俺は異世界召喚された『セイジョ』として。

田子タコ

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インターバル

166、疑問 1(目覚め)

「……知ってる天井だ」
目を覚まして、見上げた天井は二日ほど見過ぎた天井だったので、思い出したあのシーンをアレンジして言ってみた。
「おはよう」
「ああ」
「何か食べるかな?」
「セミ茶漬け」
「ベッドで食べるかい?」
「んっ?いいの?」
食べる時はテーブルに着こうと言うリンには珍しいことを言ってきた。
「今日はいいよ」
「そっ。イムリーン」
呼ぶとすぐに来てくれたイムリンが顔の上にプニッと乗っかり、洗顔と口内洗浄を行えた。
「起きれるかい?」
洗浄するとイムはすぐに離れ、次にリンが聞いてきた。
「んっ?どした?」
違和感を感じて聞いてみると、二日も目を覚まさなかったと投下してきた。
「へぇ?なんで?」
「分からないが、ずっと寝てたよ」
「俺、仕事とゲームで完徹二日とかよくしたけど、その後寝貯めなんてしたことねぇぞ」
「なら、俺のせいかな」
「んっ?ああ、ヤリ過ぎってこと?」
「そう、としか言えない」
「ならヤリ過ぎはなし系で」
「ああ、なしにする」
リンが反省顔なのを見て、笑ってしまった。
「何その顔!ウケんだけど!」
「コウタが目を覚まさなかった。状況として俺のせいなのは分かってる。目を覚ましてくれて本当に良かった」
「ヤリ過ぎ注意ってか、禁止にするべ」
俺は笑って、リンの介護を甘受しながら飯を食い、食べ終わるとイムリンの口内洗浄して、また横になった。

その夜、リンの寝息に夜中にふっと目を覚ました。
2日間も寝続けていたのだから、睡眠は足りているのだろう。
代わりに寝てなさそうなリンがしっかりと寝ているような状態にフッと笑えた。
寝ている横顔を見ながら、リンが俺が寝まくった2日間にどんな感情になったのかは、ある程度は想像が付く。
でも、アレに罪悪感を持つのは違うと思う。
リンが俺にここまでの執着をみせるのは、やはり何かしらの干渉だろうと何かが冷めていく。
執着、独占欲、所有欲、言い方はどれでも良いが、自分たちの関係性はおかしい。
俺が完全に冷静に落ち着いているのも、異世界人特有のなのかは分からないが、多分これはアンのとうちゃんにはなかったのだろう。
辞典や他の書物を見ても、そんな雰囲気はどこにも見当たらなかった。
喜んでというか、自ら役目を全うしなくてはという気迫さえ見えた。
その点、俺はあのボンキュッボンの縦巻きロールの王女のおかげもあるかもだが。
俯瞰というか、一歩引いてこの状況を見ている自分がいる。
セイジョとユウセイジョが世界を救うなんてシステムは、どう考えてもおかしい。
前に考えた精子を溜める為にとかも、根本として変だ。
改めて考えると、この世界は男女のアレもなく子供を作れて、しかも伴侶間の不義には天罰的なのがある世界。
なのに、なぜここまで俺たちのような存在を必要とするのだろう。
儀式を続けさせようとするのだろう。
アレは、儀式だ。
神社を見たら、お賽銭入れて鐘振らなきゃみたいな儀式だ。
宗教的なのはよく分からないが、根本的にこの儀式はおかしい。
アン、俺ちょっと話したい。
頭の中のこれをアンに話したい。
ついでに、クエントにも会いたくなってきた。
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