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第三章 領地改革
【領地へ到着】
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【領地改革1】
戻ろうとした時だった。
「すみません、ちょっと宜しいでしょうか?」
商人のブルーノさんが遠慮がちながら声を掛けてきた。
「えっ、なにか?」
「いえ、助けて頂いて、そのまま返したとあっては商人の名がすたります、旅先結え些少ですが、お受け取り下さい。」
ブルーノさんは巾着を渡して来た・・・
「・・・・・」
ちょっと考えた・・・辞退しても良かったのだが面倒くさいやり取りになるのも帰って煩わしいので受け取ることにした。
「ちょっとしただけなので別に返礼の必要はありませんが、折角のご厚意なのでありがたく受け取らせて頂きます。」
そう言って俺は小さな巾着を受け取った。報酬を決めて助けた訳ではないのであえて中身は確認しなかった。
「所で、ご相談なんですが、ルーカス様達もアルデンヌ領へと向かわれているとか?、宜しければ是非、アルデンヌ領までの護衛をお願いしたいのですが・・・」
よく見ると護衛も何も馬は魔物にやられて虫の息だ。これでは馬車はどうしようも無いだろう。護衛をするとなればATVで引くしかあるまい
「私一人では判断出来ません、主に話してみますのでお待ち下さい。」
(俺が主と言ったため、俺たちが貴族だと気づいた様だった。いや、最初から気づいていたのだろう、俺が名乗りを上げなければそのまま冒険者一行として頼むつもりだったんだろう。)
「やはり貴族様のご一行でしたか?、いや、変わった乗り物にお乗りなのでそうではないかとは思っていましたが、貴族様と分かれば平民が頼んだりは出来ません。貴族様とは知らず不敬を申しまして誠に申し訳ありませんでした、お許し下さい。」
「いえ、いえ、お気になさらないで下さい。」
俺はアメリア達の元にもどると話をした。
「うん、見てたから大体は分かってるわ。」
アメリアの言葉に奈津と愛彩も頷く・・・
ここからだと残りは後、60km弱だろう、馬車を引いて走るとなると明るいうちに付けるかどうかって感じかな?、アメリアや奈津、愛彩は商人に対して同情的だった。目的地がうちの領内っていうのもあった。
皆で話し合った結果、商人の馬車を引いてやることになった。
このATVでは700kまでの馬車なら牽引可能だ・・・見る限り恐らく大丈夫だろう。
「ブルーノさん、もし良ければうちの主がアルデンヌ領まで馬車を引いてやっても構わないと言ってますがどうしますか?」
「おおぉーっ、それは誠に御座いますか?、馬なきところ、荷物は諦めるしかないと思っておりましたが、そうして頂けると本当に助かります。」
ブルーノさんは涙を流しながら俺の足にすがりついてきた・・・
「や、止めて下さい。、こちらが私の主のアメリア・フォン・ロッシーニ・アルデンヌ子爵です。」
俺がアメリアを紹介するとブルーノさんは平伏した。
「平民の私に勿体ないお心遣い有り難う御座います。お情けにおすがりして宜しいでしょうか?」
「構いません、構わないから、お立ち下さい。ここは街道です、伏礼などしなくて構いませんよ。さぁ、お立ちになって下さい。」
(ふーん、こういう所はやっぱり貴族の生まれかそれなりに様になってる。)
「あのう、もしや今度、新しく来られるという領収様でしょうか?」
「はい、そうなりますね。」
「あぁ~やっぱり、私、サリガン商会のブルーノと申します、王都に店を出しておりますが、何かありましたら思いし付け下さい、このご恩は決して忘れませんので命に掛けてもご要望に添えます。」
