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異世界召喚されたった
017、電話。
「次は、こちらの箱に手を置いて頂けますか?これはジンケット作製魔法具です。その人の魔力を使いジンケット、アイテムボックスを作成します。作成中は少し動きますが、手を離さないようにしてくださいね」
ジンケットかぁ、あれがレンチンで、これが普通の名前とは……あっ○ジ○ン○ケット?
「……もしかして、最初ポケット型だったりした?」
手を置くと箱がカタカタと振動を始めた、洗濯機に手を置いてるかのようだ。
「さすがです、よく分かりましたね。でも、お腹にポケットを常時付けているのは見た目がいまいちだと改良したそうですよ」
「改良してくれてよかった。お腹のポケットからアイテム出すのはだめだ」
「なぜだ?」
「昨日の猫型のロボット話したろ、彼の専売特許だから、それはやっちゃダメ、アウト」
「その理屈は分からないな」
「地球からの異世界人はみんなそう思うはず、あれはヤツだけってな」
リンは納得してないが、手元からまたチンっと音が鳴り、その話題は打ちきりにしてしまう。
「アンのとうさん、この音好きだな」
「手を離して大丈夫ですよ。おとうさまは拘りの多い方でしたから」
「会って話したかったな、あれ?もしかして、まだ生きてる?」
「残念ながら。ハイエルフの中でも最高齢の330歳でした。こちらがジンケットになります。この飾りに触れると中の物が分かる仕組みになってますよ」
手渡されたのは長財布より一回り小さな財布のよう。
手前の布にはボタンのような飾りが付いている。
「そっかーいないんだ、残念。んってことはインベントリ付。まだ中に何も入れてないから分からないっか、あれ?ある」
飾りに触れると『コウタのバッグ』と入っているものが分かる。
意識なのか脳内表示なのか分からないが、不思議な機能だ。
バッグの蓋を開けて、それを掴み引っぱり出す。
「あった」
「さすがですね。最初、中に入っているものを掴み出すのに戸惑う方が多いんです。何度か訓練する方もいるほどですよ」
セミが、さすおにキャラになりつつあるので、そっちに苦笑いしてしまう。
「知識だけは豊富にあるから。おっ中もそのまま」
バッグの中身は、財布にスマホ、折り畳み傘とスマホの充電機、メモ帳にペン、飴やティッシュなどのその他の小物。
スマホを触ってみると、アンテナもないのに着信と留守録が入っていた。
「えっ??」
見てみるとアパートの大家さんから、すぐに留守録を聞いてみる。
『立花さん、お宅に行ってもいなかったので、電話しましたが、出ませんね。こんなこと言うのはおかしいかも知れないんですけど、夢で立花幸多は戻りませんので部屋を解約しなさいと言われて、解約作業しなきゃいけない気分なんだけど、しても大丈夫かな?もし、電話出来るんだったら電話して欲しい』
プチっ、一件の録音ですとアナウンスが聞こえ、耳から離した。
なんじゃーそりゃ!?
そのとき、鳴るはずのないスマホが鳴った。
表示には、自動翻訳も稼働しない数字でも日本語でもない奇妙な形の羅列。
驚く二人に、目を向けながら、恐る恐る耳に当ててみる。
「タチバナコウタ、わらわは大精霊キュリアンリサエル。今のところ帰る意思はみられないので後処理が必要であろう。こちらでどうにかしようとしたが、うまくいかぬ。わらわの力で三度これを使えるようにしているので後は自分でやるがよい」
「えっ……」
「わらわに聞きたいことはあるか?」
女寄りだがはっきりと男女どちらとは言いにくい声に促され、脳内で目まぐるしく色々と考えてみるが、これしか出てこなかった。
「なんで俺?」
「それは、そこにいるリンスランの、やつの精霊がお主を選び、お主以外の召喚を妨害したからに他ならん」
「あー、リンの。じゃあ、他にも候補はいたんだ?」
「リンスランが気に入りそうなもので、あちらの世界に気を残さずこちらに来れるものはお主以外いなかった」
「俺以外はあっちから離れたくなかったと」
「そうとも言えるが、リンスランがお主を格別に気に入っているのは確か、やつの精霊の采配に間違いはなかった、結果お主が適任である」
話の細かな内容までは聞こえないが、会話の中で自分の名前が出ているので、リンが物凄くこちらを気にしている。
「あー、大精霊さんから電話……これ電話っていって離れた相手と会話できるものなんどけど、大精霊さんから電話来てて、俺がここにいるのはリンの精霊が選んだからなんだって」
「えっ、大……、俺の精霊がコウを選んだ?」
「あ、これ言っちゃダメなやつ?」
「いや、知っておいても損はなかろう。やつの精霊がこれ以上暴走しないよう見張っておれと言いたいが、やつにも精霊の姿は見えないからな。致し方あるまい。では、切るぞ」
