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異世界召喚されたった
028、魔法。
従魔訓練時とは違い、訓練所には誰もいなかった。
「レンチンで、確認することが出来なかったので、コウタさんが魔法を使えるか確かめようと思いまして」
「おっ!俺も使えるん?」
「それを確かめるのです」
「ファンタジー万歳!って、もしかして俺、使えなかったりしたりする?」
「それを確かめるのです」
「あ、ごめん」
こんなやり取りもしばらく出来なくなるなっと思いながら、説明を受けた。
精霊の力を使い、魔法を使うのだが、元々持っている力を精霊が制御するといった説明の方が正しいのだそうだ。
人によっては、同じ魔法を使っても濃度などが違うが、それを精霊が一定の力に押さえたり制御してくれるらしい。
「俺の精霊は、力を押さえてくれないから、困るんだ」
「どういうこと?」
「やってみようか」
リンが少し離れて、腕を伸ばし手の平を上に向けた。
すると、空中に1メートル以上はある巨大な炎の塊が出現し、手を握ると炎は温度だけを残してフッと消え去った。
「すごっ」
近付いてくるリンにセミが訪ねる。
「出力魔力量は少なかったようですが、今のは?」
「ただのファイアだ」
「それはまた」
「説明プリーズ……あっ、説明ちょうだい」
「見た方が早いでしょう。これが基本的なファイアの大きさです」
セミが人差し指をピンと立て、ファイアと唱えるとろうそくの火のようなものが指先1センチ上に点された。
「家事などでウォータの次に一番使われる魔法ですね」
指先チャッカマンが、リンにかかれば特大な炎の塊となってしまうらしい。
「えっ?メシは任せろって言ったけど、危うくねぇか?毎回それやんの?」
「精霊がやってくれないから、自分で制御してる、ほらっ」
リンもセミと同じように人差し指を立てると、指先1センチ上にセミよりも大きなろうそくの火が出現。
「でも、デカイのな」
「これより小さくはなかなか難しい」
「じゃあ、次は俺だな」
真似しようとして、指を立ててからふと気付く。
「あれ?リン詠唱は?」
「言うと威力が増すから、言わないことにした」
「チート勇者めっ!」
「それは精霊に言ってくれ」
「それもそうだ、じゃあ、……」
詠唱しようと口を開けたら、指先をリンに包まれた。
「なんだよ」
「俺の勘が当たれば、多分お前も俺と同じだ」
「えっ?まじ!俺、魔法チート持ち!!」
「威力を押さえる練習を先にした方が安全だと思う」
ニコニコ顔でセミを見てみてると、セミが俺から3メートル以上は離れた場所にいた。
「すいません。危険を感じて下がってしまいました」
一瞬の内にそこまで離れてしまう元魔法剣士にもびっくりしながら、ここに来て初めて嬉しいと思えることができた。
「単なる聖女じゃなかったのかー、戦える聖女じゃん!イェーイ」
色々と試してみたが、威力を押さえることは全く出来ず。
挙句の果て、特大の炎を出し、大事故になりかけた。
ならっとウォータで試したが、今度は洪水を引き起こし、慌ててリンとセミが凍らせ、巨大な氷の塊を産み出した。
「まじかー、これは使っちゃいけないやつだし」
「俺も制御に大分時間をかけたからな、旅先で練習してみるか」
「そういやぁ、俺にも精霊っているん?制御とか全く感じないけど」
「アンに見てもらいましょう」
「見れるんだっけ?」
「はい。アンや精霊眼の持ち主だけが見れますが、普段から見ていると大変なので、必要な時だけ見るそうですよ」
「へぇーっ。そうだ!鑑定チートはないのかな」
「そっちでは鑑定にもチートがあるのか?」
「異世界必須事項な感じでさ!じっと見るとその人のデータとか、魔物なら魔物の名前とかが出てくる、異世界初心者でも安心の鑑定チート……出ないーなんだよー」
どう目力を込めても、鑑定機能は出てこなかった。
「魔法は使っちゃいけない、鑑定なしもないただの聖女って、俺なんだかさぁ~……」
「聖女……コウタさん、地属性やってみましょう」
「地属性って、聖女に土って関係ある?」
「聖女信仰では、聖地が地面の下にあるので大地も信仰元としてますから、もしかしたらと思いまして」
「どうするの?土を飛ばす?何かを作る?」
「飛ばすのは危険を伴うので、何かを作ってみましょうか?そうですね……これを模造してみるのはどうでしょう」
