灼炎の転生魔女〜いじめられて自殺した私、異世界で炎の魔女の娘に転生しましたが、今度こそ強く生き抜きます!〜

銀鏡。

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七章 ガロウの雷鳴

613.紅蓮の防衛戦

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 突如として、爆ぜるような音が響いた。
振り向くと、里の裏口の方から煙が上がっている。
風に乗って、金属のぶつかり合う音と短い悲鳴が聞こえた。

・・・しかし、妙だ。裏口を含めて、母が里全体を結界で守っていたはずだが。
まさか、突破されたのか。

 私は思わず駆け出した。
サラがこちらに手を伸ばそうとしたが、私はそれを振り切った。
今、あそこを抑えなければ――避難している人たちが挟み撃ちにされる。

石畳の道を走り抜け、裏の木戸を抜けると、煙の向こうに灰色の鎧をまとった兵たちが見えた。
その数は10人ほど。雷を帯びた槍を構え、すでに民家の方へ進行している。

「ここは・・・通さない!」

 杖を構え、詠唱するよりも早く炎が迸った。
火球が地を滑り、先頭の兵士の足元で爆ぜる。
爆炎に弾かれた兵が一人、叫び声を上げて倒れた。

だが、すぐに別の兵が雷槍を構え、稲妻が地を這った。
私は咄嗟に横に跳び、髪を焼くような熱と光を感じる。
背後の壁が弾け、瓦礫が降った。

「くっ・・・!」

 杖を突き立て、周囲の空気を揺らす。
炎が舞い上がり、私を中心に小さな旋風のような炎壁が生まれる。
そこへ突進してきた兵が、槍を突き出すと同時に雷を放った。

雷と炎がぶつかり、爆音が響く。
その一瞬の閃光の中で、私は炎を集中させた。

杖先から放たれた光線のような炎が、敵兵を薙ぎ払う。
鎧が焼け、金属が歪む匂いが立ちこめた。
二人、三人と地に倒れるが、まだ止まらない。
背後から、再び雷が迫る。

「しつこい・・・!」

 杖を振りかざし、地面に叩きつける。
瞬間、火柱がいくつも立ち上がり、敵兵の進路を遮断した。
炎の壁の向こうで、兵たちが怒声を上げる。

その声を聞きながら、私は肩で息をついた。

これが戦争・・・人と人との争いか。
怯えている場合ではないし、私にはすべきことがある。
それはわかっているのだが、未だに膝が震え、手が汗ばみ、杖を落としそうになる。

けれど、恐怖よりも――燃え上がるような決意が、胸に渦巻く。

「・・・この里の人たちは、私が守る」

 杖先に、再び炎が灯る。
それは、朝焼けのように赤く、そして激しく揺らめいていた。

その直後、また新たな敵兵が顔を見せた。
私はそれを見るや否や炎を放った。
敵兵は驚いて瓦礫の陰に隠れたが、逃げたわけではなさそうだ。

だが・・・構わない。来るなら来い。
私は、死ぬことは今さら怖くはない。
ただ、ここの人たちを・・・みんなを、何としても守りたい。ただ、それだけだ。
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