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第23話
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数日後・・・・
「あー!一樹さん!」
「東さん、榊さんも・・・・。偶然ですね」
「招待状を貰ったんですよ。東さんの同級生の凛子さんに」
「凛子さんって・・・。あっ!あの車椅子の・・・確か今日は・・・・」
「そうなんです。凛子ちゃんが榊さんの服を完成させたからそのお披露目会・・・というか、パーティに呼ばれて・・・・」
《斉藤さんは?もしかして、専属のカメラマンですか?》
と、榊さんに聞かれ・・・・
「まぁ、そういうことになるかな。アシスタントが足りないって頼まれたんだ」
「あっ!あの子は?」
東さんの視線の先には、莉佐がいて・・・・
《もしかして、あの子が、幼なじみの莉佐さんですか?》
「《うん・・・・》」
と、微妙な反応・・・?
《・・・・・・?》
それに、少し気づいた榊さんだが・・・・
「《大地君、榊さん、来てくれたのね!ありがとう》」
と、凛子さんが現れた。
「こんにちは。こちらが凛子さん?本日の主役ですか?」
「いらっしゃい。あなたは、2人のお仲間さん?」
「はい。斉藤一樹といいます。では、ごゆっくり」
と、なぜか自分が招待したような言い方・・・・。
と、凛子さんはある人に気づき、
「あっ・・・・あの子・・・」
《凛子さん、彼女のこと知ってるの?》
「《うん。いつだったかスケッチブックを拾ってくれたことがあって》」
《そうでしたか・・・》
「素敵なデザインですね。着てもらいたい人いるんですか?」
「《そう言ってくれたりしたんだけど・・・。彼女ったらこんなこと言うからびっくりしちゃって》」
《こんなこと?》
「《好きな彼が?記憶でも失ってくれたら・・・・あっ、違う・・・自分が記憶喪失にでもなったら・・・・彼は優しくしてくれるのかなぁーって》」
「《えっ?莉佐さんが・・・そんなことを。でも、彼女はさっきの彼・・・一樹さんと付き合い始めたはずなんです。》」
「《えっ?そうなの?》」
でも、なんだかよそよそしかったような?
「聞いてみようよ」
《凛子さん?》
「《あの!莉佐さん!》」
凛子さんは、莉佐さんに近づき・・・・
「こんにちは・・・。あの?なんで私の名前・・・・・あなたと会ったことありましたっけ?」
「覚えてないですか?ほら、スケッチブックを・・・・」
「えっ?」
莉佐さんは、覚えてないようで?
「あの・・・その後好きな人とはどんな感じですか?」
「えっ?好きな人・・・・?」
《・・・・・・》
なぜか反応がおかしい。
と、そこへ話を聞いていた悟さんが近づき・・・・
「あのさぁ、悪いんだけど・・・・彼女は今記憶喪失なんだ」
「えっ?」
「・・・・・・」
一樹さんもそれを聞いている。
「記憶喪失・・・・・?そんな・・・・」
言ってたことが本当になってしまうなんて・・・・
「混乱させないでくれるかな?」
黙って見ていた一樹さんに、東さんは声をかける。
「どうしたの?一樹さん!なんで、黙ってるの?」
「・・・・いや、なんでもないよ」
「ねぇ?あの人が莉佐さんでしょう?戻ってきたんだね」
「あぁ、そうだよ」
「良かったね!」
事情を知らない東さんは、一樹さんにそういった。
「・・・・・」
だが、一樹さんの表情は曇っている。
「どうしたの?戻ってきたのに嬉しくないの?だって、付き合っているんだよね?」
「別に・・・・」
「一樹さん?」
様子がおかしい。
「(一樹のやつ、仲間に話してないのか?)」
衛は、その様子を見ていた。
そしてその場にはもちろん暁美さんもいて・・・・・
「どうして彼が来ているの?」
榊さんの姿を見てそうつぶやいている。
凛子さんが招待したことを知らなかったようだ。
複雑すぎる!!
「あの彼が、凛子さんの服のモデルなんじゃ?