セミがジンケットから取り出したのは、ダガー、両刃の短剣でダガーナイフとも言われるやつだ。
「材料は?」
「こう、土に手を付けて、地面の奥にある鉄などを集めるイメージでこのダガーを作ってみては?」
セミがやったように手を付けて、目の前のダガーのようになれっと念じてみると、地面がグラリと揺れた気がした。
「地震?あ、出来た。えーっとこれってある意味失敗なんじゃ……」
地面に作られたのは、明らかに鉄とかではなく、鉱石でも透明度の高い何かの短剣の刃の部分が作られた。
「……どちらとも言えますね。本来であれば、模られた土クズの塊が出来るはずなのですが。これは何の鉱石でしょうか」
「ちょっといいか……っっ」
リンが地面に置かれたままの刃先を掴もうとして、指を切った。
「あっ!……えっ?」
その瞬間、俺の手先が光りリンを包むと光りは消えた。
「……治ったな。治癒魔法は使えるみたいだな」
「えーっと、良かったのか?」
「コウタさんは、特別枠ということでいいのでは?」
「セミ、それ考えるのやめたってことだろう」
「何人たりとも傷一つ付けることが出来ない精愛の勇者が傷付くような剣を産み出し、詠唱もなしで即座に治癒出来るのですから、もう特別枠でいいと思いますよ」
「あー、そだねー」
ちなみにアンに調べてもらったら、その刃先の部分は高純度のアダマンタイン。
伝説の宝石を使った武器が出来上がってしまった。
俺が刃を持っても俺自身は何故か切れないが、岩や鉄など何でも、ヨーグルトやプリンよりも柔らかなものを切っているかのような感覚で切れてしまう怖い武器だ。
セミに、柄や鞘を用意してもらったが、使うことはないだろう。
王様に献上することも考えたが、それを狙って戦争が起こる可能性もあるからと言われ、すぐにジンケットに入れてしまった。
最終的に治癒魔法もその一回のみで、全く出て来なかった。
治癒した時もどうやったのか分からないから、魔法は使えるが使ってはいけない聖女として、アンの脳に記録された。
それにアンから、俺に精霊はいないと言われてしまった。
精霊の加護がついているはずでは?と思い聞いてみたら、加護は付いてはいるが、精霊の姿を確認できないと。
大精霊さん、俺に制御してくれる精霊さん貸してください。
「レンチンで、確認することが出来なかったので、コウタさんが魔法を使えるか確かめようと思いまして」
「おっ!俺も使えるん?」
「それを確かめるのです」
「ファンタジー万歳!って、もしかして俺、使えなかったりしたりする?」
「それを確かめるのです」
「あ、ごめん」
こんなやり取りもしばらく出来なくなるなっと思いながら、説明を受けた。
精霊の力を使い、魔法を使うのだが、元々持っている力を精霊が制御するといった説明の方が正しいのだそうだ。
人によっては、同じ魔法を使っても濃度などが違うが、それを精霊が一定の力に押さえたり制御してくれるらしい。
「俺の精霊は、力を押さえてくれないから、困るんだ」
「どういうこと?」
「やってみようか」
リンが少し離れて、腕を伸ばし手の平を上に向けた。
すると、空中に1メートル以上はある巨大な炎の塊が出現し、手を握ると炎は温度だけを残してフッと消え去った。
「すごっ」
近付いてくるリンにセミが訪ねる。
「出力魔力量は少なかったようですが、今のは?」
「ただのファイアだ」
「それはまた」
「説明プリーズ……あっ、説明ちょうだい」
「見た方が早いでしょう。これが基本的なファイアの大きさです」
セミが人差し指をピンと立て、ファイアと唱えるとろうそくの火のようなものが指先1センチ上に点された。
「家事などでウォータの次に一番使われる魔法ですね」
指先チャッカマンが、リンにかかれば特大な炎の塊となってしまうらしい。
「えっ?メシは任せろって言ったけど、危うくねぇか?毎回それやんの?」
「精霊がやってくれないから、自分で制御してる、ほらっ」
リンもセミと同じように人差し指を立てると、指先1センチ上にセミよりも大きなろうそくの火が出現。
「でも、デカイのな」
「これより小さくはなかなか難しい」
「じゃあ、次は俺だな」
真似しようとして、指を立ててからふと気付く。
「あれ?リン詠唱は?」
「言うと威力が増すから、言わないことにした」
「チート勇者めっ!」
