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プロローグ2~東さんの恋~
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「青い空は、綺麗だよ?大丈夫!君もきっとみえるようになる」
あの日、彼はそう僕にいってくれた。
あれからどれくらいだったのだろう。
「本当だ。青いね」
僕は、一人空を見上げて呟いた。
真っ青な空。雲ひとつない。
僕は、実感していた。
この目が見える喜びを。
そして、これから始まる新しい生活、出会う人たちに、胸が高鳴るこの気持ちを日本にいる仲間たちに、伝えたくなった。
彼らとの約束を果たすために。
そんな東さんの初恋の相手とは・・・・
僕と君が出会ったのは僕が目が見えるようになって1週間経ったある日の事だった。
空を眺めて光の世界にいる瞬間をかみ締めていた。
「この子はあなたの犬?」
「えっ?」
横を見ると女の人がいてラッキーの頭を撫でてくれていた。
ラッキーはというと気持ちよさそうな顔をしている。
「このこの名前は?」
「ラッキーと言うんだ。人を怖がるんだけど君を怖がらないね。・・・というより最近は平気になったみたい。」
「あの・・・お願いがあるんだけど・・・・」
「えっ?」
「わたし、この子をモデルに絵を描きたいの!!もちろんあなたのことも」
いきなりそんなことを言うなんて・・・。
「いや、でも・・・」
「お願い!一生のお願い!!わたし、もうすぐ目が見えなくなるの」
「えっ?目が見えなくなる?」
僕は、びっくりしてしまい何も言えなくなってしまった。
「いま、見えている間に、いま見えているものを描きたいの。ダメ・・・かな?」
そういう君の真剣な瞳に僕は惹かれたんだと思う。
「いいよ?僕でよければ・・・。ラッキーも懐いてるし・・・。あっ・・・主人公はラッキーか(笑)」
「ふふっ」
そう言って僕らはお互い笑いあった。
「あなたの名前は?」
「僕は、東大地。君は?」
「私は秋奈。水野秋奈。」
「秋奈さん。」
「そう言えば東さんはどうしてここへ?なにか目的でも?」
「・・・・うーん・・・君と反対かな」
「私と反対ってどういうこと?」
「僕ね、こうみえてちょっと前まで盲目だったんだ。なんにも見えない世界にいた」
「・・・あなたは目が見えなかったの?」
「高三までは見えていたんだけど、ダンスが好きで、ずっと続けていてプロになるって手前で事故でそうなっちゃって・・・・」
「・・・・・・」
秋奈さんは黙って聞いている。
「でもある日、何もかも諦めようとした時に、僕の夢を叶えさせてくれた人がいるんだ」
「叶えさせてくれた?」
「うん。盲目でも世界を目指すためにここへ来た。そして、いまはその夢を叶えさせてくれた人の目が僕の目の中にあるらしい」
「ということは、その人は亡くなってしまったってこと?」
「・・・・・・」
僕が黙ってしまうと・・・・
「私とあなたは違うわ。たしかに、反対なのかもしれないけど・・・・」
そう言って泣き出してしまった彼女。
「・・・ご、ごめん・・・秋奈さん・・・。そんなつもりは・・・」
僕は彼女をどう慰めていいのかこの時はわからずにいた。
「あ、あの!秋奈さん・・・。もし、よかったらなんだけど・・・・」
「・・・・・」
「今度、公演があるんだ。君が目が見えるうちに見てほしい。どうしてだろう。君とはいま会ったばかりなのに初めてな気がしないなんて・・・・。これ、運命って言うのかな?」
「・・・・そうかもしれませんね。・・・ごめんなさい、取り乱してしまって・・・。楽しみにしています」
そう言ってニッコリ笑ってチケットを受け取ってくれた。
ラッキーの頭を撫でながら
「よろしくねー」
そう呟いて・・・。
「じゃあ、わたしはこれで」
「・・・はい。」
そう言って彼女と別れた。
後日、ここで待ち合わせするために連絡交換をして・・・。
そして、彼女の後ろ姿を見えなくなるまでずっと見ていた。
「・・・もうすぐ目が見えなくなるなんてそんな風には見えないのに・・・」
まるであの時の東條さんみたいだ。
東條さん、あなたならどうやって彼女を慰めますか?
どうやったらかのを幸せに出来ますか?
