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第4話 本当の気持ち
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「へぇー、あいつ惚れたんだ・・・
敬太先生に・・ったく、惚れやすいやつなんだから」
「・・・そうなの?」
亜利砂は、また、涙を流している。
俺は悔しいよ。
本当は、心のどこかで覚えているんじゃないかって・・・
「亜利砂は、気になるんだ。敬太先生のこと・・・」
「譲こそ・・本当は、怜奈のこと・・・」
「そんなわけないだろ?俺が好きなのは亜利砂だ」
「譲・・・・」
そして・・・
「うわっ!怜奈先生、すまん・・・」
無意識に抱き締めてしまったことを謝った。
だけど・・・
「ねぇ、少しだけ・・・このままで・・・」
反対に抱き締められて・・・
「・・・・・」
俺は黙ってその通りにした。
彼女の気持ちが痛いほど、伝わって来た気がするから。
そして、次の日・・・
なんだか重い空気が流れていた。
「あなたたち、なんかあったの?一言も話さないなんて・・・」
家庭科の花田先生が、譲先生と、怜奈先生の様子を見て声をかけた。
「俺も、次の授業行ってきます」
なんだか巻き込まれた気分やったから、いち早く逃げてきた。
「待って!私も行くわ」
俺について来たのは、怜奈先生。
「行こうか、亜利砂。」
「・・あっ、うん・・・」
俺たちは、それぞれ授業に向かった。
「敬太先生!今日は、何を歌うの?」
「(笑)なんやそれ。予習でもしてるんか?」
「予習というより、予想ですよ。先生の気分で歌う歌が決まる気がするだけです。」
小学生にしては、的確ななこたえやな。
というか、真面目な答えすぎやわ。
「(笑)おもろいやつらやな。だから、やりがいがあるわ。先生になって良かったって思うわ。」
敬太先生が楽しそうに演奏しながら、子供たちと歌う姿を亜利砂は、じっと見ていた。
もう、授業は、終わったと言うのに離れようとしない生徒たち。
「亜利砂、本当に彼が幼なじみってこと忘れてるの?」
「わからないの・・・私に幼なじみが、いたかどうかも・・・・」
「少なくとも彼は、あなたを幼なじみだと思ってるわ。」
「だけど・・・私は・・・」
「彼と、ちょっと話してみたら?何かわかるかもしれないわよ?」
「怜奈・・・怜奈は本当は譲のこと・・・」
「・・・えぇ、好きよ」
ストレートな答えだ。
「でも、いいの。あんたとあいつが幸せになるなら・・・私は諦める。その代わり、いい人紹介しなさいよ?」
「怜奈・・・」
「それと・・・・」
「えっ?」
「安心して。敬太先生のことも、好きになることはないから。付き合うのも嘘よ。」
「・・どうしてそれを私に?」
「だって、彼はね・・・・」
「・・・・・?」
亜利砂のネックレスの石とお馴染みブレスレットを、持ってるから・・・・。
これは、きっと、自分で伝えるわよね・・・・。
「・・・ううん。優しすぎるのよ、彼。だから、私には合わないかも。」
「・・・・・・・」
「それにね・・・・」
「それに?」
「ううん。なんでもない」
あなたを、忘れてないだろうから。
子供たちのなかの誰かが亜利砂に気付いたみたいだ。
「あ~!亜利砂先生だぁ~!」
「えっ?亜利砂?
思わず呼び捨てに、してしもた。
「うわっ、やべっ」
「名前だけで呼ぶの譲先生だけなのに、怪しい」
「いやいや、先生と、亜利砂・・先生は、幼なじみなんや。」
「ますます怪しい~」
「大人をからかうんやないわ。でもな・・・亜利砂先生は、俺のこと忘れてしもたみたいやわ。ず~っと会ってへんかったからな・・・・」
俺の表情を、見て
「忘れてしまった?」
「エエのエエの。お前らが気にすることやないで?これは、大人の事情やでな?お前らが大人になったらわかることやで?」
「ふーん?」
「ほらほら、休み時間終わってしまうで?はよ教室に戻らな。」
「やだぁ~!先生と、まだ、歌う!」
キーンコーンカーンコーン
「はい、残念でした。休み時間は終わり。ほらほら、急がないと、怒られるで?」
「はぁ~い。」
渋々生徒たちは、自分の教室に戻っていった。
それから、ガラッと入ってきたのは、亜利砂だった。
「なんか、楽しそうだったんで、入っちゃダメなのかなって。」
「・・・やっと顔見て、話してくれるようになりましたね」
俺は、教科書を、片付けながら言った。
「あっ!ごめんなさい」
「・・・ええんですよ。」
「敬太先生って・・・子供みたいな顔をして笑うんですね」
「それ、あの頃の・・・。高校生の時の亜利砂にも言われたわ。俺が、先生目指すって言うたら、あなたは、子供みたいだから先生になれるって。」
「えっ?私があなたにそう言ったの?」
「そうや。」
「へぇ・・・。そういえば、あなたが始業式の日に、弾いてた曲は?」
「あぁ、あれ?」
「なんだか、懐かしいなって思ったの」
「高校生のとき、弾いた曲で一番好きな曲やからな」
「優しくて、心地よくて・・・なんだか癒される」
「それって、誉めてくれてはる?」
「一応・・・」
