天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生

西洋司

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第二部「ハルコン青年期」

45 リ・プロローグ_07

   *          *

 ほぼ鎖国状態にあったサスパニアに、ハルコンと元女盗賊の2人はスキル「マジックハンド」を使って、難なく空から入国した。

 深夜のサスパニアの首都エドモンドにて、ハルコンと元女盗賊は24時間営業の居酒屋に入って、先ずここから現地偵察をしようと考えた。

 入店後、客達や店員にサスパニアについて探りを入れようとしたら、逆にサスパニア政府の網にかかり、ひと悶着の後、官憲のトップの小水戸中尉と接触する。
 
 その後、早朝の首相官邸にハルコンらは招かれ、急遽イッシャラー(石原中佐)と面会することになった。
 
 官邸前でも軽い衝突があって、……。
 ハルコンはスキル「マジックハンド」を使って、フォリア山の頂の岩石を首相官邸に落下させたりしたものの、後の会談では、ほぼ全て話し合いのみで行われた。
 
 その会談で石原中佐が出した条件は、数件。
 
 先ず、ファイルド国とサスパニア国の正式な国交樹立。並びに両国間の官民挙げての交流と技術提携や貿易推進。
 特にファイルド国の仙薬エリクサー、タイプAとBの輸出と生産技術の提供を求められた。

 更には、これはハルコン本人に向けて為されたのだが、……。サスパニアの首脳陣、旧軍の12名を現代日本に異世界転移させることも求められた。
 
 その場合、サスパニアの「国体」であるメリッサ元姫殿下とハルコンとの婚姻、並びに「国政」の移譲を申し出てきたのだ。
 
 ハルコンは一度ファイルド国の王宮に持ち返ると伝え、その場では判断を示さず、一度帰国する。
 
 翌日、ハルコンはサスパニアの特殊工作員である「半次郎」と、「国体」であるメリッサ元姫殿下を連れてファイルド国王宮に入り、王ラスキンに石原中佐との話し合いについて逐一報告した。
 
 ハルコンによって、サスパニアの詳細が明らかになり、その対応策がファイルド国各所で行われた。
 
 そして、週が明け、……。
 早朝の王都から、シルファー第二王女を団長とする総勢1000名の出張旅団が、サスパニアに向けて、ついに出発した。

   *          *

 次回より、異世界転生ファンタジー物語、再びの開幕です。
 どうぞよろしくお願いいたします。
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