だって、いま話してましたけどすごく嬉しそうでしたよ?いつか言ってませんでした?彼女の好きな人なんじゃないですか?」
「・・・・・・」
《・・・・・・》
「・・・・・・・」
彼女は、榊さんともう1人の彼と、いつかのように仲良く話していた。
【発表致します。新人賞は・・・・】
「ねぇ?一樹さん・・・・」
東さんは、一樹さんに何かを言いかけて・・・・
【新人賞は、凛子さんです】
「えっ?新人賞?」
《・・・・・?》
彼女は、聞いていなかったのか驚いている。
【おめでとうございます!!お隣にいるのは、もしかして、婚約者の方ですか?】
「・・・・・・」
《・・・・・・》
東さんも、榊さんも驚いている。
「あ、あの!違いますから・・・・」
そして・・・・
パシャパシャ
「・・・・・」
彼女は、注目の的になっていた。
もちろん、榊さんも・・・・。
そして、東さんは隙を見て逃げてきた。
「ハァハァ、ごめん、遅れて・・・」
「あっ、正也さん・・・・」
「えっ?東さん・・・・なんで?」
「いや・・・なんか2人の邪魔になるし・・・抜けてきちゃった・・・・」
「・・・・」
《・・・・・》
「僕、帰りますね。なんか、疲れちゃいました」
そう言ってなんだかトボトボと歩いていく東さん。
「東さん?」
そして
「どうしたの?莉佐さんがカメラを構えないなんて・・・・」
「あっ!忘れてた・・・ごめんなさい」
莉佐さんは、違うところを見ていた。
「《びっくりしたよ。2人がそんな関係だなんて》」
と、なぜか一緒にいるのは一樹さん。
「違うんです。本当に・・・・」
《僕もびっくりしました》
「でも、とりあえず楽しかったよ。2人のおかげで・・。じゃあ僕はまだまだ仕事あるから」
と行ってしまい・・・・
《そう言えば東さんは、どうしたんでしょう。急にいなくなりましたね。先に帰ったんでしょうか?》
「(大地君ってば、なんで帰っちゃうのよ・・・)」
《凛子さん、ごめんなさい。僕なんかと婚約してるって騒がれて迷惑でしょう?》
「・・・えっ?」
《君とはよく会うからまた騒がれて・・・・》
「《違うの・・・・》」
《・・・・?》
「《私・・・・あなたのことが、本当に好きなんです》」
《えっ?》
とつぜんの告白だった。
「《あなたを見かけてからずっと・・・・。好きだから逢いに来たんです》」
と、ハッキリと告白した凛子さん。
その告白を
「・・・・・・」
実は東さんは聞いてしまっていた。
彼はやはり、榊さんたちを待っていようと戻ってきたのだ。
「東さん?」
なぜかそこはから動かない東さんを心配した正也さん。
「行きましょうか・・・・正也さん・・・・」
「東さんは、もしかしてやっぱりあの子のこと・・・・」
「まさかそんなんじゃないです。」
と、遮るように答える彼は、少し傷ついた顔をしている。
そんなはずは無いです・・・・・。
そう、東さんは自分に言い聞かせていた。
「あー!一樹さん!」
「東さん、榊さんも・・・・。偶然ですね」
「招待状を貰ったんですよ。東さんの同級生の凛子さんに」
「凛子さんって・・・。あっ!あの車椅子の・・・確か今日は・・・・」
「そうなんです。凛子ちゃんが榊さんの服を完成させたからそのお披露目会・・・というか、パーティに呼ばれて・・・・」
《斉藤さんは?もしかして、専属のカメラマンですか?》
と、榊さんに聞かれ・・・・
「まぁ、そういうことになるかな。アシスタントが足りないって頼まれたんだ」
「あっ!あの子は?」
東さんの視線の先には、莉佐がいて・・・・
《もしかして、あの子が、幼なじみの莉佐さんですか?》
「《うん・・・・》」
と、微妙な反応・・・?
《・・・・・・?》
それに、少し気づいた榊さんだが・・・・
「《大地君、榊さん、来てくれたのね!ありがとう》」
と、凛子さんが現れた。
「こんにちは。こちらが凛子さん?本日の主役ですか?」
「いらっしゃい。あなたは、2人のお仲間さん?」
「はい。斉藤一樹といいます。では、ごゆっくり」
と、なぜか自分が招待したような言い方・・・・。
と、凛子さんはある人に気づき、
「あっ・・・・あの子・・・」
《凛子さん、彼女のこと知ってるの?》
「《うん。いつだったかスケッチブックを拾ってくれたことがあって》」
《そうでしたか・・・》
「素敵なデザインですね。着てもらいたい人いるんですか?」
「《そう言ってくれたりしたんだけど・・・。彼女ったらこんなこと言うからびっくりしちゃって》」
《こんなこと?》
「《好きな彼が?記憶でも失ってくれたら・・・・あっ、違う・・・自分が記憶喪失にでもなったら・・・・彼は優しくしてくれるのかなぁーって》」
「《えっ?莉佐さんが・・・そんなことを。でも、彼女はさっきの彼・・・一樹さんと付き合い始めたはずなんです。》」
「《えっ?そうなの?》」
でも、なんだかよそよそしかったような?
「聞いてみようよ」
《凛子さん?》
「《あの!莉佐さん!》」
凛子さんは、莉佐さんに近づき・・・・
「こんにちは・・・。あの?なんで私の名前・・・・・あなたと会ったことありましたっけ?」
「覚えてないですか?ほら、スケッチブックを・・・・」
「えっ?」
莉佐さんは、覚えてないようで?
