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第64話 ゴブリンのお仕事3
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学園の中央通りをみんなで歩く。
学生さん達用とはいえ服屋や食堂などの店が立ち並び、外に出なくてもある程度のものが全て買い揃えられるようになっているようだ。
奥にある建物群が講堂か。
門を入って手前側が店舗と寮になっているのかな。
「ゴブ~」(立ち食いの屋台とかは無いのかな~)
「学園とはいえ高等部は貴族のご子息がメインですから、下町の雰囲気ではないですわよ」
「あはは~、問題が終わったらどこかお店に入ろうか」
「そうですね、先にレイシア姉さまの緊急の用件を済ませましょう」
「そうそう、こっちは緊急事態なんだから・・・って居た!隠れて!」
私たちはレイシア様に引っ張られ建物の看板の影に隠れた。
「ほら、見える?あそこの銅像の下のイスに座っている青髪の長い女性だよ」
少し遠いが良く見ると青髪ロングの美女が座って本を読んでいる。
年齢はレイシア様より上になるのかな?
結構大人びた落ち着いた感じのお姉さんだ。
「あの方がそんなに悪い病気を病んでおられるとは見えませんが・・・ミセッティ
頼みますわよ!」
「ゴブ!」(任せるゴブ!レイシア様の真剣さは分かっているゴブ!)
久しぶりに簡易鑑定で状態を確認する。
結構集中すると疲れるんだけどな~、でも頑張るゴブ。
「ゴブ~?」(どこも異常ないゴブ?)
「レイシア姉さま、ミセッティがどこも異常が無いといっていますけれど・・・
病気でもなく呪いなどにもかかっておられないようです」
「ん?そりゃあそうだと思うよ。公爵令嬢がそう簡単に病気や呪いにかかったままでいる訳ないじゃない。それよりほらお昼も近いしそろそろ来るよ~」
レイシア様が指さす方を見るとサラサラ金髪イケメンが近付いている。
「アリシア・・・様、今日も研究熱心ですね。そろそろお昼になりますし、どこかで簡単な食事でも行きませんか?」
「・・・・」
んん?無視されているぞ、金髪君。
「アリシア!・・・様、お昼ご飯とかまだとられていませんよね。行きませんか」
「あら?私に声を掛けてくるのは誰かと思ったらルー君じゃない。急に近くで大声出すからとびっくりしたわ。それに私のことはアリシアお姉ちゃんと呼びなさいっていつも言っているでしょ」
「う、うん。ごめんなさい、アリシア・・・お姉ちゃん。ご飯でもどうかと思って」
何だコレ。普通に友達の会話じゃないか。
レイシア様をちらりと見ると、あちゃ~みたいな感じでおでこを押さえている。
そのリアクションこっちの世界でもあったんですね。
「っった~!名前呼び捨て作戦も上手くいってないみたいだね~。これは先が思いやられるよ。まったく~」
おい、まさか緊急事態とか早急な解決が必要とか言っていたのは。
わたしの視線を感じてレイシア様がどや顔でグッドサインを出した。
「そうっ!もう気づいたかな。あの2人の恋の病をびしっと解決してほしい!」
「・・・さて、せっかく王都に来たのですから何かおいしいものでも食べて帰りますか」
「いいですね~、お嬢様。王都では最近変わったデザートが流行っているそうなんですよ~。乳と卵で固めて冷やしたプリンというものだとか、もちもち食感がおいしいオダンゴとか~、大人向けの苦いけど香りのいい飲み物とかあるそうなんです~」
「ゴブ~」(プリンに団子か~、食べたいゴブ~)
私たち3人はくるりと方向転換して元来た道を戻ろうとした。
「ちょっ、ちょ~と待ってよ~。結構まじめな話なんだってば~」
全員のジトっとした視線を感じてレイシア様が弁解し始めた。
