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のんびり高速移動旅
130、テンプレ先の令嬢 10(起床)
「ちょっ、たんま」
幽体離脱途中のホラー映画な状態に俺はストップをかけた。
「どうした?」
「これ、ここまま離したら、本人危なくね?」
「そうだな」
浄化魔法を一度解いたリンは、少し考え顔になると、ふっと眠り猪へと目を向けた。
「んっ?」
「アティモア嬢を二人に別けた原因が、これだとすると、ツンディーレはその時のことを見ているかもしれないと思ったが……」
「今なら起こせるんじゃね?令嬢もバリったら戻ったし」
「バリった……か、相変わらずだな。試してみよう」
呆れながらも、楽しそうなリンは、眠り猪に魔法を展開しようとしたら、眠り猪の手が動いた。
「い……ゴホンっ……いえっ……ゴホゴホッ……」
少し嗄れた声が咳をしながら、起床を伝えた。
「起きた!」
「ディー」
令嬢が駆け寄ろうとし、リンは瞬時に婚約者二人のみのシールドを残し、個別シールドを外し、シールドへの衝突を防いだ。
「ディー、ディー、起きたのね。ああ、ディー、本当に……」
令嬢は、まだ横たわったままの猪に抱き着く。
「もっ、ゴホンゴホン、もうっ……」
「今、飲み物を持ってくるわ」
令嬢は一度離れ、テーブルに残っていた飲み物を手に戻ってくると、動けてない猪を見て、一瞬固まった後、すぐに自分の口に含み、猪へ口移しする。
「っ……ゴホッ……」
「大丈夫っゆっくり」
猪の背中を擦り、また頃合いを見計らって少しずつ何度も口移しで飲ませる。
ガチ令嬢と猪のキスシーンを見せられ、俺はリンを見ると、リンはそちらは見ずにお茶を嗜んでいた。
「えーっと……あっ、そうそう、長睡眠直後でも動けるはずじゃなかったか?」
「普通ならばな。この状態は長睡眠ではなかったと言う事だ。コレが何かしていたのだろう」
そう言われ、キョロ目を見ると、目を瞑っていた。
「あれ?今度はこっちが寝てんの?」
「先程の離脱しかけたことでアティモア嬢が気絶したようだ。だがコレは起きてるよ」
「よく分からんが、ってことは、眠りオークは強制的に長睡眠にさせられてたってことか。強制植物人間状態って、よく生きてたな。点滴も介護もなしなら普通死ぬだろ」
医者ドラマや映画では、植物状態の人は、点滴で栄養を取り、床擦れ予防やら排泄とかで看護師やらの介護が必要。
「テンテキというのはよく分からないが。魔人のツンディーレだから、ここまで生きていられたのだと思うよ」
「あー、魔素が宿主守るやつな!となると呼吸が点滴とかの代わりをしてたって訳か、なるー!」
「……後でもう少し詳しく教えてくれ。まあ、アンゼルフ様に一段落したら報告して、大賢者の見解を聞いてみよう」
「アンのとうちゃんの実験体の孫のことだもんな、しっかり報告してやってくれ!」
出来事の報告はアンの担当だから、今回のことも丸投げ。
俺といえば、この前の手紙では、宿で飲んだ野菜ジュースがめちゃくちゃ美味かったことを伝えたりしてるだけ。
「セミエール様が、コウの手紙の内容が薄いと嘆いていたぞ」
「俺にそういうのを求めちゃいかんよ。ところでさ、あれ魔法とかでどうにかならんの?」
本来の長睡眠でなかったせいか、絶不調な猪。
喉だけでなく食道も胃も久しぶりの水分を拒絶しているかのように思う。
「残念だが、俺の治癒魔法は外傷なら……コウ、コウの治癒魔法なら治癒可能じゃないか?シラツェーラの時のような」
ポンッと出て来たアルビノ少年、アルビノのせいで売られると言う噂を聞き、泣いていたのを、脳内でネット検索情報を考えていたら魔法を作り出していた。
「あれ?無理無理、あれは勝手に」
「そう、勝手に展開した。言っていただろ、情報思い浮かべていただけだと。一回思い浮かべてみるのはどうだ?」
リンに言われて、思い浮かべるだけなら、やってみるのも有りかもと、知ってる情報を並べてみた。
人工心肺を付けるやつは、ほぼ脳死の方で、脳は生きてるけど、眠りから覚めないから植物状態、その時何が起きる?
