私の愛した召喚獣

Azanasi

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第四章 内政

【第2陣帰郷】

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【第2陣帰郷】

♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
夜、菅原警視正の娘、愛莉の入院する病院
 
 愛莉の様子はどうだ?
 「あなた...愛莉良くないの...心不全を起こして呼吸が出来なくて苦しそうで見ていられなかったわ・・・」
 「今はちょっと落ち着いてるみたい、少し意識がもうろうとしてるけど・・」
 
 「真理、実はこれを使ってみようと思う。」
 そう言ってエリクシールを取り出した。
 
 「なんなのこれ?、魔法薬だ、俺がいま、異世界の失踪事件に関わっているのは知っているだろう。それで子供達を連れてきた、異世界の領主がくれたんだ・・・子供なら半分飲ませれば良いと・・・それで治ると言われた。..」
 
 「あなた、大丈夫なのそんな訳のわからない人のくれた薬なんか・・・」
 「そうだな、お前の言う通りだな、これは明日、本部に提出するよ。」
 
 「・・・・・」
 「渡しちゃうの?」
 「あぁ、業務中に受け取った物だ、本来は政府の管轄下になるのが当たり前だろう」
 「その後で、効果を調べた後で貰えるって事はないの?」
 「それは100%ないな、政府の財産とされてきっと老骨の国会議員の物になるだろう」
 「・・・」
 「あなた、使いましょう。」
 「いいのか?」
 「このままではこの子はもう、長くないわ、苦しませたくないの・・私、見てて耐えられない」
 「楽にしてあげたいの...それでももしも治る可能性が1%でも有るなら賭けても良いじゃない!」
 「わかった。言われたとおり半分だけ飲ませよう。」
 
 「愛莉、愛莉、お父さんだよ、わかるかい?」
 ほんの少しだけ頷く、喋ろうとするが声が出ない・・・
 
 「これお薬だから飲むんだよ。、そう言ってからマスクを外し瓶から半分だけ溢れないように気を付けて飲ませた。」
 「さぁ、飲み込んで。..」
 
 「あ、あなた愛莉が・・・愛莉が・・・」
 愛莉の体はぼんやりとしたオレンジ色に輝きだした・・・
 腹部の方に球体が何か動いてるかのようにも見える。..
 
 「愛莉、大丈夫、痛くない、苦しくない?」
 母親の問いかけに愛莉は笑顔で微笑んだ・・・
 
 「どうやら苦しくはないみたいだな・・・」
 その関数十秒の出来事だった。
 愛莉の体から光は消えて、顔色が戻ってきたようにも見える。
 
 「あなた部屋の電気を点けて・・・」
 部屋は暗くしてベッドのライトだけ付けた状態だったが、妻の指摘で慌てて部屋の出入り口の所にあるSWを入れた。
 
 「愛莉大丈夫?」
 「おかあさん~・・・」
 「大丈夫、痛くない?」
 母親の問いかけに愛莉は涙を一杯ためながら右手で左腕をさしておててが痛い、痛いの・・・と訴えた。
 (私は愛莉の顔を見た瞬間、悟った、治ったのだ・・・愛莉は治った。それは確信に近かった、私がおなかを痛めて産んだ愛莉だ、そのくらいのことはわかる)
 
 私は躊躇うことなくナースコールを押した。
 駆けつけたナースに点滴を外すように要求した。..
 「いえ、外すと危険です・・・先生の指示がないと外せません」
 
 「拒否します、はずしなさい!、ここは親が拒否してるのを強制する訳?、訴えるわよ!、あなた名前は・・・」
 「わかりました、すぐに先生を呼んできます。」
 
 看護師が慌てて走って行った。
 すぐに医師がやって来て妻のあまりにも強硬な態度に病院側は一切責任を取らないことを条件に愛莉に繋がっている全ての医療器具を外した。
 
 「取り敢えず、明日検査しましょう。」
 そう言って医師は引き上げていった。
 
 「お父さん、おなかすいたぁ・・ハンバーガー食べたい」
 そう言う愛莉に妻の顔を見ると頷いたので・・・
 
 「よし、お父さんが今から買ってくるから待ってろ、すぐに買ってくるからな・・」
 
 そう言って病室をでた・・・
 病室から駐車場へ着くまでの間、嬉しいはずなのに涙が止まらない・・・拭いても拭いても後から流れて来る。
 
 「おかあさん、どうして泣いているの?、どこか痛いの?」
 そう言って心配してくれる愛莉が愛おしくてより涙が溢れてくる真理だった。
 「大丈夫、愛莉が元気になって嬉しいの、だから心配しなくて良いのよ」
 