「あの・・・その後好きな人とはどんな感じですか?」
「えっ?好きな人・・・・?」
《・・・・・・》
なぜか反応がおかしい。
と、そこへ話を聞いていた悟さんが近づき・・・・
「あのさぁ、悪いんだけど・・・・彼女は今記憶喪失なんだ」
「えっ?」
「・・・・・・」
一樹さんもそれを聞いている。
「記憶喪失・・・・・?そんな・・・・」
言ってたことが本当になってしまうなんて・・・・
「混乱させないでくれるかな?」
黙って見ていた一樹さんに、東さんは声をかける。
「どうしたの?一樹さん!なんで、黙ってるの?」
「・・・・いや、なんでもないよ」
「ねぇ?あの人が莉佐さんでしょう?戻ってきたんだね」
「あぁ、そうだよ」
「良かったね!」
事情を知らない東さんは、一樹さんにそういった。
「・・・・・」
だが、一樹さんの表情は曇っている。
「どうしたの?戻ってきたのに嬉しくないの?だって、付き合っているんだよね?」
「別に・・・・」
「一樹さん?」
様子がおかしい。
「(一樹のやつ、仲間に話してないのか?)」
衛は、その様子を見ていた。
そしてその場にはもちろん暁美さんもいて・・・・・
「どうして彼が来ているの?」
榊さんの姿を見てそうつぶやいている。
凛子さんが招待したことを知らなかったようだ。
複雑すぎる!!
「あの彼が、凛子さんの服のモデルなんじゃ?
だって、いま話してましたけどすごく嬉しそうでしたよ?いつか言ってませんでした?彼女の好きな人なんじゃないですか?」
「・・・・・・」
《・・・・・・》
「・・・・・・・」
彼女は、榊さんともう1人の彼と、いつかのように仲良く話していた。
【発表致します。新人賞は・・・・】
「ねぇ?一樹さん・・・・」
東さんは、一樹さんに何かを言いかけて・・・・
【新人賞は、凛子さんです】
「えっ?新人賞?」
《・・・・・?》
彼女は、聞いていなかったのか驚いている。
【おめでとうございます!!お隣にいるのは、もしかして、婚約者の方ですか?】
「・・・・・・」
《・・・・・・》
東さんも、榊さんも驚いている。
「あ、あの!違いますから・・・・」
そして・・・・
パシャパシャ
「・・・・・」
彼女は、注目の的になっていた。
もちろん、榊さんも・・・・。
そして、東さんは隙を見て逃げてきた。
「ハァハァ、ごめん、遅れて・・・」
「あっ、正也さん・・・・」
「えっ?東さん・・・・なんで?」
「いや・・・なんか2人の邪魔になるし・・・抜けてきちゃった・・・・」
「・・・・」
《・・・・・》
「僕、帰りますね。なんか、疲れちゃいました」
そう言ってなんだかトボトボと歩いていく東さん。
「東さん?」
そして
「どうしたの?莉佐さんがカメラを構えないなんて・・・・」
「あっ!忘れてた・・・ごめんなさい」
莉佐さんは、違うところを見ていた。
「《びっくりしたよ。2人がそんな関係だなんて》」
と、なぜか一緒にいるのは一樹さん。
「違うんです。本当に・・・・」
《僕もびっくりしました》
「でも、とりあえず楽しかったよ。2人のおかげで・・。じゃあ僕はまだまだ仕事あるから」
と行ってしまい・・・・
《そう言えば東さんは、どうしたんでしょう。急にいなくなりましたね。先に帰ったんでしょうか?》
「(大地君ってば、なんで帰っちゃうのよ・・・)」
《凛子さん、ごめんなさい。僕なんかと婚約してるって騒がれて迷惑でしょう?》
「・・・えっ?」
《君とはよく会うからまた騒がれて・・・・》
「《違うの・・・・》」
《・・・・?》
「《私・・・・あなたのことが、本当に好きなんです》」
《えっ?》
とつぜんの告白だった。
「《あなたを見かけてからずっと・・・・。好きだから逢いに来たんです》」
と、ハッキリと告白した凛子さん。
その告白を
「・・・・・・」
実は東さんは聞いてしまっていた。
彼はやはり、榊さんたちを待っていようと戻ってきたのだ。
「東さん?」
なぜかそこはから動かない東さんを心配した正也さん。
「行きましょうか・・・・正也さん・・・・」
「東さんは、もしかしてやっぱりあの子のこと・・・・」
「まさかそんなんじゃないです。」
と、遮るように答える彼は、少し傷ついた顔をしている。
そんなはずは無いです・・・・・。
そう、東さんは自分に言い聞かせていた。
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