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第一章 箱使いの悪魔
番外編.少年の末路
しおりを挟む僕の名は王都【グランベルク】に住む冒険者【アシュレイ】。
今期、王都のグランド神教学院を卒業して晴れて夢だった冒険者連盟に所属する事になった新米の冒険者だ。
辺境にある農村から上京して数年、これも全部……必死に僕を育て支えてくれた父さんと母さんのおかげだ。
恩返しをするのなら安定した騎士を目指すべきだという周囲の声を押しきって僕の夢を応援してくれた両親には本当に感謝してる。
今はあちこちに魔獣が存在している、辺境にある村を助ける事ができるのは数の少ない騎士ではなく勇敢にダンジョンに挑むために増え続けている冒険者達だ。
僕はいつか必ずあの国力(EX)ギルドーー【白銀の羽根】の人達みたいに強くなって……魔獣に脅かされることのない世界を創りあげてみせる、と固く誓う。
そのためには訓練してレベルをあげなければ。
先輩冒険者の話では魔獣の狩り場で【石(ビギナー)】でも通じるカルデアっていう宿場町周辺のダンジョンがレベル上げに最適みたいだ。
僕はコツコツと貯めてきたコインで装備品一式と旅の荷物を揃えカルデアに向かった。
(僕は立派な冒険者になって……いつか必ず二人に楽させてあげるから……待っててね。父さん、母さん……………………)
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「嫌ぁだぁぁぁぁぁっ!!! おっ……お願いじまずっ!! もう殺しでぐだざいぃぃぃぃぃっ!!!!」
「情けない声出さないでよ、笑っちゃうじゃない。確か冒険者になってご両親を楽させてあげるとか語ってたじゃない。あたしが聞いた中で最高に下らない理由よ。断末魔まで情けないなんて……本当ゴミね」
僕は今、リゼと名乗った女の子に体のあちこちを引き裂かれています。何てこんな事になったのか…………カルデアに着いてから親切にしてくれた【金】ランクの魔術師と一緒にレベルを上げるためレッドストン炭鉱に入ったまでは記憶していました。
(奥に進むにつれ……親切だった魔術師達は段々と粗暴になってきて……そこでリゼと出会って……みんなに攻撃されて……そこから覚えてないや)
激しい痛みが体の中と外ーー同時に迸(はし)ります。リゼと名乗った女の子はなにかの実験と言って僕に様々な薬を飲ませました。それからは意識が飛ぶ程の激痛が休むことなく襲ってきます。
視界は曇り、骨は軋み、髪は抜け落ち、皮膚は爛(ただ)れ、鼻血は止まらず、爪は剥がれーーそれでも途切れることのない意識。
自分の体がどうなっているかはもうわかりません、眼はもうありません。女の子にくり貫かれたから
「んー、やっぱり先に体に傷を入れると魔獣化は難しいか……原型を留めた死体だけが魔獣になる。この線を越えるとマナが宿ってようが駆動できなくなる……骨ももう機能してないしね。あー失敗した、やりすぎちゃった」
おんなのこは失敗といって僕からはなれます、もうなんでもいい、はやくおわらせてほしい、もういたいのはいやだ。
「あんた何の意味もなかったわ、ご両親に詫びれば? 生きた意味も死ぬ意味も無かったって。あはは」
お、んなのこ、はわらいます なに かおもしろ、いのかぼくにはわかりま、せん けど とうさ かあさん ごめ
「せっかくだから次の実験台が来た時の演出材料として使ってやろうかな。死体があれば恐怖でおののくだろうし、その隙を狙えるかも。感謝しなさいよ、利用してあげるんだから」
あ り がーー
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