 「うん、愛莉、元気だよ。ハンバーガー食べたらもっと元気になる」
 「お父さんが買ってくるから食べてもっと元気になろうね。」
 「うん!」
 元気よく答える愛莉だった。
 
 ハンバーガーを買ってくると美味しそうに食べる愛莉をみてまた涙が流れた、妻と二人顔を見合わせて泣いた・・・
 愛莉だけは元気にハンバーガーにかぶり付いていた・・・
 不思議だったのは大嫌いだったはずのピクルス、あまり好きでないレタスも以前は出していたはずなのに平気で食べていた。
 
 その日は病室で二人で泣いた・・・
 流した涙で今までの辛かったことや苦労もいっしょに流れていく気がした。
 
 翌日は寝不足だったが、須藤茜が帰って来る可能性が高いので行かない訳には行かない、妻に愛莉のことを頼むと俺は仕事へと向かった。
 いつもとはちがい、足取りは軽かった。
 
 ♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
 
 翌朝、悠人の父親と茜ちゃんを連れて自衛隊の駐屯地に転移して来た。
では、私はこれで戻ります。何かありましたら相馬さんでも茜さんでも構いませんので連絡して下さい。

「有り難う御座いました、妻子ともどもお世話になってしまってすいませんがもう暫く宜しくお願いします。」
「お気になさらずに・・・」
「ルーカスさんありがとございました。」

 俺は転移で領地へと戻った。
 
 「父親の健吾は車をおいているのでここから車で自宅へと向かう。」
 茜はそのまま自宅へと帰りたかったが財布を入れたバックを隊に置いたままなのでわからないようにこっそりと向かうが、駐屯地の中でこっそりなんていうのは無理があった。
 
 対策本部のメンバーが今か今かと帰りを待っていたのだ・・・
 
 「須藤茜さんですね、こちらへどうぞ!!。」
 隊員の一人に腕をしっかりとつかまれ部屋へと連れて行かれる。
 
 中で、お待ち下さい、すぐに他の方を呼んで参ります。
 茜は隊員が出た後、こっそりと部屋を抜け出すが部屋の外には隊員が2名立ち番をしていた・・・
 
 「何か御用ですか?」
 部屋をでる茜を不思議に思ったのか隊員は行先を聞いてくる。
 「あの、トイレへ・・」
 
 「ご案内します、その、大きい荷物は部屋に置いて下さい、トイレでは邪魔になると思います。」
 (はぁ、今日は帰って休もうかなぁって思ってたのに・・私は鋼材が入るまでは休みって聞いてたのに・・・なんでよ)
 不満をぶつぶつと言っていたが、はぁ、逃げられないわねと覚悟を決めた茜だった。
 
 5分もしないうちに皆やって来た。知らない顔が一人・・・
 「やっ、お疲れだったね。彼は相先君の代わりに入った伊能君だ・・相先君と同じ警部だ、仲良くしてやってくれ・・・」
 
 伊能と呼ばれる警部の肩をぽんぽんと叩きながら、自己紹介をするように促す。
 「検察庁から派遣されました伊能健氏、24歳です、階級は警部です。須藤さんは昨日は異世界に行っておられたと聞きましががうらやましいです。非情にうらやましいっす。」
 茜:(何故か知らないけど非情にうらやましそうに睨んでる・・・なんで、初対面なのに、あたし何かした?・・訳のわからない男・・)
 
 「おい、おい、他のむぞ!!、お前まで暴走したりしないでくれよな。相先の事は聞いただろう」
 茜:(あら、やっぱり処分受けたんだわ・・・減給の上に僻地に左遷かしら二度と中央には帰って来れないわね。)
 
 「私は文科省、雑用係の須藤茜です。歳は言えません。」
 そこに公安が突っ込みを入れた。
 「須藤、俺の資料には年齢が載ってるんだが・・・止めとくか?」
 「お願いします。」
 
 「よし、本題に入るぞ!!、その前にこのイスの上に立てかけてるは何だ・・・?」
 イスに立てかけてある不思議な物体を見て公安の山崎氏が興味を引いたようだ。.
 「あっ、私の私物です。すいません。向こうから直接ここに来たので、今日持って帰ります。」
 「と言う事は向こうの品物か?、何だ、言って見ろ」
 