「いやいやこれには深い事情があるんだって~。ルー君とアリシア様は幼馴染でルー君は年が3つ下だから子供の時はアリシア様の後ろをずっとついていって遊んだり本とか読んでもらっていたらしいんだけど。ルー君ももう14歳で来年には成人して社交界に正式にデビューする年になってもまだ弟扱いしかされないって感じでね~」
あ~。何だか分かる気がするな。
幼い子供で世話してあげていた記憶が強くていつまでも弟みたいな感覚が抜けないってやつか・・・。
「あ~、それ私も分かります~。同い年ならまだしも3つも年下で子供の時から一緒にいるとね~。もう弟にしか思えないですよ~」
「ルー君も社交界デビューを控えて婚約者ぐらいいないと恰好がつかないってことで夏休みが終わって秋の社交界シーズンまでに婚約者候補を集めて決めなきゃいけなくなったんだよ」
「それなら話が早いではないですか?その場でアリシア様をご指名なされば良いではありませんか」
「さすがアイラちゃん、その通り!!と・こ・ろ・が、ルー君に届いた婚約者候補リストの中にアリシア様が入ってなかったんだよね~、これが」
「はぁ、そうなんですか。お家の事情でもあったのでしょうか?」
「いや、ルー君とアリシア様は子供の頃から交流があることから分かると思うけど家柄も問題ないはず、むしろ親同士はくっつけたがっておられるとか」
「では一体どうして婚約者候補に名前が挙がらなかったのでしょうか」
「アリシア様はね~、内政系派閥出身だけあって成績優秀で研究熱心な学者肌なんだよね。最近はまた新しい鉱物が発見されたとかでその研究に夢中だとか」
理系硬派女子さんですか・・・。そもそも結婚に興味がないってところですか。
「ルー君は同年代男子に比べると少し背が低いし、ちょっと自信がなさそうな仕草がかわいいんだけどね~。私もちょっと恋愛対象にはならないかな~」
「そうですか?優しそうで良いと思いますけど。けっこう体も鍛えられているみたいですし・・・」
「あはは~、アイラちゃんはあんな感じが好みなのかな~?」
「い、いえ。遠目で見ただけですから何とも言えませんがあと2年もすればりっぱな紳士になられるのではないかと思っただけですわ」
「そういえばレイシア様って実家におられた時も恋愛話が大好きだったですよね。あのメイドは誰と付き合っているとか、庭師の誰かがお姉さまにベタ惚れだとかって」
マリーが何か思い出したように渋い顔をしている。
「あ~、ところで今回はどちらかの関係者から依頼があったんですか?」
「・・・さぁ!ゴブちゃん。自慢の魔法で2人の関係を進展させよう!」
「ゴブ~」(恋愛魔法なんて知らないゴブ~)
これは絶対レイシア様がやりたいだけだな。
学生さん達用とはいえ服屋や食堂などの店が立ち並び、外に出なくてもある程度のものが全て買い揃えられるようになっているようだ。
奥にある建物群が講堂か。
門を入って手前側が店舗と寮になっているのかな。
「ゴブ~」(立ち食いの屋台とかは無いのかな~)
「学園とはいえ高等部は貴族のご子息がメインですから、下町の雰囲気ではないですわよ」
「あはは~、問題が終わったらどこかお店に入ろうか」
「そうですね、先にレイシア姉さまの緊急の用件を済ませましょう」
「そうそう、こっちは緊急事態なんだから・・・って居た!隠れて!」
私たちはレイシア様に引っ張られ建物の看板の影に隠れた。
「ほら、見える?あそこの銅像の下のイスに座っている青髪の長い女性だよ」
少し遠いが良く見ると青髪ロングの美女が座って本を読んでいる。
年齢はレイシア様より上になるのかな?
結構大人びた落ち着いた感じのお姉さんだ。
「あの方がそんなに悪い病気を病んでおられるとは見えませんが・・・ミセッティ
頼みますわよ!」
「ゴブ!」(任せるゴブ!レイシア様の真剣さは分かっているゴブ!)
久しぶりに簡易鑑定で状態を確認する。
結構集中すると疲れるんだけどな~、でも頑張るゴブ。
「ゴブ~?」(どこも異常ないゴブ?)
