56 / 172
のんびり高速移動旅
056、過去を思い出す。
走ってると暇なのか頭の中で色々と考える。
ドラゴンボー○の話をしたからか、ふっと学生時代を思い出した。
高校の時にはもうドラゴンボー○は連載してなかったが、繋りってやつだろう。
高校の時には、友人四人と週刊誌の回し読みしていた。
俺はマガジ○買い担当、担当になると回し終わったら貰えるからやってた。
金はヒガが毎週集め、買い担当に渡していた。
あいつらも今どうしてんだろう。
ヒガとチバと……やべっ、他のやつの名前出てこねえし。
ユウはいたな、あとはあの細目の……ダメだ出てこねえ。あの細目の顔は出てくるんだが、名前がさっぱり、すまねぇ。
高校卒業して暫く経った頃、五人で集まってキャンプと決まっていた前日とかに、階段から落ちてビーサン履きで出てた足の甲を八針縫う怪我して、松葉杖なしじゃ歩けなくなり、メールとかでドタキャンした。
その後も松葉杖の生活とかでバタバタで、こっちから連絡とかしなくて、いつの間にか連絡することすら忘れ、そして連絡付かなくなった。
あれは、俺が悪かったから仕方がない。
ヒガはたまにふっと思い出す。
漫画好きであいつの家に、たまに行っては漫画読んでた。
友人宅に泊ったのは、あいつの家が初めて。
ダベって漫画読んでと、まったり過ごした記憶がある。
あいつは頭がいいし、無遅刻無欠席の皆勤狙いしたりと、その後の大学入学時の為に頑張っていたヤツだった。
俺は、卒業文集の中のアンケートで、授業中に寝てるやつ、卒業後に連絡取れなくなりそうな奴クラスNo.1を頂いた。
結果、その通りになったのだから、クラスの評価は当たってた訳だ。
だが、ヒガとは合ったと思う、もしかしたらあいつが合わせてくれてたのかもしれないが。
ばあちゃん家に住んでて、母ちゃんは近くの男の家に住んでるとかで、微妙で複雑だと思ったが突っ込んでは聞かなかった。
あっ、父ちゃんの名字がヒガだ、沖縄出身だ。
離婚してなくて、別居してるとか、複雑感が増した記憶ある。
あいつの母ちゃんのやってる?男がやってる?忘れたが、あの一回行っただけのうろ覚えの居酒屋に行けば、会えたりしたんだろうか。
って、何でこっちに来てから、あっちのことをよく思い出すんだろうか、すぐに行けないのに。
みな、元気でいっかな。
あいつらがいたから、特にヒガがいたから高校通ったもんだ。
懐かしいな、バイト禁止なのにバイトしまくった高校時代。
バイト先のコンビニ、何年後かに前を通ったら潰れてた。
中学は、ただただ時間を潰していた気がする。
家の中が汚さとかではない、ぐちゃぐちゃだったから、なるべく遅く帰るようにしたが、遅過ぎるとそれもまた面倒で、適度な時間まで適当に潰してた。
と言っても、ワルになるには器量も度胸も足りないから、図書館などで時間潰してた。
そんな俺の中で中学で一番残ってる記憶がある。
それは、先公の口臭にキレて、その後の休み時間に壁殴った記憶。
多分中一ではないはず、二か三のどっちか。
生徒の近くを回る先公で、その日は特に臭くて、なのに俺の前に止まり話し出して、虫の居所が悪かったのかもしれないが、なぜかキレた。
一発殴ったらスッキリして、席に着いたら友人にどうした?って聞かれて、ババアの臭さに何かイライラしてやっちまった、って言ったら、納得されたのを覚えてる。
ちょうど柱の部分で、穴は開かなくて済んだが、キレてたからか痛みはなかったが、右の人差し指の骨がずれたようで、拳の形が左右で違くなった。
なぜかその後、廊下の壁に二ヵ所ほど穴が開いてるのを見たことあるが、俺のせい?なんて思ったり。
比較的に悪中ではなかったから、遊んでとかのやつだろうと思うことにした。
友人は何人かいたが、そいつらともさっぱり。
小中高とイジメの対象ではなかったのは良かった。
家の中があれで、学校でイジメとかあったのなら、おじさんの言葉を無視して、死んでいたかもしれない。
比較的、中高は友人に恵まれていたと思う。
いや、友人以外は恵まれてなかったとも言える。
モブ系?で、馬鹿騒ぎするでもなく、のんびり過ごす系の友人達だった。
彼らがいなかったら、どうなっていたんだろうか。
でも、そんな友人達と連絡を怠ったのは自分だ。
今だからこそ思う。
なぜ、あのときに連絡をしなかったのだろうかと。
彼らと話がしたくなった。
あの時、ありがとうと。
お前らがいたから俺は、あの時期を無事に過ごすことが出来たと。
仕事が終わり、家にいれば見るでもなくテレビを点け、スマホでゲームをしたりと、一日を過ごすだけの毎日で、そんなこと思いもしなかった。
その日の夜、リンに求められた後。
イムリンのお掃除タイムを眺めながら、日中移動時にそんなことを考えたのだとリンに言ったら、抱き締められた。
「なに?」
「そんなことを考えてくれるのは嬉しいが、複雑だな」
「なにが?」
「コウの魅力が増す」
「訳わからん」
「出会った頃よりも素敵になっていく」
「なってない」
「いや、過去を切り捨ててきた前のコウよりも、過去の友人達に感謝を述べる今のコウの方が素敵だ」
「お前の思考回路どうなってる?」
「コウでいっぱいだよ」
「……寝よ寝よ」
「コウ、もう一度抱きたいのだがダメだろうか?」
そんなことを言われ、チラリと目を薄く開けると熱い目が俺を見ている。
一瞬色々と考えてから、手を伸ばすと、リンの背景に花が咲いたような笑顔。
熱い口付けが降りてきて、すぐに俺も熱くなる。
求められていることは、嬉しい。
誰にもこんな風に求められたことなどないのだから、余計に。
その後、またイムリンのお掃除タイムになった。
うちのイムリン働き者!