「じゃ、ちゃっちゃっと済まして出発しましょうか」
そう入った物のそのままATVに繋がる訳でもないので多少は加工して取り付けた。
ボルトオンって訳には行かず、紐で縛ったという方が正解なので無理をせず行くことにした。
出発しようとすると冒険者は馬車に乗る気配はない・・・
「おい、出発するぞ、荷台に・・・」
そう、言っても乗る気配はなく
「我々は走ってついて行きます、ミリアを乗せて貰っただけでも有り難いです。」
(はぁ?、此奴らはどう見ても身体強化してATVの速度に付いてこられそうにはない、いっそおいていくか?、いやいや、依頼受けている以上、置いて行かれたら立場がないよな。はぁ、仕方ない。)
「おい、良いから乗れ!、良いですよね、ブルーノさん」
「はい、ルーカス殿がそうおっしゃられるのなら構いません。」
「との言葉だ、さっさと乗れ、おいていくぞ!!」
そう言うと、二人の冒険者はやっと荷台ののり、怪我をしている仲間を庇うように座った。
2時間ほど走ったので休憩の為に止まった。
水分を補給したりして暫く休んだ・・・
「そろそろアルデンヌ領に入ったと思うだが・・・」
「はい、そうですね、もうここはアルデンヌ領です。ここから領都までは平原が続きます、あと少しですよ。」
この世界の人間の少しは当てにならんからなぁ~などと思いつつも・・・
「では、後はもう安心ですね。」
俺がブルーノさんにそう言うと意外な答えが返ってきた。
「いえ、ここから領都の手前までが一番危険ですから警戒した方が良いですよ。」
(ん、領都に近づく方が危険?、魔獣・・・いや、盗賊か・・・)
「もしかすると盗賊が出るのですか?」
「はい、以前はそうでもなかったのですが、領主様が変わってからは領内もさびれてきて食い詰めた者達が盗賊となったみたいです。」
「今までの領主や代官は放置していたのか?」
「討伐隊も出したみたいですが、成果はなかったみたいですねぇ・・・」
領内に盗賊がはびこっているのは最優先で解決する必要があるな、この先都合よく出てくれると非常に助かるが・・・そんなことを考えていると。
ブルーノさんが言う?
「嫌ですよ、もしかして盗賊が攻めてくればいいのになんて考えてません?」
流石商人だけあって俺の考えを察したようだ・・・
「あぁ、そうすれば、手間が省けるだろう。」
「出来れば別の機会にお願い出来ると嬉しいです。」
商人に取っては盗賊と出会うなんてもってのほかと思っていたが、まあ考えても仕方ないし、何より一緒にいてくれるので盗賊が出ても大丈夫だろうと良い方向に考えるようにした。
速度を落として走っていたが、馬車から見ると何時もの倍以上の速度で移動しており荷台の方は多少揺れが心配だったが我慢して貰うことにした。その分2時間に1回は休憩を入れるつもりだ。
暫く走ると前方2km程にの所に人の気配を感じた。ざくっくり15人~20人ぐらいいそうだ・・・
「前方、2kmにお客さんだ・・・!!」
「アメリア、愛彩を頼む、奈津は俺と一緒に先に出るぞ!!」
「了解!!」
馬車を止め奈津の乗るATVに移り先に出ようとしたら冒険者も後を追ってきた。
「あんたらは仲間と雇い主を頼む」
1分も走らないうちに前を3人でふさいでいる。
取り敢えず止まってみた。
「ほぉ~、あんた達、変わった乗り物に乗ってるなぁ・・・高く売れそうだ・・・女と荷物は置いていけ、命だけは助けてやる。」
「はぁ・・良いから皆出て来いよ。」
草原の草の中に伏せて隠れていたのかぞろぞろと出てきた。
「なんだい、気づいていたのか・・隠れてて損したじゃないか?」
「さぁ、掛かって来いよ・・・」
