女しかいない異世界に転移した僕は、異種族美女たちに求められて孕ませ中出ししまくります

銀鏡。

文字の大きさ
36 / 90
第二部 砂の異種族

第36章 その瞳が揺れる時 ☆

しおりを挟む
ナジャのぬくもりがまだ肌に残っている気がした。彼女が静かに立ち去ったあと、寝台に仰向けになったまま、僕はしばし天井を見上げていた。

香の匂いはまだ漂っている。けれどそれは、さっきまでとは微妙に違う香りだった。甘さが少し和らぎ、どこか凛とした気配が混じっている。

 やがて、また扉がゆっくりと開いた。

現れたのは、すらりと背の高い女性だった。冷たい空気を纏ったかのようなその存在感に、思わず僕は体を起こす。

彼女は無言で歩みを進め、僕の前に立つ。
ゆらりと揺れる、肩まで届く髪は、綺麗な青色をしていた。

 正直、他のサーラと比べると異質だ…肌も、ちょっと色が淡いし。
でも、こちらを真っ直ぐに射抜く琥珀色の瞳と、セクシーな服装は、確かにサーラだ。

「海斗さんですね。私は、シェリアと申します」

その声は澄んでいて、けれど温度を感じさせなかった。

「この身体には、まだ誰の命も宿ったことがありません。しかし、これより…あなたの命が宿ります」

彼女…シェリアはそう告げると、部屋の中央に静かに立ち、まるで空気が変わるのを待つように目を閉じた。


 シェリアが目を閉じた瞬間、部屋の空気が少しだけ重くなった気がした。香の匂いに紛れて、どこか乾いた空気――砂の気配のようなものが混じり始める。

彼女の気配は冷たい。けれど、不快じゃない。ただ、どこか寂しげで、ひどく遠い。

 僕は立ち上がると、ゆっくりと彼女に近づいた。

「……緊張してる?」

その問いかけに、シェリアは目を開いた。琥珀の瞳が静かに揺れる。だが、彼女は首を横に振った。

「いいえ。ただ……自分が、どう“在るべきか”を、考えていただけです」

 その言葉には、どこか自嘲めいた響きがあった。

しばしの沈黙ののち、彼女は小さな声で言った。

「…私は、特別な”変化視”を持っています。ですが、それをあなたに伝えることは、私の役割ではありません」

「役割、か」

 その言葉の冷たさに、僕は少しだけ苦笑する。だけど――

「だったら、シェリア自身はどう思ってるんだ?」

僕の言葉に、彼女はわずかに目を見開いた。
心の奥が揺らいだような気がした…たぶん、それは僕じゃなくても“見える”くらいの変化だった。

「……わかりません」

ぽつりと、彼女が答える。

「私はこれまで、誰かに“選ばれる”ことも、“触れられる”こともありませんでした。だから……自分の“気持ち”というものが、どういうものか……まだ、わからないのです」