「人と抱き合うと言うことは、そんなにもいいものなのだろうか?」
タシュワ湖の中心でそう呟いたキュリアンリサエルは、己の下半身を見下ろした。
そこには、一度も活用されていない男性器と女性器、それに肛門がある。
男性でもあり、女性でもあるキュリアンリサエルには生殖器官はある。
そして、そのどれも出すことも消すことも可能。
飲まなくても食べなくても、ただ見守るだけのキュリアンリサエルにその排出器官は不要だが、ある。
毎日のように抱き合う二人を見ていると、今までは思わなかったことも思うようになっていく。
「これを触れば立つのか?」
今までの聖地巡行とは違い、スライムの観察も合わせ、常に見るようになった。
そして、ほぼ毎日AVを見せられている、そうすると今までなかった興味という一欠けらが沸いてきた。
だが、まだそこには手を付けるには至らない。
欲情という感情を理解するまでの心はまだ育っていない。
「うーん、分からぬな」
ドラゴンボー○の話をしたからか、ふっと学生時代を思い出した。
高校の時にはもうドラゴンボー○は連載してなかったが、繋りってやつだろう。
高校の時には、友人四人と週刊誌の回し読みしていた。
俺はマガジ○買い担当、担当になると回し終わったら貰えるからやってた。
金はヒガが毎週集め、買い担当に渡していた。
あいつらも今どうしてんだろう。
ヒガとチバと……やべっ、他のやつの名前出てこねえし。
ユウはいたな、あとはあの細目の……ダメだ出てこねえ。あの細目の顔は出てくるんだが、名前がさっぱり、すまねぇ。
高校卒業して暫く経った頃、五人で集まってキャンプと決まっていた前日とかに、階段から落ちてビーサン履きで出てた足の甲を八針縫う怪我して、松葉杖なしじゃ歩けなくなり、メールとかでドタキャンした。
その後も松葉杖の生活とかでバタバタで、こっちから連絡とかしなくて、いつの間にか連絡することすら忘れ、そして連絡付かなくなった。
あれは、俺が悪かったから仕方がない。
ヒガはたまにふっと思い出す。
漫画好きであいつの家に、たまに行っては漫画読んでた。
友人宅に泊ったのは、あいつの家が初めて。
ダベって漫画読んでと、まったり過ごした記憶がある。
あいつは頭がいいし、無遅刻無欠席の皆勤狙いしたりと、その後の大学入学時の為に頑張っていたヤツだった。
俺は、卒業文集の中のアンケートで、授業中に寝てるやつ、卒業後に連絡取れなくなりそうな奴クラスNo.1を頂いた。
結果、その通りになったのだから、クラスの評価は当たってた訳だ。
だが、ヒガとは合ったと思う、もしかしたらあいつが合わせてくれてたのかもしれないが。
ばあちゃん家に住んでて、母ちゃんは近くの男の家に住んでるとかで、微妙で複雑だと思ったが突っ込んでは聞かなかった。
あっ、父ちゃんの名字がヒガだ、沖縄出身だ。
離婚してなくて、別居してるとか、複雑感が増した記憶ある。
あいつの母ちゃんのやってる?男がやってる?忘れたが、あの一回行っただけのうろ覚えの居酒屋に行けば、会えたりしたんだろうか。
って、何でこっちに来てから、あっちのことをよく思い出すんだろうか、すぐに行けないのに。
みな、元気でいっかな。
あいつらがいたから、特にヒガがいたから高校通ったもんだ。
