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※グロ注意
この話は飛ばしていただいても大丈夫です
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イディが血の覚醒で隔離された翌日から私の授業が始まった。
体が弱い私でも行える拷問の授業から始まった。
弱い体が足を引っ張っているが、母上曰く私には膨大な魔力を有しているから、魔力の補助ができるようになれば動くのも問題ないと言っていた。
魔法を使用できる年齢ではないから運動系は除外をして、拷問の授業からということになった。
「まずは情報を吐かせる事より、拷問の方法に慣れよっか」
拷問仕方を教えてくれるのはまさかの母上だった。
こういう血が流れ出るものは父上の専売特許だと思っていたのだが…
「まずはこれね」
椅子に括り付けられている男は既にボロボロの状態だった。
その状態でもあるに関わらず、男は何かを喚いている。
母上が器具を置いてあるところから取ったのはペンチだった。
そのペンチを見た男が目に涙を浮かべて首を横に振っている。
「これは爪を剥ぐ為に使うんだよ。最初は上手くできないだろうけど何回も練習すれば出来るようになるから安心して」
母上が実施例を見せてくれるようで、括り付けられている男の爪をペンチで掴み勢いよく剥がした。
劈くような悲鳴が聞こえて私はうるささの余り耳を塞いだ。
爪を綺麗に剥がされた指からはかなりの量の血が流れている。
「何回も剥がしたのにまだこの痛みになれないの?」
母上が悲鳴を上げる男に冷たい視線を向ける。
こういう所を見ると父上より怖いのは母上なんだろう。
「ホロがいるんだからもう少し静かにしてよね」
母上がポーションを掛けると剥がれた爪が元通りになり、男からの悲鳴が段々と小さくなっていった。
恐怖で未だに震えている男を無視して、母上が私にペンチを手渡してきた。
「ポーションがある限り何回でも練習できるからね」
爪を容赦なく剥がした後なのに私ににこやかな笑顔を向けてくる。
恐ろしい母上に汗が背中に流れた。
「僕のことが怖いだろう。でも、これをイディが行うかホロが行う事なんだ」
母上に背中を押されて今し方爪を剥がされた男の所まで向かった。
男の所まで行くとその男はハイエルフだった。
エルフの特徴的な長い耳は切られていて、一見するとハイエルフには見えない。
ハーフエルフとエルフから崇められる存在であるハイエルフに対してここまで行える母上の精神が強い。
「最初は爪を掴んでどんな状態になってもいいから爪を剥がしてみようか」
私の手を使いながら男の指の爪をペンチで掴む。
「僕が押さえているから、そのまま勢い良く斜め上前に引っ張るんだよ」
母上が男の腕を押さえ私に爪を剥がすようにいう。
見た時は問題なかったのにいざ自身で行おうとすると動悸が酷くなっていく。
バクバクとなる心臓が嫌に痛い。
「最初は怖いけど、慣れたら大丈夫だよ」
私が行わなければこれをイディがする事になる…
そう考えると私は覚悟を決めて、ペンチを握りしめながら少し力を込める。
べりっ…
嫌に響く爪が剥がれる音。
間髪入れず響く悲鳴。
私は人を殺す事に抵抗を感じていなかったのに…、どうしてこんな程度で、こんな程度で逃げ出したくなるんだ?
震える手がペンチを持っている事が叶わず、そのままペンチを落としてしまった。
「綺麗に剥ぐ事ができたね」
母上が褒めてくれるけど、その言葉も良く聞こえない。
ずっと男の悲鳴だけが聞こえてくる。
「さ、もう一度練習しようか」
落ちたペンチを拾い、私に渡してくる。
この地獄の時間は何時終わるんだろうか。
この話は飛ばしていただいても大丈夫です
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イディが血の覚醒で隔離された翌日から私の授業が始まった。
体が弱い私でも行える拷問の授業から始まった。
弱い体が足を引っ張っているが、母上曰く私には膨大な魔力を有しているから、魔力の補助ができるようになれば動くのも問題ないと言っていた。
魔法を使用できる年齢ではないから運動系は除外をして、拷問の授業からということになった。
「まずは情報を吐かせる事より、拷問の方法に慣れよっか」
拷問仕方を教えてくれるのはまさかの母上だった。
こういう血が流れ出るものは父上の専売特許だと思っていたのだが…
「まずはこれね」
椅子に括り付けられている男は既にボロボロの状態だった。
その状態でもあるに関わらず、男は何かを喚いている。
母上が器具を置いてあるところから取ったのはペンチだった。
そのペンチを見た男が目に涙を浮かべて首を横に振っている。
「これは爪を剥ぐ為に使うんだよ。最初は上手くできないだろうけど何回も練習すれば出来るようになるから安心して」
母上が実施例を見せてくれるようで、括り付けられている男の爪をペンチで掴み勢いよく剥がした。
劈くような悲鳴が聞こえて私はうるささの余り耳を塞いだ。
爪を綺麗に剥がされた指からはかなりの量の血が流れている。
「何回も剥がしたのにまだこの痛みになれないの?」
母上が悲鳴を上げる男に冷たい視線を向ける。
こういう所を見ると父上より怖いのは母上なんだろう。
「ホロがいるんだからもう少し静かにしてよね」
母上がポーションを掛けると剥がれた爪が元通りになり、男からの悲鳴が段々と小さくなっていった。
恐怖で未だに震えている男を無視して、母上が私にペンチを手渡してきた。
「ポーションがある限り何回でも練習できるからね」
爪を容赦なく剥がした後なのに私ににこやかな笑顔を向けてくる。
恐ろしい母上に汗が背中に流れた。
「僕のことが怖いだろう。でも、これをイディが行うかホロが行う事なんだ」
母上に背中を押されて今し方爪を剥がされた男の所まで向かった。
男の所まで行くとその男はハイエルフだった。
エルフの特徴的な長い耳は切られていて、一見するとハイエルフには見えない。
ハーフエルフとエルフから崇められる存在であるハイエルフに対してここまで行える母上の精神が強い。
「最初は爪を掴んでどんな状態になってもいいから爪を剥がしてみようか」
私の手を使いながら男の指の爪をペンチで掴む。
「僕が押さえているから、そのまま勢い良く斜め上前に引っ張るんだよ」
母上が男の腕を押さえ私に爪を剥がすようにいう。
見た時は問題なかったのにいざ自身で行おうとすると動悸が酷くなっていく。
バクバクとなる心臓が嫌に痛い。
「最初は怖いけど、慣れたら大丈夫だよ」
私が行わなければこれをイディがする事になる…
そう考えると私は覚悟を決めて、ペンチを握りしめながら少し力を込める。
べりっ…
嫌に響く爪が剥がれる音。
間髪入れず響く悲鳴。
私は人を殺す事に抵抗を感じていなかったのに…、どうしてこんな程度で、こんな程度で逃げ出したくなるんだ?
震える手がペンチを持っている事が叶わず、そのままペンチを落としてしまった。
「綺麗に剥ぐ事ができたね」
母上が褒めてくれるけど、その言葉も良く聞こえない。
ずっと男の悲鳴だけが聞こえてくる。
「さ、もう一度練習しようか」
落ちたペンチを拾い、私に渡してくる。
この地獄の時間は何時終わるんだろうか。
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