「レイシア姉さま、ミセッティがどこも異常が無いといっていますけれど・・・
病気でもなく呪いなどにもかかっておられないようです」
「ん?そりゃあそうだと思うよ。公爵令嬢がそう簡単に病気や呪いにかかったままでいる訳ないじゃない。それよりほらお昼も近いしそろそろ来るよ~」
レイシア様が指さす方を見るとサラサラ金髪イケメンが近付いている。
「アリシア・・・様、今日も研究熱心ですね。そろそろお昼になりますし、どこかで簡単な食事でも行きませんか?」
「・・・・」
んん?無視されているぞ、金髪君。
「アリシア!・・・様、お昼ご飯とかまだとられていませんよね。行きませんか」
「あら?私に声を掛けてくるのは誰かと思ったらルー君じゃない。急に近くで大声出すからとびっくりしたわ。それに私のことはアリシアお姉ちゃんと呼びなさいっていつも言っているでしょ」
「う、うん。ごめんなさい、アリシア・・・お姉ちゃん。ご飯でもどうかと思って」
何だコレ。普通に友達の会話じゃないか。
レイシア様をちらりと見ると、あちゃ~みたいな感じでおでこを押さえている。
そのリアクションこっちの世界でもあったんですね。
「っった~!名前呼び捨て作戦も上手くいってないみたいだね~。これは先が思いやられるよ。まったく~」
おい、まさか緊急事態とか早急な解決が必要とか言っていたのは。
わたしの視線を感じてレイシア様がどや顔でグッドサインを出した。
「そうっ!もう気づいたかな。あの2人の恋の病をびしっと解決してほしい!」
「・・・さて、せっかく王都に来たのですから何かおいしいものでも食べて帰りますか」
「いいですね~、お嬢様。王都では最近変わったデザートが流行っているそうなんですよ~。乳と卵で固めて冷やしたプリンというものだとか、もちもち食感がおいしいオダンゴとか~、大人向けの苦いけど香りのいい飲み物とかあるそうなんです~」
「ゴブ~」(プリンに団子か~、食べたいゴブ~)
私たち3人はくるりと方向転換して元来た道を戻ろうとした。
「ちょっ、ちょ~と待ってよ~。結構まじめな話なんだってば~」
全員のジトっとした視線を感じてレイシア様が弁解し始めた。
「いやいやこれには深い事情があるんだって~。ルー君とアリシア様は幼馴染でルー君は年が3つ下だから子供の時はアリシア様の後ろをずっとついていって遊んだり本とか読んでもらっていたらしいんだけど。ルー君ももう14歳で来年には成人して社交界に正式にデビューする年になってもまだ弟扱いしかされないって感じでね~」
あ~。何だか分かる気がするな。
幼い子供で世話してあげていた記憶が強くていつまでも弟みたいな感覚が抜けないってやつか・・・。
「あ~、それ私も分かります~。同い年ならまだしも3つも年下で子供の時から一緒にいるとね~。もう弟にしか思えないですよ~」
「ルー君も社交界デビューを控えて婚約者ぐらいいないと恰好がつかないってことで夏休みが終わって秋の社交界シーズンまでに婚約者候補を集めて決めなきゃいけなくなったんだよ」
「それなら話が早いではないですか?その場でアリシア様をご指名なされば良いではありませんか」
「さすがアイラちゃん、その通り!!と・こ・ろ・が、ルー君に届いた婚約者候補リストの中にアリシア様が入ってなかったんだよね~、これが」
「はぁ、そうなんですか。お家の事情でもあったのでしょうか?」
「いや、ルー君とアリシア様は子供の頃から交流があることから分かると思うけど家柄も問題ないはず、むしろ親同士はくっつけたがっておられるとか」
「では一体どうして婚約者候補に名前が挙がらなかったのでしょうか」
「アリシア様はね~、内政系派閥出身だけあって成績優秀で研究熱心な学者肌なんだよね。最近はまた新しい鉱物が発見されたとかでその研究に夢中だとか」
理系硬派女子さんですか・・・。そもそも結婚に興味がないってところですか。
「ルー君は同年代男子に比べると少し背が低いし、ちょっと自信がなさそうな仕草がかわいいんだけどね~。私もちょっと恋愛対象にはならないかな~」
「そうですか?優しそうで良いと思いますけど。けっこう体も鍛えられているみたいですし・・・」
「あはは~、アイラちゃんはあんな感じが好みなのかな~?」
「い、いえ。遠目で見ただけですから何とも言えませんがあと2年もすればりっぱな紳士になられるのではないかと思っただけですわ」
「そういえばレイシア様って実家におられた時も恋愛話が大好きだったですよね。あのメイドは誰と付き合っているとか、庭師の誰かがお姉さまにベタ惚れだとかって」
マリーが何か思い出したように渋い顔をしている。
「あ~、ところで今回はどちらかの関係者から依頼があったんですか?」
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