 その言葉は、あまりにまっすぐで、あまりに悲しかった。
だから僕は、そっと手を伸ばして、彼女の肩に触れた。

その瞬間――
彼女の瞳が、わずかに震えた。

肌はほんのりと温かく、でもどこか張りつめていた。緊張ではない。もっと根の深い、心の壁のようなもの。

「だったら、これから一緒に、知っていこう。君が、何を望んでるのか。僕が、君に何を感じてるのか――」

 僕がそう言い終える前に、彼女の身体が、わずかに寄り添ってきた。

「……海斗さん。お願いがあります」

耳元で、静かな声がささやいた。

 「今日は、“儀式”ではなく……“あなたとわたし”として、ひとつになってください」

その言葉には、彼女自身の感情が滲んでいた。
心の底から震えるような、彼女自身の、願いが。


 僕の胸は少しだけ熱を帯びた。
儀式でも義務でもない。彼女自身の意志で、僕を受け入れようとしてくれている――そのことが、何よりも嬉しかった。

「……ありがとう、シェリア」

囁くように言うと、彼女は小さくうなずいた。
そしてゆっくりと距離を詰めてきて、僕の胸元に額を預ける。彼女の髪がふわりと揺れ、香がかすかに鼻をかすめた。

「海斗さんの“変化”…少しずつ、見え始めています。それが、私の内側にも、響いているのがわかります」

 そう言いながら、彼女は僕の胸にそっと手を添えた。
その指先から伝わる温もりが、どこかおそるおそるで――でも、たしかに求めているようだった。

僕はゆっくりと彼女の顎に手を添え、顔を上げさせる。
琥珀の瞳が、真っすぐに僕を見つめ返してきた。

「……キスしてもいい?」

「はい。私の“最初”を……あなたに」

 その瞬間、僕らの唇は触れ合った。
ふれるだけの、静かなキス。それだけで、シェリアの身体がほんの少し震えた。

やがて彼女は、自分から唇を重ね返してきた。
ぎこちなくも真剣で――どこか、純粋すぎるほどに。

唇が離れたあとも、彼女は僕から目を逸らさずに言った。

「……もっと、知りたいです。あなたの温もりを。そして、私の内側に生まれる、この“揺れ”を」

 彼女の手が、そっと自らの服にかかる。
一枚、また一枚と、静かに脱がれていく布――
そのたびに、夜の空気が肌を撫で、淡い褐色の肌があらわになっていった。

腰まで届く青い髪が、背中を流れるように落ちていく。
胸元を覆っていた布が外れると、柔らかくも張りつめた曲線が、静かに輝いた。

シェリアの視線は、一度だけ僕の身体を見て、またそっと目を伏せた。

「…あたたかいんですね、こういうのって」

彼女の言葉に、僕は静かに頷く。

「うん。あたたかくて、優しくて――だから、怖くなくていいよ」

 シェリアの細い指が、僕の胸元を撫でたかと思えば、次の瞬間、そっと僕に身体を預けてくる。

そのぬくもりを抱きしめながら、僕らは、互いの体温を確かめ合うように、静かに肌を重ねていった。


 シェリアの体温が、ゆっくりと僕の胸へと溶けていく。
その肌は、触れた瞬間はひんやりとしていたのに、今では僕の熱に応えるように、じわりと温かさを帯び始めていた。

彼女の細い腕が、ぎこちなく僕の背にまわる。
そして、自分の全てを預けるように――そっと、脚を絡めてきた。

「……怖くは、ありません。だけど……すこし、震えてしまいます」

その小さな声に、僕は軽く頷きながら、彼女の背中をなぞる。
肩甲骨のラインから腰のくびれへ。柔らかさの奥に、しなやかな緊張があって――
どこまでも繊細な、処女の体だった。

「大丈夫。ゆっくりいこう、シェリア」

 そう言って、僕は彼女の鎖骨へ唇を落とした。
吐息を落とすたび、彼女の身体が小さく跳ねる。
耳朶をそっと甘噛みすれば、ひくりと震え、爪が僕の背にかすかに食い込む。

「……んっ、ぁ……っ」

声を漏らすことに慣れていないのか、シェリアはそのたびに唇をかみ、僕の肩に額を押しつけた。

でも、身体の奥は嘘をつかない。
僕の指先が、彼女の太腿の内側をなぞると、敏感に反応するように身を揺らした。

「……感じてる?」

「はい……っ。でも、こんな風になるなんて……思ってもいませんでした……」

 恥ずかしそうに告げるその声が、かえって僕を深く揺さぶる。
そして、そっと彼女の中心に触れた瞬間――
指先が、すでに湿っていたことを教えてくれる。

「シェリア……もう、充分……」

「……来てください。私の、はじめてを……海斗さんに」

目を閉じ、少しだけ首を傾げて差し出された唇。
その奥に、震えと共に眠る熱――

僕は彼女の腰を抱き、ゆっくりと自身を重ねていった。

 はじめは、ごく浅く。
入り口に触れるだけで、シェリアは大きく息を飲んだ。

「……あっ……っ……く、ぅ……っ」

眉を寄せ、爪先がピンと伸びる。
それでも、彼女は逃げずに受け止めてくれた。

「……もう少しだけ、頑張れる?」

「……はい。大丈夫、です。海斗さんが、優しいから……」

その言葉に背中を押され、僕はさらに深く、ゆっくりと彼女の奥へと沈んでいった。

 熱い壁が僕を受け入れ、ぴたりと吸いつくように締めつけてくる。
シェリアの息が乱れ、腕が僕の背をしっかりと抱きしめた。

「……苦しい?」

「……いいえ。苦しいのに、嬉しいです……どうしてでしょう……?」

涙のような声で、彼女はそう呟いた。
それは痛みではなく――ようやく触れられた、誰かの心の温度に震える声だった。

僕はそっと唇を重ねながら、ゆるやかに腰を動かし始める。

 繰り返すごとに、彼女の身体は少しずつ馴染み、熱を帯び、喘ぎ声に似た吐息を漏らすようになっていった。

「……海斗さん……私、今……生きてる、って感じがします……」

その声に、僕の胸も熱くなる。

肌が重なり、呼吸が重なり、魂ごと溶け合うような――
そんなひとときが、ゆっくりと深まっていく。

 そして、彼女の奥へと、僕はゆっくりと触れていった。

最初は、まるで凍った湖面に指を差し入れるような感触だった。けれど、触れているうちに、それは少しずつ溶けていく。

閉ざされていた扉が、僕の存在に応えて、静かに開かれていくのがわかった。

「……あっ、ん……う、く……っ」

 か細い声が、彼女の喉から漏れる。唇を噛んで我慢していても、その瞳の奥には明らかな「感覚」が滲んでいた。

僕は焦らず、彼女の反応を確かめながら、少しずつ動きを深めていく。まるで楽器の調律のように、丁寧に、慎重に。

 やがて――

「…あっ……だめ……です……これ、もう……っ」

 シェリアの指が、僕の腕をぎゅっと掴む。身体を寄せ合うたびに、彼女の鼓動が、熱が、息遣いが、全部こちらに伝わってくる。

目を逸らしがちだった琥珀の瞳が、ふいに僕をしっかりと見つめた。

「わたし……あなたに、“変えられて”ます……」

 その言葉は、告白のようでもあり、呪文のようでもあった。 
そして次の瞬間、彼女の全身が僕に預けられ、僕らは、確かに――一つになった。

最初はぎこちなく、彼女の身体は何度も震えた。 でも、僕が何度も「大丈夫だよ」と囁くたびに、少しずつその震えは柔らかいものへと変わっていった。

まるで、長く凍てついていた泉が、陽だまりの下で溶けていくみたいに。
互いの肌が熱を分け合い、声が、吐息が、想いが交わる。



 やがて、すべてが静かになったあと。
彼女はそっと僕に抱かれながら、目を閉じたまま、呟いた。

「……これが、女として、“生きる”ということなんですね……」

 僕は彼女の髪を撫でながら、優しく答えた。

「ああ。――君は、ちゃんと“生きてる”よ」

 シェリアの頬を、一筋の涙が伝った。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。 PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。 ↓ PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる

名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します

名無し
ファンタジー
 毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。

処理中です...