筋力低下する。
動かしてないから関節が動きにくくなる。
床擦れする。
動かないから、血流が悪くなる、するとドロドロになりやすくなって詰まりやすくなる。
本来の植物状態なら、栄養を取れないから点滴とか胃に管入れて食べ物流すけど、それらは置いといて。
頭にある情報を考えてみるが、特にピカーッは起きずに思考終了。
「アウトーっ、無理。けど、アレでどうにかなるんじゃない?」
未だに口移しは続行中だが、先程よりも咳は少なくなってきた。
いつの間にか、カリーが新しい飲み物の補充係に入っていた。
令嬢は、離した口端の雫をハンカチで吹きながら、カリーに新しい飲み物を注いで貰うと、また口に含み、また口移した。
幽体離脱途中のホラー映画な状態に俺はストップをかけた。
「どうした?」
「これ、ここまま離したら、本人危なくね?」
「そうだな」
浄化魔法を一度解いたリンは、少し考え顔になると、ふっと眠り猪へと目を向けた。
「んっ?」
「アティモア嬢を二人に別けた原因が、これだとすると、ツンディーレはその時のことを見ているかもしれないと思ったが……」
「今なら起こせるんじゃね?令嬢もバリったら戻ったし」
「バリった……か、相変わらずだな。試してみよう」
呆れながらも、楽しそうなリンは、眠り猪に魔法を展開しようとしたら、眠り猪の手が動いた。
「い……ゴホンっ……いえっ……ゴホゴホッ……」
少し嗄れた声が咳をしながら、起床を伝えた。
「起きた!」
「ディー」
令嬢が駆け寄ろうとし、リンは瞬時に婚約者二人のみのシールドを残し、個別シールドを外し、シールドへの衝突を防いだ。
「ディー、ディー、起きたのね。ああ、ディー、本当に……」
令嬢は、まだ横たわったままの猪に抱き着く。
「もっ、ゴホンゴホン、もうっ……」
「今、飲み物を持ってくるわ」
令嬢は一度離れ、テーブルに残っていた飲み物を手に戻ってくると、動けてない猪を見て、一瞬固まった後、すぐに自分の口に含み、猪へ口移しする。
「っ……ゴホッ……」
「大丈夫っゆっくり」
猪の背中を擦り、また頃合いを見計らって少しずつ何度も口移しで飲ませる。
ガチ令嬢と猪のキスシーンを見せられ、俺はリンを見ると、リンはそちらは見ずにお茶を嗜んでいた。
「えーっと……あっ、そうそう、長睡眠直後でも動けるはずじゃなかったか?」
「普通ならばな。この状態は長睡眠ではなかったと言う事だ。コレが何かしていたのだろう」
そう言われ、キョロ目を見ると、目を瞑っていた。
「あれ?今度はこっちが寝てんの?」
「先程の離脱しかけたことでアティモア嬢が気絶したようだ。だがコレは起きてるよ」
「よく分からんが、ってことは、眠りオークは強制的に長睡眠にさせられてたってことか。強制植物人間状態って、よく生きてたな。点滴も介護もなしなら普通死ぬだろ」
医者ドラマや映画では、植物状態の人は、点滴で栄養を取り、床擦れ予防やら排泄とかで看護師やらの介護が必要。
「テンテキというのはよく分からないが。魔人のツンディーレだから、ここまで生きていられたのだと思うよ」
「あー、魔素が宿主守るやつな!となると呼吸が点滴とかの代わりをしてたって訳か、なるー!」
「……後でもう少し詳しく教えてくれ。まあ、アンゼルフ様に一段落したら報告して、大賢者の見解を聞いてみよう」
「アンのとうちゃんの実験体の孫のことだもんな、しっかり報告してやってくれ!」
出来事の報告はアンの担当だから、今回のことも丸投げ。
俺といえば、この前の手紙では、宿で飲んだ野菜ジュースがめちゃくちゃ美味かったことを伝えたりしてるだけ。
「セミエール様が、コウの手紙の内容が薄いと嘆いていたぞ」
「俺にそういうのを求めちゃいかんよ。ところでさ、あれ魔法とかでどうにかならんの?」
本来の長睡眠でなかったせいか、絶不調な猪。
喉だけでなく食道も胃も久しぶりの水分を拒絶しているかのように思う。
「残念だが、俺の治癒魔法は外傷なら……コウ、コウの治癒魔法なら治癒可能じゃないか?シラツェーラの時のような」
ポンッと出て来たアルビノ少年、アルビノのせいで売られると言う噂を聞き、泣いていたのを、脳内でネット検索情報を考えていたら魔法を作り出していた。
「あれ?無理無理、あれは勝手に」
「そう、勝手に展開した。言っていただろ、情報思い浮かべていただけだと。一回思い浮かべてみるのはどうだ?」
リンに言われて、思い浮かべるだけなら、やってみるのも有りかもと、知ってる情報を並べてみた。
人工心肺を付けるやつは、ほぼ脳死の方で、脳は生きてるけど、眠りから覚めないから植物状態、その時何が起きる?
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動かしてないから関節が動きにくくなる。
床擦れする。
動かないから、血流が悪くなる、するとドロドロになりやすくなって詰まりやすくなる。
本来の植物状態なら、栄養を取れないから点滴とか胃に管入れて食べ物流すけど、それらは置いといて。
頭にある情報を考えてみるが、特にピカーッは起きずに思考終了。
「アウトーっ、無理。けど、アレでどうにかなるんじゃない?」
未だに口移しは続行中だが、先程よりも咳は少なくなってきた。
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