかく料理人が作ってくれたんだ、こちらも冷めないうちに頂くのが礼儀だと思ったりして・・・」

 「そうですわね、せっかくですから先にお食事にしましょう。」

 (リネーネ様、恐・・・、領主もビビってるし・・・何事もなく平成を保ってるのは執事様だけか・・・)

 朝食は黙々と、何故かいつもより手早くかき込む様に進んでいく、あらかた終わった頃、領主はまだ、食べていた。

 「あなた、何時まで食べてるの、朝は忙しいんだからさっさと食べなさい。」
 「はい・・・」
 領主は固いパンを口に詰め込みスープで流し込んだ。

 「終わりました。」

 ♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪

 「早速ですが、お土産をお持ちしました。」
 「これは領収様へのお土産としてワイングラスを持って来ました。」
 俺が梱包していた箱からワイングラスを出すと。

 「おーぉっ、これはなんという透明度だ、一点の混ざりも曇りもない、まるでクリスタルと言われてもおかしくないほどの透明度だ、さぞや高かったであろう、いや、申し訳なかったな、有り難く頂いておく、早速、こんばんはこれでワインをたしなむとしよう、今夜が楽しみだ・・・」

 「奥様にはまず、チョコレートをどうぞ、板チョコからナッツの入ってる物、お酒の入ってる者など組み合わせて来ましたので後ほどお好みを聞かせて頂ければ嬉しいです。」

 「それとこちらが、マカロンと言うお菓子になります、お口に合うかどうか分かりませんが、お試し下さい。」
 
 「こちらが先程、話に出ました、ボディーシャンプー、とシャンプー&コンディショナーのセットです、こちらはリネーネ様の繊細な御髪に合う物を特に選ばせて頂きました。使い方はメイドの方にお聞き下さい。」

 「それと、・・・」
 「おい、まだあるのか?」
 「はい、リネーネ様は良く午後にお茶をたしなまれているのでティーポットとティーカップを用意して来ました。これらは私の居る世界ではかなり評判の高い物をご用意しました。」

 「最後になりますが、奥様は良く化粧をされる事が有りますので、夜のお肌のお手入れする用品を用意して来ました。化粧はよく落とさないと肌荒れやシミの原因になりますので化粧を落とす物から回復させる物までご用意しております、順番に、クレンジング、洗顔、化粧水、美容液、乳液と成りますのでこちらについては後でご説明します。」

 「こちらも、忘れてました、リップです、薄いピンク系とベージュ系を用意しましたのでお召し物に合わせてお使い頂けるといいと思います。」

 「執事のロゴステス様にはお酒を用意して来ました、私の世界では強めのお酒となるブランデーとい物ですが、三種類、用意しましたので後で感想をお聞かせ頂けるとうれしいです、」

 「私にまでお土産を頂くなんて有り難う御座います、夜にでも早速、試飲させて頂きますね。」


 「アメリア、あなたは今朝はリップを付けなかったの?」
 「頂いていません。」
 アメリアは短く答えて、口をキッとむすんだ・・・」
 
 「お母様、私はチョコレートとシャンプーしか頂いてません、チョコレートもお母様のとは随分違う気が致します。」

 「あら、そうだったの?、ごめんなさい、あなたが主だからてっきり私よりいろんな物を沢山頂いてるのかと思って・・・」
 「私ってイヤだわ・・・つまんない事言ってしまってごめんなさいね。」
 そう言うリネーネ様の勝ち誇った顔を見るとこの後の展開が予想出来て不安になる久志だった。

♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪

 自室へ向かうアメリアの表情は硬い・・俺はとぼとぼと後ろを付いて行く・・・思わず歩き方を忘れそうになった。。

 「なに、どういう事?、シロ、あんたお母様が好きなの?」
 「お母様にはあんなに一杯買ってきて私には・・・あなたの主は誰なの、ねぇ、答えなさい。」

 「アメリア様です。」

 「じゃ、どういう事?」

 「アメリア様とは今後長い、おつきあいになる訳です、その時、その時に必要に応じてご用意させて貰えればと思ってます。何より私にとっては一番大事なのは命を供にする主ですから・・・」

 「リネーネ様はロッシーニ家の事実上の最大権力者ですから後々の事を考えると味方にしておきたいんです。」

 「もう、シロってほんとに獣魔なの?、結構、考えてるって言うか、まあ良いわ。予定通り領内の討伐を兼ねた訓練に出かけましょ。」
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!

霜月雹花
ファンタジー
 神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。  神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。 書籍8巻11月24日発売します。 漫画版2巻まで発売中。

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
 ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

処理中です...