「あ、待った。いや、今は突然で頭の整理が追い付かないから、また電話しても?」
「……断る」
ブチリ、切られてしまった。
「断るのかー。けど、助かった。二ヶ所だけは連絡しとかないと後々面倒だったから。ちょっと電話するから、説明はまたあとで」
会社に電話し、昨日今日の無断欠勤の謝罪と、今日付けで辞めることを言うと、すんなりと受理された。
給料の他に多少だが退職手当ても振り込んでおくと言われたから、帰っても一文無しにはならずに済んだ。
会社で入っていた積立型の保険も解約し、途中だが積み立て金も戻るよう。
それらも含めた事後処理などこちらで済ませておくと、奇妙な程トントン拍子なのは大精霊効果なのだろうか。
大家さんにも電話し、解約と家の中の物の処分を頼むとそれもすんなりと頼むことが出来た。
大家さんに家財を売って処分費用等の足しにしてくれと言ったが敷金礼金でどうにかする、それは出来ないと断られた。
無断滞納や遺体などで見つかるよりは全然いいと、そりゃそうだ。
水道と電気、ガスの契約解除等もやってくれると至れり尽くせり。
ちなみに夢のことを聞いたが、何のことだ?ともう記憶にない様子、大精霊すごっ。
地球での後処理はこれで済んだ。
スマホは、ゼロSIMだから月額ないし。
月額払いもない、カード決済も今のところない。
税金などがあるが、それは……仕方がない滞納だ。
まあ、これで通帳の中身が自動的に減る心配はなくなった。
聖女を引き受けたからしばらくは帰れないし、今はこれでいい。
家財で特に大事だと思うものは、ゲームのデータ位だし……泣。
あー、データ、ド○10のデータ等々、泣。
その後、二人に大精霊からの電話内容を詳しく話すと、リンは色々思案顔、セミはアン等に伝えてくると部屋を出て行った。
俺、リンのせいでここにいるみたい。
リンの精霊のせいか!
でも、俺が適任と言われるモゾモゾしたくなる複雑な気持ち。
聖女は、リンを、勇聖者を基準に選ぶのも分かった。
ホント、何すんだろ、俺。
ジンケットかぁ、あれがレンチンで、これが普通の名前とは……あっ○ジ○ン○ケット?
「……もしかして、最初ポケット型だったりした?」
手を置くと箱がカタカタと振動を始めた、洗濯機に手を置いてるかのようだ。
「さすがです、よく分かりましたね。でも、お腹にポケットを常時付けているのは見た目がいまいちだと改良したそうですよ」
「改良してくれてよかった。お腹のポケットからアイテム出すのはだめだ」
「なぜだ?」
「昨日の猫型のロボット話したろ、彼の専売特許だから、それはやっちゃダメ、アウト」
「その理屈は分からないな」
「地球からの異世界人はみんなそう思うはず、あれはヤツだけってな」
リンは納得してないが、手元からまたチンっと音が鳴り、その話題は打ちきりにしてしまう。
「アンのとうさん、この音好きだな」
「手を離して大丈夫ですよ。おとうさまは拘りの多い方でしたから」
「会って話したかったな、あれ?もしかして、まだ生きてる?」
「残念ながら。ハイエルフの中でも最高齢の330歳でした。こちらがジンケットになります。この飾りに触れると中の物が分かる仕組みになってますよ」
手渡されたのは長財布より一回り小さな財布のよう。
手前の布にはボタンのような飾りが付いている。
「そっかーいないんだ、残念。んってことはインベントリ付。まだ中に何も入れてないから分からないっか、あれ?ある」
飾りに触れると『コウタのバッグ』と入っているものが分かる。
意識なのか脳内表示なのか分からないが、不思議な機能だ。
バッグの蓋を開けて、それを掴み引っぱり出す。
「あった」
「さすがですね。最初、中に入っているものを掴み出すのに戸惑う方が多いんです。何度か訓練する方もいるほどですよ」
セミが、さすおにキャラになりつつあるので、そっちに苦笑いしてしまう。
「知識だけは豊富にあるから。おっ中もそのまま」
バッグの中身は、財布にスマホ、折り畳み傘とスマホの充電機、メモ帳にペン、飴やティッシュなどのその他の小物。
スマホを触ってみると、アンテナもないのに着信と留守録が入っていた。
「えっ??」
見てみるとアパートの大家さんから、すぐに留守録を聞いてみる。
『立花さん、お宅に行ってもいなかったので、電話しましたが、出ませんね。こんなこと言うのはおかしいかも知れないんですけど、夢で立花幸多は戻りませんので部屋を解約しなさいと言われて、解約作業しなきゃいけない気分なんだけど、しても大丈夫かな?もし、電話出来るんだったら電話して欲しい』
プチっ、一件の録音ですとアナウンスが聞こえ、耳から離した。
なんじゃーそりゃ!?
