悲報 スライムに転生するつもりがゴブリンに転生しました

ぽこぺん

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第124話 エルフの村へ遊びに行こう8

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今わたしたち3人は広間で正座させられて奥方様に怒られている

「ゴブ~」(なんでわたしが怒られているかさっぱり分からないゴブ~)

「それはこっちのセリフですわ、なんで私まで・・・」

アイラお嬢様はいろいろと納得がいかない様子です
でも背筋がしゃんとしていて正座の姿勢もきれいなのはさすがだゴブ

「お黙りなさい!これが何か分からないとは言わせませんよ!」

奥方様の前の机には木の実の殻だけ入った袋と中味の無い空き瓶がある
世界樹の種の殻がすごく硬くて割れないとお嬢様が頑張っていたのでわたしが割り方を実演して見せるとすごく盛り上がってそのまま3人で残りの種を全部食べてしまったのだった

「ゴブ」(でもお嬢様も割り方のコツを掴めてよかったゴブ)

「ふふふ、そうでしょう、もう殻の割り方はマスターいたしましたわ!こう、真ん中に入っている割れ目の筋に直角に石でたたくと中の実がつぶれずにパカッとね」

「ゴブ~」(さすがお嬢様ゴブ~、飲み込みが早かったゴブ~)

「お、だ、ま、り、な、さ、い!!その結果がこれでしょう、遊び半分で世界樹の実を全部割って食べてしまうなんて」

「大変申し訳ありません・・・私がついておりながら」

カタリナさんは正座どころかDOGEZAしている・・・珍しい光景だゴブ

「奥様~木の実も殻だけですけど~こっちの瓶も空っぽです~」

マリーが世界樹の実オイルが入っていた瓶を逆さまにして振っている
こいつ・・・また余計なことに気付きやがったな

「・・・この瓶には何が入っていたのかしら?この複雑な蔦の装飾といい何か貴重なものが入っていたとかではないですよね?」

「あ~、それはね~うちのエルフ集落特産の世界樹の実オイルが入っていたんですよ~世界樹の実一つから小さじ一杯くらいしか絞れないから結構貴重なんだって」

近くでくつろいでいたシャルルさんが説明し始めた・・・また余計なことを

「くっ・・・次は世界樹の実の絞り油ですか、単純な木の実よりもこちらの方が貴重なものではないのかしら・・・なんだか目まいがしてきたわ」

奥方様が眉間にしわをよせて目頭をおさえている

「ゴブゴブ」(この油はすごかったゴブ、飲んでもおいしいし塗っても傷が治るし)

「・・・この油は飲んでも塗っても効果があったようですわ」

「でしょうね!木の実のままでも万能薬とされる世界樹の実を絞ってエキスだけ抽出すれば効果は絶大でしょうよ!うぐぐ、それをゴブリンに全部使ってしまったとは」

おかげで今回の旅は快眠で肌荒れはしないし便通は快調だったし絶好調だったゴブ

「うわぁ、本当です~1摘残っていたのを手に取って延ばしてみましたけど、スーっとなじんでお肌がぷりぷりになりました~ミセッティ様~これを毎日だったなんてずるいですよ~」

マリーの奴がさっきからとんとん瓶を叩いてうるさかったが1摘残っていたのか
奥方様がすごい形相で首だけ90度まげて睨んでいるぞ

「・・・マリー、それが本当に最後の1摘なのではないですか?あなた今、自分に使いましたね・・・あなたも同罪です、そこに正座してなおりなさい」

「ふぇ!空っぽだというから・・本当にもう無いのかな~って振ってただけですぅ」

「おだまりなさ~い!まったくどいつもこいつも~自分のことばかり考えて!恥をしりなさい、貴重品はまずは王族に寄進すべきでしょう、そして効果の確認と危険な毒性が無いかを今回は私の身で確かめるべきでしたのに~きぃぃ~」

王族へのどうのとか言っていますが本音がダダ洩れていますよ
結局みんな自分に使う気まんまんじゃないか・・・
この世界の女性陣はみんな自分の欲望に忠実すぎるゴブ
飼い犬は飼い主に似るというしセレスティア様の性格が出てるのではないだろうか
おっとりしているくせに目的のために手段を選ばないところとかね・・・

