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のんびり高速移動旅
117、卵の管理 12(紙)
隊長達との別れ際、気恥ずかしさもありつつ、何度目かの礼を背に宿へ向かった。
話すことなく宿に戻り、ベッドにどさりと倒れ込んでボーッとした。
すると、カチャカチャ音がして、すぐにいい匂いが漂ってくる。
テーブルに用意されたリン特製のお茶に、引き寄せられるように席に座る。
美味しい程よい温度のお茶に解され、ようやく口を開く。
「聞く?」
「コウが話しても良いと思うなら聞くよ」
「……俺な、姉がいんのよ」
確か、八歳位離れてて、ダチが言ってたけど、評判の美人らしい、顔覚えてねぇけど。
あーっと、それからじゃわかんねぇな。
まずは、俺は姉と違って望まれて産まれた訳じゃない。
親がヤッてたらデキて、気付いたのが、堕ろせない時期で仕方なく産んだんだと。
しかも、妊娠中も出産時も、色々あったらしくて、結果的に母親の体をおかしくしたらしい。
どんなのかは分からないけど、色々おかしくなったらしいよ。
そのせいで……まあ、今考えるとその前からあったのかもだけど、父親は母親とヤれないからって、不倫に走ったんだと。
……なんで知ってるのかって、ガキの時ってさ、一人でいるの嫌だろ。
でも母親がいる部屋が、俺が入っちゃいけない部屋だったから、近くまで行って、壁に張り付いていたら、姉とか誰かに言ってるの聞こえた。
んで、普通、そんな状況だとネグレ……育児放棄とかで死んでたと思うけど、幸いにも家にはお手伝いさんがいたのな。
部屋もあって、部屋が裏口からすぐの部屋で、目の前にトイレと洗濯機のある洗面所とシャワー室もあった。
姉や母親とは同じ家にいるけど、会っちゃダメなんよ。
父親は、見た記憶ないから知らねぇ。
んっ?……飯?飯は、部屋で食べた。
お手伝いさんが、飯を部屋前に置いたらノックしてくれるから、ちょっとしてから取るの。
服とか、生活用品もあったし、学校とかで必要な物があれば、飯の入ってた盆に金額とかを書いておけば貰えたし。
……服?学校で身体測定したら、それを申告すれば、次の日とか帰ったら部屋に段ボールでまとめて置いてある感じ。
……部屋で何してたって。
テレビ見たり、ゲームしたり、図書館から借りた本読んだりしてた。
そうそう、朝寝坊しても起こされないの。
ある時、目覚まし時計の電池切れで寝坊したんよ。
学校って、無断で休んだりすると家に電話かかってくんのな。
それでその遅刻の時も電話かかってきて、その後……色々あって、目覚まし時計二個にした。
……具合悪いとき?あんまり、記憶ない。
風邪とかひかなかったと思う、健康だったのな。
お手伝いさんは、顔は覚えてるけど、名前知らない。
三者面談とかの時とか、親が顔出さなきゃいけないやつは、その人が替わりに来てたから覚えてる程度。
あっ、その人を母親としてやってたな、確か。
そうそう、家のことは誰にも話すなって、何度も言、われて……た?あれ?……あー、そうそう、紙だ!
なんか、話してておかしいなって思ってたのな、やっと思い出した、紙、紙。
あっちからの伝言は全部、パソコンで印刷された紙なんよ。
……あーっと、パソコンってのは、えーっと……。
このスマホあんだろ、これの大きいのがパソコンだと思ってくれ。
スマホは、パソコンの性能を簡略化して、縮小したものって感じと思ってくれればいい。
んで、パソコンにはプリンターって言う、印刷機がセットでな、パソコンで表示させた文字とか図形とかをプリンターで印刷するのな。
あっ、こっちの本とかの印刷ってどうなってんの?
……タイプライターあんの!?