懐かしいな、バイト禁止なのにバイトしまくった高校時代。
バイト先のコンビニ、何年後かに前を通ったら潰れてた。
中学は、ただただ時間を潰していた気がする。
家の中が汚さとかではない、ぐちゃぐちゃだったから、なるべく遅く帰るようにしたが、遅過ぎるとそれもまた面倒で、適度な時間まで適当に潰してた。
と言っても、ワルになるには器量も度胸も足りないから、図書館などで時間潰してた。
そんな俺の中で中学で一番残ってる記憶がある。
それは、先公の口臭にキレて、その後の休み時間に壁殴った記憶。
多分中一ではないはず、二か三のどっちか。
生徒の近くを回る先公で、その日は特に臭くて、なのに俺の前に止まり話し出して、虫の居所が悪かったのかもしれないが、なぜかキレた。
一発殴ったらスッキリして、席に着いたら友人にどうした?って聞かれて、ババアの臭さに何かイライラしてやっちまった、って言ったら、納得されたのを覚えてる。
ちょうど柱の部分で、穴は開かなくて済んだが、キレてたからか痛みはなかったが、右の人差し指の骨がずれたようで、拳の形が左右で違くなった。
なぜかその後、廊下の壁に二ヵ所ほど穴が開いてるのを見たことあるが、俺のせい?なんて思ったり。
比較的に悪中ではなかったから、遊んでとかのやつだろうと思うことにした。
友人は何人かいたが、そいつらともさっぱり。
小中高とイジメの対象ではなかったのは良かった。
家の中があれで、学校でイジメとかあったのなら、おじさんの言葉を無視して、死んでいたかもしれない。
比較的、中高は友人に恵まれていたと思う。
いや、友人以外は恵まれてなかったとも言える。
モブ系?で、馬鹿騒ぎするでもなく、のんびり過ごす系の友人達だった。
彼らがいなかったら、どうなっていたんだろうか。
でも、そんな友人達と連絡を怠ったのは自分だ。
今だからこそ思う。
なぜ、あのときに連絡をしなかったのだろうかと。
彼らと話がしたくなった。
あの時、ありがとうと。
お前らがいたから俺は、あの時期を無事に過ごすことが出来たと。
仕事が終わり、家にいれば見るでもなくテレビを点け、スマホでゲームをしたりと、一日を過ごすだけの毎日で、そんなこと思いもしなかった。
その日の夜、リンに求められた後。
イムリンのお掃除タイムを眺めながら、日中移動時にそんなことを考えたのだとリンに言ったら、抱き締められた。
「なに?」
「そんなことを考えてくれるのは嬉しいが、複雑だな」
「なにが?」
「コウの魅力が増す」
「訳わからん」
「出会った頃よりも素敵になっていく」
「なってない」
「いや、過去を切り捨ててきた前のコウよりも、過去の友人達に感謝を述べる今のコウの方が素敵だ」
「お前の思考回路どうなってる?」
「コウでいっぱいだよ」
「……寝よ寝よ」
「コウ、もう一度抱きたいのだがダメだろうか?」
そんなことを言われ、チラリと目を薄く開けると熱い目が俺を見ている。
一瞬色々と考えてから、手を伸ばすと、リンの背景に花が咲いたような笑顔。
熱い口付けが降りてきて、すぐに俺も熱くなる。
求められていることは、嬉しい。
誰にもこんな風に求められたことなどないのだから、余計に。
その後、またイムリンのお掃除タイムになった。
うちのイムリン働き者!