そのとき、鳴るはずのないスマホが鳴った。
表示には、自動翻訳も稼働しない数字でも日本語でもない奇妙な形の羅列。
驚く二人に、目を向けながら、恐る恐る耳に当ててみる。
「タチバナコウタ、わらわは大精霊キュリアンリサエル。今のところ帰る意思はみられないので後処理が必要であろう。こちらでどうにかしようとしたが、うまくいかぬ。わらわの力で三度これを使えるようにしているので後は自分でやるがよい」
「えっ……」
「わらわに聞きたいことはあるか?」
女寄りだがはっきりと男女どちらとは言いにくい声に促され、脳内で目まぐるしく色々と考えてみるが、これしか出てこなかった。
「なんで俺?」
「それは、そこにいるリンスランの、やつの精霊がお主を選び、お主以外の召喚を妨害したからに他ならん」
「あー、リンの。じゃあ、他にも候補はいたんだ?」
「リンスランが気に入りそうなもので、あちらの世界に気を残さずこちらに来れるものはお主以外いなかった」
「俺以外はあっちから離れたくなかったと」
「そうとも言えるが、リンスランがお主を格別に気に入っているのは確か、やつの精霊の采配に間違いはなかった、結果お主が適任である」
話の細かな内容までは聞こえないが、会話の中で自分の名前が出ているので、リンが物凄くこちらを気にしている。
「あー、大精霊さんから電話……これ電話っていって離れた相手と会話できるものなんどけど、大精霊さんから電話来てて、俺がここにいるのはリンの精霊が選んだからなんだって」
「えっ、大……、俺の精霊がコウを選んだ?」
「あ、これ言っちゃダメなやつ?」
「いや、知っておいても損はなかろう。やつの精霊がこれ以上暴走しないよう見張っておれと言いたいが、やつにも精霊の姿は見えないからな。致し方あるまい。では、切るぞ」
「あ、待った。いや、今は突然で頭の整理が追い付かないから、また電話しても?」
「……断る」
ブチリ、切られてしまった。
「断るのかー。けど、助かった。二ヶ所だけは連絡しとかないと後々面倒だったから。ちょっと電話するから、説明はまたあとで」
会社に電話し、昨日今日の無断欠勤の謝罪と、今日付けで辞めることを言うと、すんなりと受理された。
給料の他に多少だが退職手当ても振り込んでおくと言われたから、帰っても一文無しにはならずに済んだ。
会社で入っていた積立型の保険も解約し、途中だが積み立て金も戻るよう。
それらも含めた事後処理などこちらで済ませておくと、奇妙な程トントン拍子なのは大精霊効果なのだろうか。
大家さんにも電話し、解約と家の中の物の処分を頼むとそれもすんなりと頼むことが出来た。
大家さんに家財を売って処分費用等の足しにしてくれと言ったが敷金礼金でどうにかする、それは出来ないと断られた。
無断滞納や遺体などで見つかるよりは全然いいと、そりゃそうだ。
水道と電気、ガスの契約解除等もやってくれると至れり尽くせり。
ちなみに夢のことを聞いたが、何のことだ?ともう記憶にない様子、大精霊すごっ。
地球での後処理はこれで済んだ。
スマホは、ゼロSIMだから月額ないし。
月額払いもない、カード決済も今のところない。
税金などがあるが、それは……仕方がない滞納だ。
まあ、これで通帳の中身が自動的に減る心配はなくなった。
聖女を引き受けたからしばらくは帰れないし、今はこれでいい。
家財で特に大事だと思うものは、ゲームのデータ位だし……泣。
あー、データ、ド○10のデータ等々、泣。
その後、二人に大精霊からの電話内容を詳しく話すと、リンは色々思案顔、セミはアン等に伝えてくると部屋を出て行った。
俺、リンのせいでここにいるみたい。
リンの精霊のせいか!
でも、俺が適任と言われるモゾモゾしたくなる複雑な気持ち。
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ホント、何すんだろ、俺。
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