俺は異世界召喚された『セイジョ』として。

田子タコ

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のんびり高速移動旅

111、卵の管理 6(甘)※なしで。

リンの勇者チートがあるとは言え、ここは普通の宿。
極力声を出すまいと歯を食い縛りながら、何度もイムリンを呼んでいたが、なかなか近付いてくれなかった。
何度目なのかも全く分からなくなった頃に、伝家の宝刀イムリンが動き、リンにべたりとくっつけた。
ふっと、息を吐いたリンがようやく落ち着いてくれる。
「イムリン、遅い……ふぅー、聖地以外でひっさぶりにガッツリ、ヤった」
ランス内は催淫効果もあって回数の方だが、日頃は回数よりも内容重視、回数も少なくなってるこの頃。
「ああ、すまない、抑えられなかった……」
だが、ヤってスッキリかと言う訳ではないよう。
それだけリンのトラウマは深いのか、俺の言動がいけないのか、なんなのか分からない。
少し考えた時、濡れとかシワとかもないまっさらなベッドが真横に見えた。
もうちょっと考えてから、リンの掃除に励んでいるイムリンを引き剥がし、俺の体を掃除させる。
そして、すっきりとしたところで、汚れのあるベッドの上にイムリンを降ろした。
「コウ?」
「んっ」
隣のまっさらなベッドを顎でしめし、横たわったまま落ち込んでいるような変な顔のリンに手を伸ばす。
すると、リンがくしゃりとあまり見せない笑みを浮かべ、素早く起き上がると、抱き締められた。
「コウ、お前は俺に甘くないか?」
リンは、首筋に唇を押し当てながら、そう呟くが、それが甘いのかは知らない。
「変な顔してんのが嫌なだけ」
「それが甘いとは、知らないのかい?」
「知らねっ」
リンにあちこちとキスされながら、まっさらなベッドに寝かせられ、リンがいつもの笑顔で覆い被さってくる。
「いきなりだが、いいかい?」
すぐに繋がりたいと舌を絡ませながら、伺ってくる。
「変なのはすんなよ」
「ああ、あれは嬉しさも何もないと分かったからな、もう二度としないよ」
いつものイケメンリンに戻り、互いの官能を互いに楽しむ、いつものセック○を堪能した。
ドライはあの一回だけ。
あれは、快感としてはいいが、楽しむとかではなく、もう一個道を外したものな感じなので、封印だ。


イムリンが、1つ目のベッドを隅々まで完璧に綺麗にして、シワ伸ばしまでかけていると、色々と落ち着いた二人が寝入った様子。
イムリンがすっと、そちらのベッドに乗り移り、リンを掃除した。
終わると、リンの下に潜り込み、タンカの様に伸ばした自身の上に乗せたイムリンは、ベルトコンベアのように綺麗になったベッドにリンを運ぶ。
コンベア型を解除するといつもの大福型に戻り、コウを掃除。
そしてリンの横に、同じようにコウを運んだ。
そして、イムリンは、二人のいなくなった汚れたベッドのシーツに染み込んだ種をも、一欠片も残さないよう、全て回収する。

「こやつは、規格外という言葉の度を越してはおらぬか?」
「そのようです」
それを見ていたキュリアンリサエルは、もうイムリンに驚くことはないと思っていたが、驚いてしまった。
「リンスランを起こさずに隣に移したぞ。あのリンスランを起こさずに移したぞ」
驚きすぎて、二度言ってしまうくらい驚いた。

数日前に二人が寝ている時のことを思い出す。
動かない二人を見ながら、アンラと話している時。
コウが読んでいた開きっぱなしの本が、隙間風で少し捲れそうになった。
リンは、それに起き、栞をその頁に挟み、本を閉じるとまた横たわり寝入った。
話していた為に音は拾えなかったが、その微かな音か振動で起きることに、リンスランは流石であるなっと感嘆したばかり。
そのリンスランを起こさずに移動させた。
寝ている間に体を掃除しているのは何度も見たとこあるが、別のベッドに移したのは初めて見た二人。
そして、汚れとシワの付いたベッドを綺麗にすると、また二人を移した。
移したあとのベッドのシワまで綺麗に掃除した、イムリン。
いつもの定位置に移動すると、寝床から転がり落ちているペタを乗せると、寝床に鎮座。
「この姿はいつも同じであるな」
「そうですね。いつもと同じです」
「規格外という言葉は、当てはまらぬな……」
「そうですね。コウタが今のを見たらどういった表現をするか知りたくなりました」
「そうじゃな。コウタにもその姿を見せて……コウタはこれがレアスライムだと豪語するのではないか?」
「……それもありえますね」
そんな感想を述べている二人。

その話題に上っているイムリンはホクホクしていた。
近頃、回数ではなくなってきて、日頃の回収率の悪さを密かに嘆いていたが、久しぶりの大量回収にご満悦。
だが、それと同時に、これからもこの回収率だと、今はまだまだストックはあるが、いつかはストック枯渇する可能性があると、考えていた。
ペタの寝相に合わせて形を変えているだけとしかキュリアンリサエル達には、全く分からないが、イムリンは確かに考え込んでいた。
ユラユラと揺れているようにしか見えないが、確かに考え込んでいた。
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