「人と抱き合うと言うことは、そんなにもいいものなのだろうか?」
タシュワ湖の中心でそう呟いたキュリアンリサエルは、己の下半身を見下ろした。
そこには、一度も活用されていない男性器と女性器、それに肛門がある。
男性でもあり、女性でもあるキュリアンリサエルには生殖器官はある。
そして、そのどれも出すことも消すことも可能。
飲まなくても食べなくても、ただ見守るだけのキュリアンリサエルにその排出器官は不要だが、ある。
毎日のように抱き合う二人を見ていると、今までは思わなかったことも思うようになっていく。
「これを触れば立つのか?」
今までの聖地巡行とは違い、スライムの観察も合わせ、常に見るようになった。
そして、ほぼ毎日AVを見せられている、そうすると今までなかった興味という一欠けらが沸いてきた。
だが、まだそこには手を付けるには至らない。
欲情という感情を理解するまでの心はまだ育っていない。
「うーん、分からぬな」
あなたにおすすめの小説
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
※第33話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
不思議の森の小さな家
エウラ
BL
ユーリは理由も分からず、一五年前、五歳の時に異世界に転移した。世間からは『聖域』と呼ばれるこの深い森に住んでいたハイエルフの青年エルリオに保護されて、魔法や錬金術を教わりながら暮らしていたが、ある理由で現在は一人暮らし。
森から出たことがないユーリはちょっと寂しいと思いながらものんびり過ごしていたが、ある日、行き倒れの冒険者を拾ってしまう。
彼はアイオンと名乗り、しばらくユーリの家に同居することになるのだが……。
R15。ハッピーエンド。
いつものように思いつきです。短編予定ですがたぶん不定期更新です。
Sランク宮廷魔術師、理不尽な理由でクビになったので田舎でスローライフ(農家)始めました
仁科異邦
ファンタジー
ざっくり言うと:
追放されても全然落ち込まない最強おじさんが、田舎で好き勝手やってたら村の柱になっていく話。
細かく言うと:
王立魔術師団の筆頭として十年間働いてきたSランク魔術師・ガイウス・ノア(32歳)は、次期国王を占う神託の儀式を執り行ったところ、まさかの自分の名前が出てしまう。
逆賊扱いで王都を追放されるが、本人はむしろホッとしていた。十年間、雑務と徹夜続きで好きなことを何もできなかったからだ。
財布の金貨を握りしめ、地図でいちばん何もなさそうな村——辺境の果てのエーデル村——を選んで移住を決意。幽霊が出ると噂の空き家を格安で借り、畑を耕し、ポーションを作り、夜は酒場でエールを一杯飲む。
夢のスローライフがついに始まった。
村人たちに正体を怪しまれつつも、
「俺はただの農家です」と言い張る日々が続く——。
過労で倒れかけの騎士団長を「カツ丼」で救ったら、なぜか溺愛され始めました。
水凪しおん
BL
王都の下町で、亡き両親が残した小さな食堂をたった一人で切り盛りする青年、ルカ。
孤独な日々の中で料理だけを生きがいにする彼の店に、ある冷たい雨の夜、全身を濡らし極限まで疲弊した若き騎士団長、レオンハルトが倒れ込むようにやってきた。
固形物さえ受け付けないほど疲労困憊の彼を救うため、ルカが工夫を凝らして生み出したのは、異世界の食材を組み合わせた黄金色の絶品料理「カツ丼」だった。
その圧倒的な美味しさと温もりに心身ともに救われたレオンハルトは、ルカの料理と彼自身に深く魅了され、足繁く店に通うようになる。
カツ丼の噂はまたたく間に王都の騎士たちや人々の間に広がり、食堂は大繁盛。
しかし、その人気を妬む大商会の悪意ある圧力がルカを襲う。
愛する人の居場所を守るため、レオンハルトは権力を振るって不正を暴き、ルカもまた自らの足で立つために「ルカ商会」を設立する決意を固める。
美味しいご飯が傷ついた心を癒やし、やがて二人の絆を「永遠の伴侶」へと変えていく。
胃袋から始まり、下町の小さな食堂から王都の食を支える大商会へと成り上がる、心温まる異世界お料理&溺愛ファンタジー!
その首輪は、弟の牙でしか外せない。
ゆずまめ鯉
BL
養子ゆえに、王位継承権を持たないオメガで長男のレイン(24)は、国家騎士団として秘密裏に働き、ただ義弟たちを守るためだけに生きてきた。
第一継承権を持つアルファで次男のリオール(19)は、そんな兄に「ごく潰し」と陰口を叩く連中を許せなかった。自分を犠牲にしてまで守る価値はないと思っていた。なにかと怪我の多い国家騎士団を辞めさせたかった。
初めて訪れた発情期のとき。約束をすっぽかされたリオールが不審に思い、兄の部屋へ行くと、国家騎士団の同僚──グウェンソード(28)に押し倒されるところを目撃して激高する。
「今すぐ部屋から出ろ!」
独占欲をあらわにしたリオールは、グウェンソードを部屋から追い出し、兄であるレインを欲望のままに抱いた。
翌朝、差し出されたのは特注の首輪──外せるのはリオールのみ。
「俺以外に触らせるな」
そう囁かれたレインは、何年も首輪と弟の執着に縛られ続けてきた。
弟には婚約者がいるのに、こんな関係を続けてもいいのか。
本当にこのままでもいいのか。
ひたすら執着して独占したがる弟と、罪悪感に苛まれる兄。
その首輪は、いつか弟の牙で血に染まるのか──。
どうにかしてレインを落としたいリオールと、弟との関係に悩むレインのオメガバースです。
リオール・グランケット(19)×レイン・グランケット(24)
※この作品は2015年頃に本文を書き、2017年頃にオメガバースに改稿、さらに2026年に手直しした作品になります。読みにくいかもしれません。ご了承ください。
三人称ですが攻めだったり受けだったり視点がよくかわります。攻め視点多めです。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。