「まあ、運が悪かったと諦めな・・・」
そう言うと斬り掛かってきた・・・
「奈津、容赦する必要はないぞ!」
「あいよ!」
奈津はウインドウカッターを放つと嬉々ととして集団の中に突入していった。
奈津は縦横無尽に盗賊を倒していく、もはや殺戮と言った方が早いだろう。
俺は俺で盗賊を相手するが、何か違和感がある、盗賊のレベルがバラバラで極端に違うのだ・・・
剣を交える事無く切り捨てられるかと思えばとても素人とは思えぬ剣捌きで苦戦するほどでは無いにしてもきちんと習った様な気がする、ま、それでも剣を交えつつも片方の手で指弾を放つ・・・
指弾は盗賊の鎧も容赦なく貫く・・・
念の為に数人は足を指弾で打ち抜き殺さずにおいた。
奈津の方を見ると、既に終わっていて、生きている者は一人も居なかった。
結果、俺が6人ほど相手して奈津が15人を倒していた。
生きている盗賊3人を止血した後で縛って荷台に乗せてアルデンヌ領まで運ぶことにした。
この後は、特に問題もなく日が暮れる前に領都に付くことが出来た。
順番に並ぶことなく貴族用の門へと行く
「こら、ここは貴族用の門だ商人はあっちに並べ」
見たこともないATVと貨物用の馬車で乗り付けたので貴族とは思わなかったのか兵士が追い払うかのごとく手で払おうとする。
「不敬である!!、我は今度、この領の領主となったアメリア・フォン・ロッシーニ・アルデンヌ子爵である、その方の態度は無礼だぞ!!」
アメリアはそう言うと、貴族である証の貴族証を提示した。
「はーーーっ、し、失礼しました。」
騎士達は、外へ出てきて礼節をとる、その中で年配の騎士が平身低頭して謝ってくる。
「大変申し訳ありませんでした、この度の件は全て私にあります、何とぞ部下にはご容赦頂けないでしょうか?」
「もう、良いわよ、初めてだったんだし、途中で商人を拾ってきたから・・・あ、後の3人は牢に入れておいて、途中で襲ってきた盗賊よ」
騎士は馬車の後に周り、一緒に乗っている冒険者から盗賊を引き渡されると、かなり驚いていた。
「・・・ガルダ先輩・・・、どうして・・・」
若い騎士の方は捕まえて来た盗賊をみて、そうはなした・・・
「ん、何、どういう事かしら」
騎士が驚いた顔をしたまま答えた。
「この中の二人はうちの騎士です。今日は確か非番だったはず・・・盗賊?、なにかのまちがいでは・・・」
「間違いなんかではないわ、そいつらは間違いなく剣を抜いて襲ってきたんだから・・・」
「そ、そんな・・・ばかな・・・ど、どうして・・・」
騎士は仲間の騎士が盗賊と聞いて、信じられず、半ば放心状態のようだった。
「その二人は別々に牢に入れて、厳重に監視を付けて下さい。」
「もし、牢内で殺されるようなことがあったら監視の騎士は家族もろとも死罪にするわ、それ以外の兵士も当然全員仲間と見なして死罪にするから死なせないようにしっかりと見張って頂戴。」
「はい、分かりました。」
盗賊の二人は連れに来た4人の騎士にそれぞれ両脇捕まれて引きずられて行った。
「ねえ、ルーカス、ちょっと言い過ぎたかしら?」
「いや、あれぐらいで丁度良いさ、恐らく騎士の中、もしくはもっと上に仲間がいるはずだ、必ず口封じに動く・・」
まさか騎士団の裏稼業が盗賊って事はないだろうが、一部が関連してるのは間違いないみたいだ・・・さっきの反応からすると騎士団自体がやってるならとぼけたはずだろうから・・・
何にしても上の物が関わっている可能性が高い・・・
俺たちは領主の屋敷へと入った。
屋敷に入るとアメリアは使用人の全てを広間に集合させた。
「私は国王陛下よりこの領を封土されたアメリア・フォン・ロッシーニ・アルデンヌ子爵です、こちらは代官代行のルーカス・ハミルトン男爵」