 「取ったりしませんか?」
 茜はドラゴンの鱗を抱きしめている。
 
 「取りはしないがウィルスなんかの検査の必要はあるだろうな」
 「もう一度言うぞ、それは何だ!!」
 
 「鱗です。」
 「鱗って、あれか?、魚なんかに付いている鱗か?」
 
 「ハぁ・・・、鱗ねぇ・・・」
 山崎は勝手に魚の鱗って勘違いして興味をなくした・・・
 
 「ごめんなさい、ちょっと見せて貰って良いですか?」
 伊能の興味津々、目付きに茜は逆らいきれなかった。
 「・・・はい・・・」
 
 「うーん、魚の鱗にしては変ですねぇ、年輪がありません、もしかすると魔物、まさかドラゴンの鱗なんて事はないですよね。」
 「須藤、どうなんだ・・」
 
 「すいません、ドラゴンそれも古竜の鱗です。」
 
 「なんと・・・それは凄い・・凄いですよ。」
 「伊能知ってるのか?、貴重な物なのか?」
 
 「僕は行ったことがありませんから書物などで知る限りは古竜の鱗は殆ど出回ることなく貴重です。そもそも絶対数が少ないのです。大抵、大陸に1匹とか言われていますね。」
 
 「須藤、きちんと話さないとどうなるかわかるな・・・向こうであった事を全部は話せ!!」
 
 「長くなりますけど・・・」
 「構わん、話せ!!」
 「ルーカス様によると街ばかりでなく違うところも見た方が良いと森に連れて行かれました。ゴブリンという小柄な男性ぐらいの魔物が出てきて・・・彼が3匹を瞬殺しました、彼の動く姿は見えずにゴブリンの首が飛んだり、斜めに崩れ落ちたりする姿が見えたぐらいです。ほんと、一瞬でした。
 
 次にドラゴンに会いに行くと言われてドラゴンの縄張りに入りました。およそ1000匹をまとめている長老のドラゴンに会いに行って竜も数千年生きて進化すると人語も話せるそうでルーカス様と話をしていました、とても親しげでした。
 協定を結んでいるそうで、一定量の嗜好品を与える代わりに人間のを襲わないそうです、ただし縄張りに入ってきた人間は即座に食べて良いことになっているそうです。」
 
 「帰りにドラゴンさんが送っていってやろうっと行って街の近くまで乗せて行ってくれました。そして、そこの娘、お主には何かを感じる、これも縁だ、持っていけといってその鱗を貰いました。」
 
 「後でルーカス様に聞いたところでは古竜の鱗はダイヤモンド並みに堅くて数万度の熱にも耐えるし表面の熱は裏には通さないそうです。価値は向こうの世界で数千万円はするとの事でした。竜によって値段は数千円から数千万と差があるそうです。」
 
 「それとルーカス様の屋敷に帰ったら王妃様がいらしていたのでお話ししました。」
 
 「わかった、鱗の件は上と相談してみるがあくまでも業務中だから・・・あまり期待はするな」
 (外国までの出張なのに出張手当も付かないし、貰った物まで巻き上げるなんてどういう事よ!!)
 
 公安の山崎氏が念をおしている・・・
 「そんなぁ、ドラゴンちゃんは私に持っていろっていったんですよ。」
 
 「ドラゴンの件は上と相談だ・・・」
 「王妃は何故、彼の屋敷に来てたんだ・・・」
 
 「遊びに来ていたみたいです。そうそう、王女が婚約者でもうすぐ結婚するって言ってました。」
 
 「娘は人質って事ですよね。」
 「あぁ、日本でも江戸自体には良くあった話だ・・」
 菅原と公安の山崎のやり取りに少しむかっときた茜はいった。
 
 「エマさんは他の女性とも仲が良いし、ルーカス様とも仲良かったですよ。そんな人質って感じは全然してませんでしたけど、国王や王妃は内密で頻繁に来られてるみたいでしたから・・」
 
 「うん、うん、茜ちゃんの言う通りだ、俺たちが悪かったよ。」
 公安の山崎は菅原の方を見ながら苦笑いをしていた。
 
 「他に気づいたことはないのか?」
 「そう言えば帰りに上空から見たら黒い沼が幾つかあってそれが流れて一つの大きな池になってるのが、幾つか点在していたので何か聞いたら原油だそうです。
 使っているのはルーカス様の所だけらしいですけど・・・一般の人は燃える死の沼と恐れて近づかないそうです。」
 
