女しかいない異世界に転移した僕は、異種族美女たちに求められて孕ませ中出ししまくります

銀鏡。

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第四部 吸血鬼の異種族

第70章 朝の儀

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 朝の光が、薄く帳を透かして差し込む。
ミレティアの寝息はまだ穏やかで、僕はそっと彼女の髪を撫で、ベッドを抜け出した。

用意された衣を身にまとい、扉を開けると、すでに待っていたかのように一人の女性が立っていた。

「おはよう、海斗。昨夜は、よく眠れたかしら?」

 琥珀の瞳が揺れる。
ラヴィナ──いや、ラヴィナ・ヴァルラーナ。僕をこの塔に連れてきた張本人であり、
この塔に住み着く吸血鬼の一族の当主だ。

その傍らには、ラヴィナと似た面差しの、しかしどこか若さと違う輝きを持った女性が二人、静かに立っていた。

「彼が……海斗、なのね?」

「ふふ……男の匂いがする。生きた血の気配も……とても、魅力的」

その二人もまた、ラヴィナの妹──姫だろうか。

「紹介しましょう。こちらはセレスティア、〈第五の姫〉。そしてこっちは、フィリーネ。〈第四の姫〉で、みんなはフィリとかフィーって呼んでるわ」

 セレスティアは艶やかな銀髪をなびかせ、深紅の瞳を隠すように微笑んだ。背には半透明に近い黒翼が、羽音も立てずたゆたっている。
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「初めまして、海斗さま。姉様から伺っております。貴方が……我らの夜を照らす“陽”であると」

フィリーネは対照的に、金色の髪を短く整え、いたずらっぽい笑みを浮かべていた。

「ふふ、興味あるわ。姉さまたちが心奪われるなんて。ねえ……ちょっと、血……触れてもいい?」

 彼女が一歩、僕に詰め寄った時──ラヴィナがすっと手を伸ばし、制する。

「まだよ、フィリーネ。彼との正式な契りは、儀式を経てから。彼は、まだこの塔に客人として迎え入れられた身に過ぎない。順序は守りなさい」

その言葉には冷ややかな理性と、かすかに嫉妬すら滲んでいた。

「……わかったわ、姉さま。でも、なるべくすぐに“血”を見せてね?……私、もう我慢きかないの」

二人の姫の目が、妖しく赤く輝いた気がした。

 ──僕は、ただならぬ気配に息をのんだ。
この“姫たち”は──理性の奥に、猛獣のような吸血鬼の本能を抱えている。

「さあ、海斗。あんたを歓迎する、“朝の儀”を始めましょう」

ラヴィナが微笑む。
その奥には、再び僕を試すような、妖艶な熱が宿っていた。



 朝の柔らかな光が、回廊の先にある大広間を淡く照らしていた。
石造りの床には絨毯が敷かれ、両脇には十二の燭台が並んでいる。

その中心に据えられた大理石の祭壇には、珊瑚色の布が深くかけられ、その上に小さな銀の小皿と、細い銀の短剣が静かに置かれていた。

 僕は祭壇の前にひざまずき、手をそっと差し出す。
刻まれた文字が淡く光り、空気が震えるようだ。

ラヴィナが静かに前に進み出て、小皿の中にクリスタルの杯を置く。
周囲には、セレスティア、フィリーネ、セリュム、ミレティア――四人の姫たちが整列し、それぞれが白銀のドレスの裾を揺らしていた。

 ラヴィナが短剣を取り、僕の指先に軽く刃を当てる。

「これが、あんたとあたしたちを結ぶ血。少しだけでいいの」

微かに熱を帯びた刃先に、ふっと息を吹きかける。ほんの一滴、朱い雫が小皿に落ちると、姫たちの琥珀や紅の瞳が揃って赤く輝いた。

 セレスティアが息を詰めるように俯き、銀の杯にその一滴をそっと注ぎ込む。その杯を抱えるようにしてフィリーネが受け取り、指の震えを隠しつつ口元に運ぶ。

唇が触れ、かすかな「チリッ」という音と共に、彼女は祭壇の外へと引いていく。続いてセリュム、ミレティア、そして最後にラヴィナ。順に杯を口元に傾け、ひと息に味わった。

 僕は視界の隅で、それぞれの頬がほんのり紅く染まるのを見た。彼女たちの瞳は、ただの血の味ではなく、「縁を交わした」歓びに満ちている。儀式の終わりとして、ラヴィナが再び銀の杯を手にし、静かに頷く。

「これで、あんたはあたしたちの“陽”になった。共に歩み、共に生きる……その契りは、血以上に強いものよ」

大広間に並ぶ十二の燭台が一斉に灯りを増し、四人の姫が優雅に僕を取り囲む。
甘い祝福の気配が満ちる中、僕は新たな絆を胸に、深く礼を返した──これから始まる日々を思いながら。

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