「あはは、今回ママにもらった分は使い切っちゃったけどミセッティちゃんが世界樹農園を聖魔法で浄化してくれたからまた少しは実が収穫できそうだったよ~」

「あら、まあ、そうなのですね~ミセッティよく頑張ってきましたね、ただ遊びにいっただけでなくの代表として務めを果たしてきて何よりです」

「ゴブ~」(ただ個人的に遊びにいってきただけゴブ~)

「お母様、ミセッティは個人的に遊んできただけだと言っていますけど」

「いいえ!貴族の家人となればどこに行っても家の代表と同じです、例え遠方に一人で訪れたとしても家の代表として誇りと矜持を持って行動し、またその責任は貴族家が負うのです!・・・という訳で農園の復活はコスタリア家のおかげですわよね~」

はは~ん、わたしが世界樹農園を元気にしたのをコスタリア家としての手柄にして一部の権利を主張しようとしているな、さすが奥方様だゴブ

「ミセッティちゃんにはママもすごく感謝してたよ、自分がやけどまでして農園に浄化魔法かけてくれたしね~お土産に木の実1袋とオイル1瓶をくれたけど本当はもっと渡したがってたもんね」

「そうでしょう、そうでしょう、エルフさんもなかなか義理固い種族ですわね~」

奥方様の機嫌もなおってきたようだ、よかったゴブ

「でもねぇ~本当は木の実もオイルも長老会の許可が無いと村から持ち出しちゃまずかったんだって、特産品だから相手を選んで渡した先を記録として残しているそうなんだってさ、ママは最近農園を任され始めたのとここ30年生産が止まっていたから知らなかったみたい、バレるとまずいし今回は記録に残せないからさっさと使い切って処分してって連絡があったんだよね~」

「ゴブ~」(わたしもそれを聞いたから頑張って毎日食べていたゴブ~)

「その長老会では厳正な審査とかでなかなか出荷してくれないとかないですわよね」

「それは無いと思うけどね~長老会は2週間くらい色々な議題を決めるんだけど長老達はみんな半分寝てるような人達だし却下されることは無いんじゃないかな~ママが農園管理者になったのも前回の長老会で決まったんだよね、まだ7年しか経ってないけど」

ボケ老人たちがただ承認するだけに集まって議論している風にしているのはどこかの国の国会みたいですね、実際は有能な部下が全て議題をまとめているということゴブ

「それはなによりです、少し気になる発言があったのですが前回が7年前ってことは毎年開催されている訳ではないのでしょうか」

「うん、50年に1回だよ~エルフは長生きだからね、そうそう変化していくことは少ないから、次は40年後くらいになるかな~会議が終わったら祭りがあるんだよね~各国の偉い人たちも招待されるよ、楽しみだよ~」

「くっ、それでは次に手に入る機会があるのは40年以上先になるではないですか・・・だからほぼ市場に出回らず貴重品になっているのでは・・・エルフの寿命と人間の寿命は大きな差がありますのに、やはり今回のコレはほぼ最後のチャンスだったのですね!ぐぬぬ・・・」

まさかの50年ごとの出荷ベースだった・・・そりゃ伝説にもなるよね
エルフの集落ではそこまで貴重に扱われてなかったからなんでかな~と思ったゴブ

「あっ、でもそれはエルフの集落で採取した木の実だけであって他の土地で収穫されたものはもちろん管轄外だよ、例え根っこが繋がっていたとしてもね」

「!!!」

奥方様とカタリナさんが何かに気付いたらしく目を輝かせて頷きあっている

「ほほほ!そうですわね、コスタリア領内、それも屋敷内で収穫されたものはどう使おうが誰も文句など言わせませんわ」

あ~、ありましたね、わたしがいつも使いる馬小屋の裏に世界樹の若木が
葉っぱを全部むしってしまっているから今はただの手すりにしか見えませんが

「ゴブ」(実がなるならケツを拭くのに葉っぱを使わなければよかったゴブ)

「・・・ミセッティ、それはお母様に言ってはいけません、殺されますよ」

「最近生えてきたんでしょ?聞いてるわよ~あと150年もすれば実がつくようになるわ、枯らさないように頑張ってね~」

シャルルさんがまたさらりとエルフ感覚でものを言っているな
桃栗3年、柿8年、世界樹の木の実は150年ってか
わたしはそこまで生きれないゴブな~って奥様たちもか・・・
ちらりと奥方様を見ると能面のような無表情になっている

・・・とりあえず正座は継続のようだゴブ
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