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のんびり高速移動旅
116、卵の管理 11(卵)
話をしていると、ドアが開き、また人が入ってきた。
「えっ?ミッツハリー、どうしたのだ?」
「コウタさんにここに来るように言われてね」
「お父さん達も?」
「俺らは、面白そうだから来てみたが、どうなってる。さっき男女の親が卵を持っていたぞ、それも二組も」
分かっていたが、昨日潰した1.2も登場で、めんどくさっと思いながら、コウタが動く。
「ほれ、これが隊長とミッツの卵」
籠に残った最後の卵を手に取り、二人に渡しに行く。
「コウタ……どういうことだ。ハフラスが私たちの卵だとは?」
「そう、ハフラス?昨日、卵を見たときにキラキラが隊長と繋がっててさ、んでミッツはここには来てないって言うし、じゃあキュピじゃなくて、受け取りに来てもらおうって……あっ?」
その時、今日現れたはかりの卵も光っていることに気付いた。
「あっ、こっちも二人の卵だ。早くも兄弟出来て、良かったじゃん。良いも悪いも兄弟はいた方って言うし……」
自分のは悪いばかりの記憶しかない。
だが、知ってる兄弟は仲が良かったり、いい感じに切磋琢磨して育っていた、自分とは全く違う感じで。
一瞬、過去に戻りそうになったが、リンがそっと手を握ってくれ、我に返った。
「コウタ、どういうことだ」
さっきの状況からあれこれを簡単に説明すると、1.2の口数が少なくなっていく。
だがまだ反論するので、プツンっと、キレた。
「俺はここよりも医学が発展した異世界から来てて、情報だけはたっぷりある。その俺が言っててもまだ信じられない?男女間で妊娠出来ないことはあるし、妊娠しても流産することもある。妊娠や出産したら、体を悪くする親もいる。だけど、ここは違う。女だけが、妊娠出産なんて辛いことをしなくていい世界なのに、なんでそれを活用しない。勝手にヤッてデキて、お前を産んだから体が悪くなった、産まなきゃ良かった、なんてっ言われない。子供が心底欲しい親が親になれる世界でなんで……」
言っていて、昔のアレコレがフラッシュバックしてくる。
姉とは違い、望まない妊娠をして産まれてしまった俺。
気付いた時には、下ろすことは出来ない時期になっていたらしい。
そして、妊娠と出産の過程で体を悪くしてしまった母親。
母親とセック○出来ないからと、他の女と不倫する父親。
姉は、母親の俺に対する愚痴から、俺のせいで父親が不倫に走ったことまでをずっと聞いていたから、余計に俺を嫌う。
俺を妊娠したから、出産したから、俺の家庭は壊れた。
俺がおかしくした。
おれのせいで。
「コウ?」
そんな声にハッとした俺は、目の前の四人とリンを見て、居た堪れなくなって、その場を逃げ出そうとしたが、リンが手を離さなかった。
そのまま、俺はリンの胸元に抱き込まれた。
「俺も男女であっても卵を授かることを好ましく思います。産まれてきたことを悩み、辛い思いをする子供も減ります。これからは男女の婚姻であっても、女性が産むことを好む風潮はなくした方がいい。お二人に子供が出来なかった原因は、コウの世界の医学でしか詳しく知ることが出来ません。でも、この世界には卵がある。愛情で育ち、産まれてくる卵があるのです。そして、今ここに二つも卵があるのです。今はそれを喜びましょう」
リンの言葉に、1.2は反論を止め、二人の腕に抱かれた二つの卵を見た。
「……そうか、俺らの孫か。一度に二人も……」
「……アフラスタ、すまない。俺たちが結婚するときに散々言われたんだ。なぜ相手を女性にしなかったのかと、卵で子供を授かることが恥ずかしいと。それを押し退けて結婚したのに。それを今度はアフラスタに押し付けていたんだな。本当に悪かった」
リンの胸元で皆の声を聞いていると、肩から力が抜けていく。
勢いで逃げ出していたら、この状況を知るまで気分は梅雨前線真っ只中にいただろう。
少しだけこの場に留まらせたリンに感謝した、少しだけ。
「隊長、いえ、アフラスタ。今日の卵はこの一個だけ、もう一個も教会に卵はないのですから、今日だけは教会を閉じてもいいと思います」
そんなリンの提案に、賛成したのはドアの外のチョウズヤさんの声だった。
「私も賛成します。卵の注意事項に貰ったその日は家でゆっくりするようにと決まっていますし。今日はもうお休みにしましょう」