僕は決めたことがある。
目が見えるようになってから日記を書くことにしたんだ。
それが今見える世界を伝えていく方法だと思ったから。
もちろんダンスて世界を目指すのが夢だ。
けれど、今日出会った秋奈さんのこれからの未来が気になる。
僕と反対で、目が見えなくなってしまうなんて・・・・。
あの日、彼はそう僕にいってくれた。
あれからどれくらいだったのだろう。
「本当だ。青いね」
僕は、一人空を見上げて呟いた。
真っ青な空。雲ひとつない。
僕は、実感していた。
この目が見える喜びを。
そして、これから始まる新しい生活、出会う人たちに、胸が高鳴るこの気持ちを日本にいる仲間たちに、伝えたくなった。
彼らとの約束を果たすために。
そんな東さんの初恋の相手とは・・・・
僕と君が出会ったのは僕が目が見えるようになって1週間経ったある日の事だった。
空を眺めて光の世界にいる瞬間をかみ締めていた。
「この子はあなたの犬?」
「えっ?」
横を見ると女の人がいてラッキーの頭を撫でてくれていた。
ラッキーはというと気持ちよさそうな顔をしている。
「このこの名前は?」
「ラッキーと言うんだ。人を怖がるんだけど君を怖がらないね。・・・というより最近は平気になったみたい。」
「あの・・・お願いがあるんだけど・・・・」
「えっ?」
「わたし、この子をモデルに絵を描きたいの!!もちろんあなたのことも」
いきなりそんなことを言うなんて・・・。
「いや、でも・・・」
「お願い!一生のお願い!!わたし、もうすぐ目が見えなくなるの」
「えっ?目が見えなくなる?」
僕は、びっくりしてしまい何も言えなくなってしまった。
「いま、見えている間に、いま見えているものを描きたいの。ダメ・・・かな?」
そういう君の真剣な瞳に僕は惹かれたんだと思う。
「いいよ?僕でよければ・・・。ラッキーも懐いてるし・・・。あっ・・・主人公はラッキーか(笑)」
「ふふっ」
そう言って僕らはお互い笑いあった。
「あなたの名前は?」
「僕は、東大地。君は?」
「私は秋奈。水野秋奈。」
「秋奈さん。」
「そう言えば東さんはどうしてここへ?なにか目的でも?」
「・・・・うーん・・・君と反対かな」
「私と反対ってどういうこと?」
「僕ね、こうみえてちょっと前まで盲目だったんだ。なんにも見えない世界にいた」
「・・・あなたは目が見えなかったの?」
「高三までは見えていたんだけど、ダンスが好きで、ずっと続けていてプロになるって手前で事故でそうなっちゃって・・・・」
「・・・・・・」
秋奈さんは黙って聞いている。
「でもある日、何もかも諦めようとした時に、僕の夢を叶えさせてくれた人がいるんだ」
「叶えさせてくれた?」
「うん。盲目でも世界を目指すためにここへ来た。そして、いまはその夢を叶えさせてくれた人の目が僕の目の中にあるらしい」
「ということは、その人は亡くなってしまったってこと?」
「・・・・・・」
僕が黙ってしまうと・・・・
「私とあなたは違うわ。たしかに、反対なのかもしれないけど・・・・」
そう言って泣き出してしまった彼女。
「・・・ご、ごめん・・・秋奈さん・・・。そんなつもりは・・・」
僕は彼女をどう慰めていいのかこの時はわからずにいた。
「あ、あの!秋奈さん・・・。もし、よかったらなんだけど・・・・」
「・・・・・」
「今度、公演があるんだ。君が目が見えるうちに見てほしい。どうしてだろう。君とはいま会ったばかりなのに初めてな気がしないなんて・・・・。これ、運命って言うのかな?」
「・・・・そうかもしれませんね。・・・ごめんなさい、取り乱してしまって・・・。楽しみにしています」
そう言ってニッコリ笑ってチケットを受け取ってくれた。
ラッキーの頭を撫でながら
「よろしくねー」
そう呟いて・・・。
「じゃあ、わたしはこれで」
「・・・はい。」
そう言って彼女と別れた。
後日、ここで待ち合わせするために連絡交換をして・・・。
そして、彼女の後ろ姿を見えなくなるまでずっと見ていた。
「・・・もうすぐ目が見えなくなるなんてそんな風には見えないのに・・・」
まるであの時の東條さんみたいだ。
東條さん、あなたならどうやって彼女を慰めますか?
どうやったらかのを幸せに出来ますか?
僕は決めたことがある。
目が見えるようになってから日記を書くことにしたんだ。
それが今見える世界を伝えていく方法だと思ったから。
もちろんダンスて世界を目指すのが夢だ。
けれど、今日出会った秋奈さんのこれからの未来が気になる。
僕と反対で、目が見えなくなってしまうなんて・・・・。
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