「私は領主の権限により本日をもってあなたたち全てに暇を出します。」
戻ろうとした時だった。
「すみません、ちょっと宜しいでしょうか?」
商人のブルーノさんが遠慮がちながら声を掛けてきた。
「えっ、なにか?」
「いえ、助けて頂いて、そのまま返したとあっては商人の名がすたります、旅先結え些少ですが、お受け取り下さい。」
ブルーノさんは巾着を渡して来た・・・
「・・・・・」
ちょっと考えた・・・辞退しても良かったのだが面倒くさいやり取りになるのも帰って煩わしいので受け取ることにした。
「ちょっとしただけなので別に返礼の必要はありませんが、折角のご厚意なのでありがたく受け取らせて頂きます。」
そう言って俺は小さな巾着を受け取った。報酬を決めて助けた訳ではないのであえて中身は確認しなかった。
「所で、ご相談なんですが、ルーカス様達もアルデンヌ領へと向かわれているとか?、宜しければ是非、アルデンヌ領までの護衛をお願いしたいのですが・・・」
よく見ると護衛も何も馬は魔物にやられて虫の息だ。これでは馬車はどうしようも無いだろう。護衛をするとなればATVで引くしかあるまい
「私一人では判断出来ません、主に話してみますのでお待ち下さい。」
(俺が主と言ったため、俺たちが貴族だと気づいた様だった。いや、最初から気づいていたのだろう、俺が名乗りを上げなければそのまま冒険者一行として頼むつもりだったんだろう。)
「やはり貴族様のご一行でしたか?、いや、変わった乗り物にお乗りなのでそうではないかとは思っていましたが、貴族様と分かれば平民が頼んだりは出来ません。貴族様とは知らず不敬を申しまして誠に申し訳ありませんでした、お許し下さい。」
「いえ、いえ、お気になさらないで下さい。」
俺はアメリア達の元にもどると話をした。
「うん、見てたから大体は分かってるわ。」
アメリアの言葉に奈津と愛彩も頷く・・・
ここからだと残りは後、60km弱だろう、馬車を引いて走るとなると明るいうちに付けるかどうかって感じかな?、アメリアや奈津、愛彩は商人に対して同情的だった。目的地がうちの領内っていうのもあった。
皆で話し合った結果、商人の馬車を引いてやることになった。
このATVでは700kまでの馬車なら牽引可能だ・・・見る限り恐らく大丈夫だろう。
「ブルーノさん、もし良ければうちの主がアルデンヌ領まで馬車を引いてやっても構わないと言ってますがどうしますか?」
「おおぉーっ、それは誠に御座いますか?、馬なきところ、荷物は諦めるしかないと思っておりましたが、そうして頂けると本当に助かります。」
ブルーノさんは涙を流しながら俺の足にすがりついてきた・・・
「や、止めて下さい。、こちらが私の主のアメリア・フォン・ロッシーニ・アルデンヌ子爵です。」
俺がアメリアを紹介するとブルーノさんは平伏した。
「平民の私に勿体ないお心遣い有り難う御座います。お情けにおすがりして宜しいでしょうか?」
「構いません、構わないから、お立ち下さい。ここは街道です、伏礼などしなくて構いませんよ。さぁ、お立ちになって下さい。」
(ふーん、こういう所はやっぱり貴族の生まれかそれなりに様になってる。)
「あのう、もしや今度、新しく来られるという領収様でしょうか?」
「はい、そうなりますね。」
「あぁ~やっぱり、私、サリガン商会のブルーノと申します、王都に店を出しておりますが、何かありましたら思いし付け下さい、このご恩は決して忘れませんので命に掛けてもご要望に添えます。」
「じゃ、ちゃっちゃっと済まして出発しましょうか」
そう入った物のそのままATVに繋がる訳でもないので多少は加工して取り付けた。
