俺は異世界召喚された『セイジョ』として。

田子タコ

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のんびり高速移動旅

157、イゴナ煮とスルランス

次の村への間にスルランスがあり、イゴナ煮の発祥地区でもあるから、珍味好きや美食家は必ず立ち寄る村、インセクト村。
そんな村に、クランの鈴をリンリンさせながら、たどり着いた。

ボワっと魔石変化する前に、加工作業に入ると魔石変化しないこちらの魔物達。
オークなどの食肉として人気の魔物もいる。
その中でも、食用として田舎でしか人気のない魔物もいるという。
それが、イゴナだ。
イゴナ用の『ショリケット』というイゴナ収穫用のジンケットを、変態が作り出したから、変態も好きな食べ物だ。
なぜ知ってるかというと『移動型研究所での発明一覧』の載っていた。
1個目のまだ解けていない暗号のページ内に載っていたから、ちゃんと読んでおいた。

m(_ _)m《虫嫌いの方はここから読まずに閉じてください》
《このあと、スルランスを宿にしたで終わるのでスルーを》





《虫を食しますので、駄目な方は157話はなかったことに》
《書きたくて書いてしまったので、すいません》m(_ _)m









『ショリケット』は、イゴナ捕獲用のジンケット。
捕獲後に入れると、下処理の過程をやっくれる代物。
下処理は、読んでそのままのシタの処理。
イゴナの腹の中をスッキリさせてくれる。
ジンケット内は、時間経過なしなのでイゴナはそこで死ぬ。
鮮度を落とさず腹の中スッキリで、次の茹で工程に入れるというスグレモノ!
その後の茹で工程からは、各家庭のやり方があるので、ここでは記載しない、知りたい人はインセクト村へとも書いていた。

「イゴナ煮だ、苦手なら他の物に変えるがどうする?」
リンは、食堂で出てきた副菜で出てきたソレに一瞬硬直した。
「っ、これがイゴナ煮か、戴こう」
「おっ!完全に昔見たやつじゃん!大きさも姿形もこれだった!足のカリカリが好きだったけど、味はどうだろう」
俺は昔、あのおじさんが食べているのを見て、気になって食べたことあるし、ちょっと好きなものとして認識されているからなんともない。
「おっ、食べたことあるのか。家によって多少味付けも変わるけど、うちのは昔ながらの作り方だ、どうだ?」
ぱくりと食べて、ムシャポリしてみたら、昔のと変わらない。
「うん!コレ!おじさんが食べてたやつ!おじさん、地元のやつも食べるの嫌がるって言ってた、これこれっこのアシのポリポリが小骨食べてるみてーなのな」
「口に合ってなによりだ」
そう言うと、店員は他のテーブルに流れていった。
リンは、フォークで一匹掬うと、少し眺めている。
「知っていたが、これを食べるのは初めてだ」
「リンの食お初、いったれいったれ!」
「いったれ?どこかにいくのか?」
「細かいのはいいから、ほらほら」
リンは、一息つくと口に運び食す。
「……濃いめの味付けなのだな」
「俺んとこで、イナゴの佃煮って言うんよ。この足のポリポリっていいだろ」
「うーん、美味しいと思うのだが、見た目の印象が強くて、少し苦手と思ってしまうよ」
「そっ、ならちょーらい」
リンの皿を貰って、ムシャポリしていると、店員が運んでいる皿の上を見て固まった。
「なあ、あれって、何?」
「んっ?……ああ、あれもあるのか。あれは……ミセの素揚げ串だな」
皿の上とメニューを確認して、きちんと教えてくれる。
「ミセ?あれって、木の上とかでミーンミーンとか、ジージーとか鳴いたりするやつ?」
「ああ、鳴くよ」
「おー、あれは動画で隣の国の屋台で売ってるのを見たことあったけど、こっちにもあるんな。確かにちょっと引くわー。ってか、名前がアナグラム過ぎてってウケる」
他にも、ムカデとかも串焼きで大量に売られていた動画を思い出す。
「イゴナは、イナゴで。ミセはセミということかな。それにしても、イゴナは大丈夫で、ミセは引くのか?」
「こっちは、ガキの時の勢いで食べたから抵抗ないけど、あれは抵抗感ある」
「試してみるか?」
「うーん……やめとく」
「俺にはいったれと、言っていたのに?」
「あっ……そっか、なら食う。頼んで!」
「いいよ。言ってみただけだから」
「いーの!いったるの」
「そういうところで頑固にならなくてもいいのに」
「いーの。あっ、それこっちにも!」
ミセの串焼きを運んでいた店員がこちらを向いたので、頼んでしまう。
すると、こちらに来てメモ取り出した。
「どれにします?」
「どれ?」
「ミセ串は初めてか?なら、イニイミセがオススメだ。上級者はマクミセだ、大きいぞ。あと何本にする?」
「なら、イニイミセ一本で」
少しして、出てきたミセの串焼きを勢いで齧り付くと、意外にもパリパリ感もあり、不味い美味いで言えば美味いの方。
だが、一度食べても拒否感は拭えなかった。
顔が完全に蝉で、それと対面してしまうのがダメなようだ。
「これ、クマゼミの方なら完全に無理」
「無理しなくてもいいのに」
「食わせたんだから、食わないとダメだろ」
「コウって頑固だよな」

イゴナ煮とイゴナ唐揚げをお土産にして、宿スルランスに泊まった。
夕食にイゴナ唐揚げを食べてみたら、かなり美味くて全部食べてしまった。
唐揚げは、何を揚げても旨いと改めて認識した。
なら、ミセや他のも唐揚げならイケるのかも。
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