 「そう言う大事なことはなぜ、一番に言わないかなぁ・・」
 
 「へっ、一番ですか?、一番は子供達の帰国じゃ・・・」
 
 「ま、それはそうなんだけど・・・」
 公安の山崎はちょっと不味そうな顔をして会話を切り替えた。
 
 「所で須藤、鉄は今日中に納品されるので明日、連れて来られるか連絡を取ってみてくれ・・」
 
 「はい、わかりました。」
 「・・・・・・」
 「問題はないと思うが、確認してみるのでお昼まで待って欲しいそうです。」
 
 「済みません、妻からの電話なんでちょっと失礼します。」
 菅原警視正は電話が掛かってきたといって退出して言った。
 
 「菅原さんところもお子さんが難病だそうで出世も捨てて大変だよな・・」
 「そうなんですかぁ・・でも、お子さんの為に出世も捨てて看病に当たるなんて素敵な旦那様だとおもいますけど・・・」
 茜はそんな旦那様の方が素敵だと思った。むろん、出世もしないよりはした方が良いに決まってるけど・・・それで時間が無くなるのはいやかなぁーって思っている茜だった。
 
 「あっ、今連絡が入りました、説得に応じてくれて取り敢えず、皆帰って来るそうですよ。」
 「そうか、では、保護者に連絡して受け入れの体勢を作っておかないと行けないな。」
 「伊能君、菅原君と協力して保護者に連絡、こちらから迎えを出して送り届ける方が良いだろう。」
 
 「はい、わかりました。では私はすぐに取りかかりますので失礼します。」
 「うむ、頼んだぞ!!」
 
 「説得?、説得って何だ?、皆帰りたがってるんじゃないか?」
 いぶかしげに公安の山崎は頭をひねっている。。
 
 「あっ、何となくわかります、彼らは結構馴染んでましたから・・・私が早く帰りたいよねって聞いた時もみんな、最後でいいやって言ってましたから・・・」
 
 「おい、おい、勘弁してくれよ。」
 これで帰ってこないなんて成ったら俺の立場なんて吹っ飛んじゃうじゃないか、事の歳で島流しなんて勘弁してくれよ。
 
 ♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
 廊下
 
 「真理か?、愛莉は如何だった?」
 「あなた、愛莉は異常なしだったわ、まだ、結果が出てない項目もあるけど、多分問題ないだろうって、良かった、本当に良かったわ・・あなた。あなた・・・聞いてるの・・・」
 
 「あ、聞いてる、聞いてる、あまりに嬉しくてボーッとしてしまった。で、いつ退院なんだ、今日か明日か?」
 「うん、それが何が劇的に効いたのか調べたいから1週間から10日ほど入院して欲しいって・・」
 
 「”フザケルナ!!”、あっ、すまん、お前に言ったんじゃ無い、ゴメン、ゴメン、でも、もう原因なんてどうでも良いんだ、これ以上、愛莉に痛い目には遭わせたくない。。」
 
 「私も同じ気持ちよ、断固拒否したわ、今、精算して貰ってる所、今日連れて帰るわ、だから病院に寄らずに帰って来てね」
 「わかった。。」
 
 そう言うと電話を切った。
 原因なんてわかる訳ないじゃないか、あの薬のことは話せないから・・・
 
 ♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*♪゚*☆*゚♪*☆*゚♪゚*☆*゚♪
 翌日
 
 悠人を含め4人を連れて転移して来た。
 部屋には5人の担当官がいた・・・
 
 別の部屋で待機している保護者の元へと4人は連れて行かれた。
 どうやらその後、記者会見があるみたいだ・・・
 
 その後、鋼材の積んだある場所へと案内されたので鋼材をアイテムボックスにしまう
 「すごいな、まるでマジックでも見てるみたいだ・・・」
 「そう思って貰えればこちらも気が楽です。」
 俺は笑いながらそう言った。あまり、真剣に気にして欲しくはないからだ・・
 
 「さて、商品の受け渡しも済んだし残りの生徒の事で少し協議をしたいんだが・・」
  
 「わかりました。」
 「前回と同じ部屋へと案内された」
 
 
 
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