ボルトオンって訳には行かず、紐で縛ったという方が正解なので無理をせず行くことにした。
出発しようとすると冒険者は馬車に乗る気配はない・・・
「おい、出発するぞ、荷台に・・・」
そう、言っても乗る気配はなく
「我々は走ってついて行きます、ミリアを乗せて貰っただけでも有り難いです。」
(はぁ?、此奴らはどう見ても身体強化してATVの速度に付いてこられそうにはない、いっそおいていくか?、いやいや、依頼受けている以上、置いて行かれたら立場がないよな。はぁ、仕方ない。)
「おい、良いから乗れ!、良いですよね、ブルーノさん」
「はい、ルーカス殿がそうおっしゃられるのなら構いません。」
「との言葉だ、さっさと乗れ、おいていくぞ!!」
そう言うと、二人の冒険者はやっと荷台ののり、怪我をしている仲間を庇うように座った。
2時間ほど走ったので休憩の為に止まった。
水分を補給したりして暫く休んだ・・・
「そろそろアルデンヌ領に入ったと思うだが・・・」
「はい、そうですね、もうここはアルデンヌ領です。ここから領都までは平原が続きます、あと少しですよ。」
この世界の人間の少しは当てにならんからなぁ~などと思いつつも・・・
「では、後はもう安心ですね。」
俺がブルーノさんにそう言うと意外な答えが返ってきた。
「いえ、ここから領都の手前までが一番危険ですから警戒した方が良いですよ。」
(ん、領都に近づく方が危険?、魔獣・・・いや、盗賊か・・・)
「もしかすると盗賊が出るのですか?」
「はい、以前はそうでもなかったのですが、領主様が変わってからは領内もさびれてきて食い詰めた者達が盗賊となったみたいです。」
「今までの領主や代官は放置していたのか?」
「討伐隊も出したみたいですが、成果はなかったみたいですねぇ・・・」
領内に盗賊がはびこっているのは最優先で解決する必要があるな、この先都合よく出てくれると非常に助かるが・・・そんなことを考えていると。
ブルーノさんが言う?
「嫌ですよ、もしかして盗賊が攻めてくればいいのになんて考えてません?」
流石商人だけあって俺の考えを察したようだ・・・
「あぁ、そうすれば、手間が省けるだろう。」
「出来れば別の機会にお願い出来ると嬉しいです。」
商人に取っては盗賊と出会うなんてもってのほかと思っていたが、まあ考えても仕方ないし、何より一緒にいてくれるので盗賊が出ても大丈夫だろうと良い方向に考えるようにした。
速度を落として走っていたが、馬車から見ると何時もの倍以上の速度で移動しており荷台の方は多少揺れが心配だったが我慢して貰うことにした。その分2時間に1回は休憩を入れるつもりだ。
暫く走ると前方2km程にの所に人の気配を感じた。ざくっくり15人~20人ぐらいいそうだ・・・
「前方、2kmにお客さんだ・・・!!」
「アメリア、愛彩を頼む、奈津は俺と一緒に先に出るぞ!!」
「了解!!」
馬車を止め奈津の乗るATVに移り先に出ようとしたら冒険者も後を追ってきた。
「あんたらは仲間と雇い主を頼む」
1分も走らないうちに前を3人でふさいでいる。
取り敢えず止まってみた。
「ほぉ~、あんた達、変わった乗り物に乗ってるなぁ・・・高く売れそうだ・・・女と荷物は置いていけ、命だけは助けてやる。」
「はぁ・・良いから皆出て来いよ。」
草原の草の中に伏せて隠れていたのかぞろぞろと出てきた。
「なんだい、気づいていたのか・・隠れてて損したじゃないか?」
「さぁ、掛かって来いよ・・・」
「まあ、運が悪かったと諦めな・・・」
そう言うと斬り掛かってきた・・・
「奈津、容赦する必要はないぞ!」
「あいよ!」