「聞きたくなったら。また弾いたるわ。落ち込んだときに、聞くと元気になれるから、いつでも言うて?」
「それじゃあ、そうしようかな」
そんな俺たちの姿を、
「・・・・・・」
譲先生は、黙ってみていた。
放課後、
「先生、さようなら」
「さようなら、また、あした。気を付けて帰るんだぞ」
「はぁ~い」
次々と生徒が帰るのを見送る。
それが終わり、先生たちも、帰る準備が進むなか・・・
「ねぇ、敬太先生。一緒に、夕飯でもどうですか?」
「あっ、俺は、寄るとこあるんで・・・すんません。」
「へぇ、よっぽど暇なんだな。怜奈先生は。」
また、意地悪く言う譲先生。
「・・・別に暇じゃないわよ。それじゃあ、お先に」
「・・・相変わらず、かわいくないやつ」
「・・・譲先生・・もう少し、怜奈先生に優しくしてあげたらどうですか?」
「なんだよ、それ。」
「なんか、素直になれない関係って、気がするから・・・・。」
「じゃあ、敬太先生こそどうなんですか?」
亜利砂のこと、奪いたいとか本当は思っているんだろ? 」
さっき、仲よさそうにしてた。
「・・・・思ってないわ。大事なんは、今の亜利砂の気持ちやから・・・・」
それが、わかってたら・・・きっと俺は・・・
「悪いですが、帰ります・・・それじゃあ・・・」
「譲!ごめん、遅くなっちゃって・・・生徒の課題に付き合っていたの・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
なんだか、また、気まずい空気が流れ・・・・
「亜利砂・・・俺、先帰るから敬太先生に、送ってもらえ」
「えっ?」
「はぁ?」
譲先生の気持ちがわからへん。
そう言って本当に行ってしもた。
ってか、譲先生、車やろ?
「・・・あの・・・?」
「(なんなんや。)」
そう、思いながらも・・・
「・・・亜利砂先生、家どこなんですか?」
「反対方向なのに、なにいってるんだろうね、譲ってば・・・」
一緒に駅に向かっていた。
「いや、俺いまから、こっちの方向に、用事があるんや。だから、かまわへんで?」
それと、ただ、今は一緒にいたいって思った。
たった15分だけでも・・・・・
敬太先生に・・ったく、惚れやすいやつなんだから」
「・・・そうなの?」
亜利砂は、また、涙を流している。
俺は悔しいよ。
本当は、心のどこかで覚えているんじゃないかって・・・
「亜利砂は、気になるんだ。敬太先生のこと・・・」
「譲こそ・・本当は、怜奈のこと・・・」
「そんなわけないだろ?俺が好きなのは亜利砂だ」
「譲・・・・」
そして・・・
「うわっ!怜奈先生、すまん・・・」
無意識に抱き締めてしまったことを謝った。
だけど・・・
「ねぇ、少しだけ・・・このままで・・・」
反対に抱き締められて・・・
「・・・・・」
俺は黙ってその通りにした。
彼女の気持ちが痛いほど、伝わって来た気がするから。
そして、次の日・・・
なんだか重い空気が流れていた。
「あなたたち、なんかあったの?一言も話さないなんて・・・」
家庭科の花田先生が、譲先生と、怜奈先生の様子を見て声をかけた。
「俺も、次の授業行ってきます」
なんだか巻き込まれた気分やったから、いち早く逃げてきた。
「待って!私も行くわ」
俺について来たのは、怜奈先生。
「行こうか、亜利砂。」
「・・あっ、うん・・・」
俺たちは、それぞれ授業に向かった。
「敬太先生!今日は、何を歌うの?」
「(笑)なんやそれ。予習でもしてるんか?」
「予習というより、予想ですよ。先生の気分で歌う歌が決まる気がするだけです。」
小学生にしては、的確ななこたえやな。
というか、真面目な答えすぎやわ。
「(笑)おもろいやつらやな。だから、やりがいがあるわ。先生になって良かったって思うわ。」
敬太先生が楽しそうに演奏しながら、子供たちと歌う姿を亜利砂は、じっと見ていた。
もう、授業は、終わったと言うのに離れようとしない生徒たち。
「亜利砂、本当に彼が幼なじみってこと忘れてるの?」
「わからないの・・・私に幼なじみが、いたかどうかも・・・・」
「少なくとも彼は、あなたを幼なじみだと思ってるわ。」
「だけど・・・私は・・・」
「彼と、ちょっと話してみたら?何かわかるかもしれないわよ?」
「怜奈・・・怜奈は本当は譲のこと・・・」
「・・・えぇ、好きよ」
ストレートな答えだ。
「でも、いいの。あんたとあいつが幸せになるなら・・・私は諦める。その代わり、いい人紹介しなさいよ?」
「怜奈・・・」
「それと・・・・」
「えっ?」
「安心して。敬太先生のことも、好きになることはないから。付き合うのも嘘よ。」
「・・どうしてそれを私に?」
「だって、彼はね・・・・」
「・・・・・?」
亜利砂のネックレスの石とお馴染みブレスレットを、持ってるから・・・・。
これは、きっと、自分で伝えるわよね・・・・。
「・・・ううん。優しすぎるのよ、彼。だから、私には合わないかも。」
「・・・・・・・」
「それにね・・・・」
「それに?」
「ううん。なんでもない」
あなたを、忘れてないだろうから。
子供たちのなかの誰かが亜利砂に気付いたみたいだ。
「あ~!亜利砂先生だぁ~!」
「えっ?亜利砂?