ってか、タイプライターはタイプライターなんな、まー、日本語とか文字数の多いのじゃなきゃ出来るよな。
……へぇー、タイプライターで印刷されたのを製本屋が独自の魔法で本にするんか、まー、本にするなら癖のある字じゃ無理だもんな。
そのタイプライターって、一文字一文字を紙に打ってくやつだろ。
パソコンは、……このスマホの画面みたいに文字を表示させるやつで、これが間違ってないってなったら、プリンターで一気に印刷する。
一応、パソコンとプリンターは、地球ではタイプライターの進化系。
こっちでもいつかは出来るんじゃねの、パソコン。
……んで、なんだっけ……そうそう、飯の時に伝言があれば紙が乗ってて、そこに母親からの忠告とかが印刷されてんの。
さっき言った、家のことは話すなとか、部屋や身なりを清潔にしろとか、同じ服を着て学校行くなとか。
んで、その紙、回収されっから、俺からの伝言があれば、その裏に書くって感じ。
だから、声の記憶があんまないの。
おーっ……今考えるとスゲー労力。
手書きにすれば早いのに、わざわざ印刷までしてるって、めんどくせーのに。
やっぱり、嫌うって労力使うな。
イジメとかって、嫌う相手に時間と労力と神経使ってまですんだろ、あれってある意味スゲーと思うぜ。
その分、そいつのこと考えてるってことだし。
っても、まー、今だからそんなん思うけどさ。
そんなガキの時を過ごしてな。
話すことなく宿に戻り、ベッドにどさりと倒れ込んでボーッとした。
すると、カチャカチャ音がして、すぐにいい匂いが漂ってくる。
テーブルに用意されたリン特製のお茶に、引き寄せられるように席に座る。
美味しい程よい温度のお茶に解され、ようやく口を開く。
「聞く?」
「コウが話しても良いと思うなら聞くよ」
「……俺な、姉がいんのよ」
確か、八歳位離れてて、ダチが言ってたけど、評判の美人らしい、顔覚えてねぇけど。
あーっと、それからじゃわかんねぇな。
まずは、俺は姉と違って望まれて産まれた訳じゃない。
親がヤッてたらデキて、気付いたのが、堕ろせない時期で仕方なく産んだんだと。
しかも、妊娠中も出産時も、色々あったらしくて、結果的に母親の体をおかしくしたらしい。
どんなのかは分からないけど、色々おかしくなったらしいよ。
そのせいで……まあ、今考えるとその前からあったのかもだけど、父親は母親とヤれないからって、不倫に走ったんだと。
……なんで知ってるのかって、ガキの時ってさ、一人でいるの嫌だろ。
でも母親がいる部屋が、俺が入っちゃいけない部屋だったから、近くまで行って、壁に張り付いていたら、姉とか誰かに言ってるの聞こえた。
んで、普通、そんな状況だとネグレ……育児放棄とかで死んでたと思うけど、幸いにも家にはお手伝いさんがいたのな。
部屋もあって、部屋が裏口からすぐの部屋で、目の前にトイレと洗濯機のある洗面所とシャワー室もあった。
姉や母親とは同じ家にいるけど、会っちゃダメなんよ。
父親は、見た記憶ないから知らねぇ。
んっ?……飯?飯は、部屋で食べた。
お手伝いさんが、飯を部屋前に置いたらノックしてくれるから、ちょっとしてから取るの。
服とか、生活用品もあったし、学校とかで必要な物があれば、飯の入ってた盆に金額とかを書いておけば貰えたし。
……服?学校で身体測定したら、それを申告すれば、次の日とか帰ったら部屋に段ボールでまとめて置いてある感じ。
……部屋で何してたって。
テレビ見たり、ゲームしたり、図書館から借りた本読んだりしてた。
そうそう、朝寝坊しても起こされないの。
ある時、目覚まし時計の電池切れで寝坊したんよ。
学校って、無断で休んだりすると家に電話かかってくんのな。
それでその遅刻の時も電話かかってきて、その後……色々あって、目覚まし時計二個にした。
……具合悪いとき?あんまり、記憶ない。
風邪とかひかなかったと思う、健康だったのな。
お手伝いさんは、顔は覚えてるけど、名前知らない。
三者面談とかの時とか、親が顔出さなきゃいけないやつは、その人が替わりに来てたから覚えてる程度。
あっ、その人を母親としてやってたな、確か。
そうそう、家のことは誰にも話すなって、何度も言、われて……た?あれ?……あー、そうそう、紙だ!
なんか、話してておかしいなって思ってたのな、やっと思い出した、紙、紙。
あっちからの伝言は全部、パソコンで印刷された紙なんよ。
……あーっと、パソコンってのは、えーっと……。
このスマホあんだろ、これの大きいのがパソコンだと思ってくれ。
スマホは、パソコンの性能を簡略化して、縮小したものって感じと思ってくれればいい。
んで、パソコンにはプリンターって言う、印刷機がセットでな、パソコンで表示させた文字とか図形とかをプリンターで印刷するのな。
あっ、こっちの本とかの印刷ってどうなってんの?
……タイプライターあんの!?
ってか、タイプライターはタイプライターなんな、まー、日本語とか文字数の多いのじゃなきゃ出来るよな。
……へぇー、タイプライターで印刷されたのを製本屋が独自の魔法で本にするんか、まー、本にするなら癖のある字じゃ無理だもんな。
そのタイプライターって、一文字一文字を紙に打ってくやつだろ。
パソコンは、……このスマホの画面みたいに文字を表示させるやつで、これが間違ってないってなったら、プリンターで一気に印刷する。
一応、パソコンとプリンターは、地球ではタイプライターの進化系。
こっちでもいつかは出来るんじゃねの、パソコン。
……んで、なんだっけ……そうそう、飯の時に伝言があれば紙が乗ってて、そこに母親からの忠告とかが印刷されてんの。
さっき言った、家のことは話すなとか、部屋や身なりを清潔にしろとか、同じ服を着て学校行くなとか。
んで、その紙、回収されっから、俺からの伝言があれば、その裏に書くって感じ。
だから、声の記憶があんまないの。
おーっ……今考えるとスゲー労力。
手書きにすれば早いのに、わざわざ印刷までしてるって、めんどくせーのに。
やっぱり、嫌うって労力使うな。
イジメとかって、嫌う相手に時間と労力と神経使ってまですんだろ、あれってある意味スゲーと思うぜ。
その分、そいつのこと考えてるってことだし。
っても、まー、今だからそんなん思うけどさ。
そんなガキの時を過ごしてな。
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