そんなんで急遽、教会は閉まることになった。
「えっ?ミッツハリー、どうしたのだ?」
「コウタさんにここに来るように言われてね」
「お父さん達も?」
「俺らは、面白そうだから来てみたが、どうなってる。さっき男女の親が卵を持っていたぞ、それも二組も」
分かっていたが、昨日潰した1.2も登場で、めんどくさっと思いながら、コウタが動く。
「ほれ、これが隊長とミッツの卵」
籠に残った最後の卵を手に取り、二人に渡しに行く。
「コウタ……どういうことだ。ハフラスが私たちの卵だとは?」
「そう、ハフラス?昨日、卵を見たときにキラキラが隊長と繋がっててさ、んでミッツはここには来てないって言うし、じゃあキュピじゃなくて、受け取りに来てもらおうって……あっ?」
その時、今日現れたはかりの卵も光っていることに気付いた。
「あっ、こっちも二人の卵だ。早くも兄弟出来て、良かったじゃん。良いも悪いも兄弟はいた方って言うし……」
自分のは悪いばかりの記憶しかない。
だが、知ってる兄弟は仲が良かったり、いい感じに切磋琢磨して育っていた、自分とは全く違う感じで。
一瞬、過去に戻りそうになったが、リンがそっと手を握ってくれ、我に返った。
「コウタ、どういうことだ」
さっきの状況からあれこれを簡単に説明すると、1.2の口数が少なくなっていく。
だがまだ反論するので、プツンっと、キレた。
「俺はここよりも医学が発展した異世界から来てて、情報だけはたっぷりある。その俺が言っててもまだ信じられない?男女間で妊娠出来ないことはあるし、妊娠しても流産することもある。妊娠や出産したら、体を悪くする親もいる。だけど、ここは違う。女だけが、妊娠出産なんて辛いことをしなくていい世界なのに、なんでそれを活用しない。勝手にヤッてデキて、お前を産んだから体が悪くなった、産まなきゃ良かった、なんてっ言われない。子供が心底欲しい親が親になれる世界でなんで……」
言っていて、昔のアレコレがフラッシュバックしてくる。
姉とは違い、望まない妊娠をして産まれてしまった俺。
気付いた時には、下ろすことは出来ない時期になっていたらしい。
そして、妊娠と出産の過程で体を悪くしてしまった母親。
母親とセック○出来ないからと、他の女と不倫する父親。
姉は、母親の俺に対する愚痴から、俺のせいで父親が不倫に走ったことまでをずっと聞いていたから、余計に俺を嫌う。
俺を妊娠したから、出産したから、俺の家庭は壊れた。
俺がおかしくした。
おれのせいで。
「コウ?」
そんな声にハッとした俺は、目の前の四人とリンを見て、居た堪れなくなって、その場を逃げ出そうとしたが、リンが手を離さなかった。
そのまま、俺はリンの胸元に抱き込まれた。
「俺も男女であっても卵を授かることを好ましく思います。産まれてきたことを悩み、辛い思いをする子供も減ります。これからは男女の婚姻であっても、女性が産むことを好む風潮はなくした方がいい。お二人に子供が出来なかった原因は、コウの世界の医学でしか詳しく知ることが出来ません。でも、この世界には卵がある。愛情で育ち、産まれてくる卵があるのです。そして、今ここに二つも卵があるのです。今はそれを喜びましょう」
リンの言葉に、1.2は反論を止め、二人の腕に抱かれた二つの卵を見た。
「……そうか、俺らの孫か。一度に二人も……」
「……アフラスタ、すまない。俺たちが結婚するときに散々言われたんだ。なぜ相手を女性にしなかったのかと、卵で子供を授かることが恥ずかしいと。それを押し退けて結婚したのに。それを今度はアフラスタに押し付けていたんだな。本当に悪かった」
リンの胸元で皆の声を聞いていると、肩から力が抜けていく。
勢いで逃げ出していたら、この状況を知るまで気分は梅雨前線真っ只中にいただろう。
少しだけこの場に留まらせたリンに感謝した、少しだけ。
「隊長、いえ、アフラスタ。今日の卵はこの一個だけ、もう一個も教会に卵はないのですから、今日だけは教会を閉じてもいいと思います」
そんなリンの提案に、賛成したのはドアの外のチョウズヤさんの声だった。
「私も賛成します。卵の注意事項に貰ったその日は家でゆっくりするようにと決まっていますし。今日はもうお休みにしましょう」
そんなんで急遽、教会は閉まることになった。
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