「それは精霊に言ってくれ」
「それもそうだ、じゃあ、……」
詠唱しようと口を開けたら、指先をリンに包まれた。
「なんだよ」
「俺の勘が当たれば、多分お前も俺と同じだ」
「えっ?まじ!俺、魔法チート持ち!!」
「威力を押さえる練習を先にした方が安全だと思う」
ニコニコ顔でセミを見てみてると、セミが俺から3メートル以上は離れた場所にいた。
「すいません。危険を感じて下がってしまいました」
一瞬の内にそこまで離れてしまう元魔法剣士にもびっくりしながら、ここに来て初めて嬉しいと思えることができた。
「単なる聖女じゃなかったのかー、戦える聖女じゃん!イェーイ」
色々と試してみたが、威力を押さえることは全く出来ず。
挙句の果て、特大の炎を出し、大事故になりかけた。
ならっとウォータで試したが、今度は洪水を引き起こし、慌ててリンとセミが凍らせ、巨大な氷の塊を産み出した。
「まじかー、これは使っちゃいけないやつだし」
「俺も制御に大分時間をかけたからな、旅先で練習してみるか」
「そういやぁ、俺にも精霊っているん?制御とか全く感じないけど」
「アンに見てもらいましょう」
「見れるんだっけ?」
「はい。アンや精霊眼の持ち主だけが見れますが、普段から見ていると大変なので、必要な時だけ見るそうですよ」
「へぇーっ。そうだ!鑑定チートはないのかな」
「そっちでは鑑定にもチートがあるのか?」
「異世界必須事項な感じでさ!じっと見るとその人のデータとか、魔物なら魔物の名前とかが出てくる、異世界初心者でも安心の鑑定チート……出ないーなんだよー」
どう目力を込めても、鑑定機能は出てこなかった。
「魔法は使っちゃいけない、鑑定なしもないただの聖女って、俺なんだかさぁ~……」
「聖女……コウタさん、地属性やってみましょう」
「地属性って、聖女に土って関係ある?」
「聖女信仰では、聖地が地面の下にあるので大地も信仰元としてますから、もしかしたらと思いまして」
「どうするの?土を飛ばす?何かを作る?」
「飛ばすのは危険を伴うので、何かを作ってみましょうか?そうですね……これを模造してみるのはどうでしょう」
セミがジンケットから取り出したのは、ダガー、両刃の短剣でダガーナイフとも言われるやつだ。
「材料は?」
「こう、土に手を付けて、地面の奥にある鉄などを集めるイメージでこのダガーを作ってみては?」
セミがやったように手を付けて、目の前のダガーのようになれっと念じてみると、地面がグラリと揺れた気がした。
「地震?あ、出来た。えーっとこれってある意味失敗なんじゃ……」
地面に作られたのは、明らかに鉄とかではなく、鉱石でも透明度の高い何かの短剣の刃の部分が作られた。
「……どちらとも言えますね。本来であれば、模られた土クズの塊が出来るはずなのですが。これは何の鉱石でしょうか」
「ちょっといいか……っっ」
リンが地面に置かれたままの刃先を掴もうとして、指を切った。
「あっ!……えっ?」
その瞬間、俺の手先が光りリンを包むと光りは消えた。
「……治ったな。治癒魔法は使えるみたいだな」
「えーっと、良かったのか?」
「コウタさんは、特別枠ということでいいのでは?」
「セミ、それ考えるのやめたってことだろう」
「何人たりとも傷一つ付けることが出来ない精愛の勇者が傷付くような剣を産み出し、詠唱もなしで即座に治癒出来るのですから、もう特別枠でいいと思いますよ」
「あー、そだねー」
ちなみにアンに調べてもらったら、その刃先の部分は高純度のアダマンタイン。
伝説の宝石を使った武器が出来上がってしまった。
俺が刃を持っても俺自身は何故か切れないが、岩や鉄など何でも、ヨーグルトやプリンよりも柔らかなものを切っているかのような感覚で切れてしまう怖い武器だ。
セミに、柄や鞘を用意してもらったが、使うことはないだろう。
王様に献上することも考えたが、それを狙って戦争が起こる可能性もあるからと言われ、すぐにジンケットに入れてしまった。
最終的に治癒魔法もその一回のみで、全く出て来なかった。
治癒した時もどうやったのか分からないから、魔法は使えるが使ってはいけない聖女として、アンの脳に記録された。
それにアンから、俺に精霊はいないと言われてしまった。
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