思わず呼び捨てに、してしもた。
「うわっ、やべっ」
「名前だけで呼ぶの譲先生だけなのに、怪しい」
「いやいや、先生と、亜利砂・・先生は、幼なじみなんや。」
「ますます怪しい~」
「大人をからかうんやないわ。でもな・・・亜利砂先生は、俺のこと忘れてしもたみたいやわ。ず~っと会ってへんかったからな・・・・」
俺の表情を、見て
「忘れてしまった?」
「エエのエエの。お前らが気にすることやないで?これは、大人の事情やでな?お前らが大人になったらわかることやで?」
「ふーん?」
「ほらほら、休み時間終わってしまうで?はよ教室に戻らな。」
「やだぁ~!先生と、まだ、歌う!」
キーンコーンカーンコーン
「はい、残念でした。休み時間は終わり。ほらほら、急がないと、怒られるで?」
「はぁ~い。」
渋々生徒たちは、自分の教室に戻っていった。
それから、ガラッと入ってきたのは、亜利砂だった。
「なんか、楽しそうだったんで、入っちゃダメなのかなって。」
「・・・やっと顔見て、話してくれるようになりましたね」
俺は、教科書を、片付けながら言った。
「あっ!ごめんなさい」
「・・・ええんですよ。」
「敬太先生って・・・子供みたいな顔をして笑うんですね」
「それ、あの頃の・・・。高校生の時の亜利砂にも言われたわ。俺が、先生目指すって言うたら、あなたは、子供みたいだから先生になれるって。」
「えっ?私があなたにそう言ったの?」
「そうや。」
「へぇ・・・。そういえば、あなたが始業式の日に、弾いてた曲は?」
「あぁ、あれ?」
「なんだか、懐かしいなって思ったの」
「高校生のとき、弾いた曲で一番好きな曲やからな」
「優しくて、心地よくて・・・なんだか癒される」
「それって、誉めてくれてはる?」
「一応・・・」
「聞きたくなったら。また弾いたるわ。落ち込んだときに、聞くと元気になれるから、いつでも言うて?」
「それじゃあ、そうしようかな」
そんな俺たちの姿を、
「・・・・・・」
譲先生は、黙ってみていた。
放課後、
「先生、さようなら」
「さようなら、また、あした。気を付けて帰るんだぞ」
「はぁ~い」
次々と生徒が帰るのを見送る。
それが終わり、先生たちも、帰る準備が進むなか・・・
「ねぇ、敬太先生。一緒に、夕飯でもどうですか?」
「あっ、俺は、寄るとこあるんで・・・すんません。」
「へぇ、よっぽど暇なんだな。怜奈先生は。」
また、意地悪く言う譲先生。
「・・・別に暇じゃないわよ。それじゃあ、お先に」
「・・・相変わらず、かわいくないやつ」
「・・・譲先生・・もう少し、怜奈先生に優しくしてあげたらどうですか?」
「なんだよ、それ。」
「なんか、素直になれない関係って、気がするから・・・・。」
「じゃあ、敬太先生こそどうなんですか?」
亜利砂のこと、奪いたいとか本当は思っているんだろ? 」
さっき、仲よさそうにしてた。
「・・・・思ってないわ。大事なんは、今の亜利砂の気持ちやから・・・・」
それが、わかってたら・・・きっと俺は・・・
「悪いですが、帰ります・・・それじゃあ・・・」
「譲!ごめん、遅くなっちゃって・・・生徒の課題に付き合っていたの・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
なんだか、また、気まずい空気が流れ・・・・
「亜利砂・・・俺、先帰るから敬太先生に、送ってもらえ」
「えっ?」
「はぁ?」
譲先生の気持ちがわからへん。
そう言って本当に行ってしもた。
ってか、譲先生、車やろ?
「・・・あの・・・?」
「(なんなんや。)」
そう、思いながらも・・・
「・・・亜利砂先生、家どこなんですか?」
「反対方向なのに、なにいってるんだろうね、譲ってば・・・」
一緒に駅に向かっていた。
「いや、俺いまから、こっちの方向に、用事があるんや。だから、かまわへんで?」
それと、ただ、今は一緒にいたいって思った。
たった15分だけでも・・・・・
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