奈津はウインドウカッターを放つと嬉々ととして集団の中に突入していった。
奈津は縦横無尽に盗賊を倒していく、もはや殺戮と言った方が早いだろう。
俺は俺で盗賊を相手するが、何か違和感がある、盗賊のレベルがバラバラで極端に違うのだ・・・
剣を交える事無く切り捨てられるかと思えばとても素人とは思えぬ剣捌きで苦戦するほどでは無いにしてもきちんと習った様な気がする、ま、それでも剣を交えつつも片方の手で指弾を放つ・・・
指弾は盗賊の鎧も容赦なく貫く・・・
念の為に数人は足を指弾で打ち抜き殺さずにおいた。
奈津の方を見ると、既に終わっていて、生きている者は一人も居なかった。
結果、俺が6人ほど相手して奈津が15人を倒していた。
生きている盗賊3人を止血した後で縛って荷台に乗せてアルデンヌ領まで運ぶことにした。
この後は、特に問題もなく日が暮れる前に領都に付くことが出来た。
順番に並ぶことなく貴族用の門へと行く
「こら、ここは貴族用の門だ商人はあっちに並べ」
見たこともないATVと貨物用の馬車で乗り付けたので貴族とは思わなかったのか兵士が追い払うかのごとく手で払おうとする。
「不敬である!!、我は今度、この領の領主となったアメリア・フォン・ロッシーニ・アルデンヌ子爵である、その方の態度は無礼だぞ!!」
アメリアはそう言うと、貴族である証の貴族証を提示した。
「はーーーっ、し、失礼しました。」
騎士達は、外へ出てきて礼節をとる、その中で年配の騎士が平身低頭して謝ってくる。
「大変申し訳ありませんでした、この度の件は全て私にあります、何とぞ部下にはご容赦頂けないでしょうか?」
「もう、良いわよ、初めてだったんだし、途中で商人を拾ってきたから・・・あ、後の3人は牢に入れておいて、途中で襲ってきた盗賊よ」
騎士は馬車の後に周り、一緒に乗っている冒険者から盗賊を引き渡されると、かなり驚いていた。
「・・・ガルダ先輩・・・、どうして・・・」
若い騎士の方は捕まえて来た盗賊をみて、そうはなした・・・
「ん、何、どういう事かしら」
騎士が驚いた顔をしたまま答えた。
「この中の二人はうちの騎士です。今日は確か非番だったはず・・・盗賊?、なにかのまちがいでは・・・」
「間違いなんかではないわ、そいつらは間違いなく剣を抜いて襲ってきたんだから・・・」
「そ、そんな・・・ばかな・・・ど、どうして・・・」
騎士は仲間の騎士が盗賊と聞いて、信じられず、半ば放心状態のようだった。
「その二人は別々に牢に入れて、厳重に監視を付けて下さい。」
「もし、牢内で殺されるようなことがあったら監視の騎士は家族もろとも死罪にするわ、それ以外の兵士も当然全員仲間と見なして死罪にするから死なせないようにしっかりと見張って頂戴。」
「はい、分かりました。」
盗賊の二人は連れに来た4人の騎士にそれぞれ両脇捕まれて引きずられて行った。
「ねえ、ルーカス、ちょっと言い過ぎたかしら?」
「いや、あれぐらいで丁度良いさ、恐らく騎士の中、もしくはもっと上に仲間がいるはずだ、必ず口封じに動く・・」
まさか騎士団の裏稼業が盗賊って事はないだろうが、一部が関連してるのは間違いないみたいだ・・・さっきの反応からすると騎士団自体がやってるならとぼけたはずだろうから・・・
何にしても上の物が関わっている可能性が高い・・・
俺たちは領主の屋敷へと入った。
屋敷に入るとアメリアは使用人の全てを広間に集合させた。
「私は国王陛下よりこの領を封土されたアメリア・フォン・ロッシーニ・アルデンヌ子爵です、こちらは代官代行のルーカス・ハミルトン男爵」
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