9 / 25
音楽室の七不思議 第二グループ②
しおりを挟む
音楽室はとても静かで、冷えた風が吹いていた。
坂上がしゅうに訊ねた。
「ここはどんな七不思議があるんだ?」
しゅうは、げんきから借りて来ていた七不思議の本を開いて読み始める。
「ちょっと待ってて……えーっと、、、これだ!あそこにある絵が表情を変えるらしいよ」
しゅうは質問に答えた。
その直後、えいとが馬鹿にして笑い出した。
「は?そんなわけないだろ?六年が描いた「絵」がだぞ?大体七不思議なんか誰かの作り話だろ?」
そう笑って絵の方に近寄った。
「ちょ!?やめた方が良くない!?」
「七不思議なめすぎだよ!!」
坂上としゅうが止めようとするが、えいとに戻ってくる気配はない。
えいとは20秒、六年が描いた絵と見つめ合った。
「なんだよ。やっぱり嘘じゃねーか。七不思議なんか作り話なんだよ」
そう言って二人の元に戻ってきた。
「さっさと次のやつも終わらせようぜ」
「うん!じゃあ次は、このピアノが弾いてないのに音を出すとか……」
しゅうはピアノの方に近寄る。そしてドの音を鳴らした。
音楽室に響いたドの音は、普段通りの音色だった。
「いつも通りだな。じゃあここまでだから校庭に戻るか」
しゅうがそう言って扉の方へ歩き出すと、しゅうの前を誰かがスッと横切った。
坂上だ。
「俺が先に下に行くんだっ!!」
「待て!!俺が最初に……!!」
えいとも負けじと後に続く。
しゅうも慌てて廊下に出た。
廊下では、「タッタッタッタッ」という軽快な足音だけが響き渡っていた。
坂上がしゅうに訊ねた。
「ここはどんな七不思議があるんだ?」
しゅうは、げんきから借りて来ていた七不思議の本を開いて読み始める。
「ちょっと待ってて……えーっと、、、これだ!あそこにある絵が表情を変えるらしいよ」
しゅうは質問に答えた。
その直後、えいとが馬鹿にして笑い出した。
「は?そんなわけないだろ?六年が描いた「絵」がだぞ?大体七不思議なんか誰かの作り話だろ?」
そう笑って絵の方に近寄った。
「ちょ!?やめた方が良くない!?」
「七不思議なめすぎだよ!!」
坂上としゅうが止めようとするが、えいとに戻ってくる気配はない。
えいとは20秒、六年が描いた絵と見つめ合った。
「なんだよ。やっぱり嘘じゃねーか。七不思議なんか作り話なんだよ」
そう言って二人の元に戻ってきた。
「さっさと次のやつも終わらせようぜ」
「うん!じゃあ次は、このピアノが弾いてないのに音を出すとか……」
しゅうはピアノの方に近寄る。そしてドの音を鳴らした。
音楽室に響いたドの音は、普段通りの音色だった。
「いつも通りだな。じゃあここまでだから校庭に戻るか」
しゅうがそう言って扉の方へ歩き出すと、しゅうの前を誰かがスッと横切った。
坂上だ。
「俺が先に下に行くんだっ!!」
「待て!!俺が最初に……!!」
えいとも負けじと後に続く。
しゅうも慌てて廊下に出た。
廊下では、「タッタッタッタッ」という軽快な足音だけが響き渡っていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
7
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる