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第一部「ハルコン少年期」
04 ハルコンと中年の一級剣士_01
さて、どうしようかな?
見た目は赤子、頭脳は大人のハルコンは、ふと考えた。
とりあえず、有能なNPCが6人もいるんだけどさ、……。
父カイルズに会わせるのなら、最初は誰が一番適任だろう?
実用性ならドワーフの鍛冶士の親方、意外性で言えば、一級剣士か女盗賊なんだよなぁ。
すると、奥の方で、母ソフィアと姉サリナが話を続けている。
「サリナ、……お父様は、来週王都から戻ってこられるわよ。良かったわね!」
「はいっ。嬉しいですっ、お母様っ!」
ニッコリと笑い合う母と姉の様子から、ハルコンは父カイルズが家族から随分好かれているんだなぁと、思わず心がほっこりした。
なるほど、……来週か。
「お父様が戻られたら、春までこちらでお過ごしなさるのよ。良かったわね、たっぷり甘えなさいな」
「はいっ、お母さまっ」
ふむふむ。つまり、春先までセイントーク領に滞在するということか。
現在、ファイルド国各地に散らばる6人のNPC達。さすがに、全員を父に面会させるのもなぁ。
ハルコンは、とりあえずNPC達の思念に同調を試みる。実は、この2週間で、随分上手くこなせるようになってきているのだ。
すると、……昼間っから寝ている者もいれば、徒歩の者もいる。乗合馬車に乗る者もいる。
雪深い森林をゆくエルフもいれば、大店の商人は自家用の馬車で何処かに向かっていたりもする。
鐙のない鞍だけの馬に器用に跨る女盗賊。手下の強面の男達を従えて、雪原を進んでいる。
もちろん、NPC達にも今の生活があるしなぁ。こちらの都合でムリヤリ呼びつけるのも、さすがにどうかと思った。
なので、ハルコンが「天啓」と呼ぶスキル、伝えたい要件をNPC達の頭の中に、さっそく放り込んでみた。
カイルズ・セイントークに会ってみたら、きっと面白いことになると思うよ、とね。
すると、中年の一級剣士が食いついたように、ニヤリと笑った。
他の5人は、一瞬閃いたような顔をしていたが、直ぐに今取り組んでいる作業に戻ってしまった。
ビンゴッ! 中年の一級剣士っ! キミに決まりだっ!
ハルコンは、これまで6人のNPC達をじっくりと観察してきたので、凡その性格も把握済み。基本、いずれのNPC達も、その技量は非常に高く有能だということ。
精神も落ち着いていて無駄がなく、周囲からも一目置かれており、なかなか魅力的な人物達だと言っていい。
とりわけ中年の一級剣士は、ハルコンにとってまさに理想的だった。
先ず長身のイケメンだということ。そして、行動や態度、声もかなりのイケメンで、思わずゾクッとすることもしばしばだった。
まぁ普通に考えて、この一級剣士、相当な傑物だよっ!
でも、そんな一級剣士がアポなしでカイルズに会見を求めて、無事お目通りは叶うのだろうか?
そもそも、父カイルズは如何なる人物だろうか?
それは、母に抱きかかえられて屋敷内を見て思ったことなのだが、……整然とした屋敷の佇まいとか、よく訓練された家臣達の様子から、いくらでも推察することができる。
父は、相当な人格者でかなりのやり手だ。おそらく、ここぞのチャンスを決して見逃さない性質に違いない。
これからしばらくの間、私は家族の世話になる。
なら、ぜひ有能なNPC達を、父にどんどん取り立てて貰おうかな?
そうすれば、必ずセイントーク領に莫大な利益を齎すことになるのだろうし。
見た目は赤子、頭脳は大人のハルコンは、ふと考えた。
とりあえず、有能なNPCが6人もいるんだけどさ、……。
父カイルズに会わせるのなら、最初は誰が一番適任だろう?
実用性ならドワーフの鍛冶士の親方、意外性で言えば、一級剣士か女盗賊なんだよなぁ。
すると、奥の方で、母ソフィアと姉サリナが話を続けている。
「サリナ、……お父様は、来週王都から戻ってこられるわよ。良かったわね!」
「はいっ。嬉しいですっ、お母様っ!」
ニッコリと笑い合う母と姉の様子から、ハルコンは父カイルズが家族から随分好かれているんだなぁと、思わず心がほっこりした。
なるほど、……来週か。
「お父様が戻られたら、春までこちらでお過ごしなさるのよ。良かったわね、たっぷり甘えなさいな」
「はいっ、お母さまっ」
ふむふむ。つまり、春先までセイントーク領に滞在するということか。
現在、ファイルド国各地に散らばる6人のNPC達。さすがに、全員を父に面会させるのもなぁ。
ハルコンは、とりあえずNPC達の思念に同調を試みる。実は、この2週間で、随分上手くこなせるようになってきているのだ。
すると、……昼間っから寝ている者もいれば、徒歩の者もいる。乗合馬車に乗る者もいる。
雪深い森林をゆくエルフもいれば、大店の商人は自家用の馬車で何処かに向かっていたりもする。
鐙のない鞍だけの馬に器用に跨る女盗賊。手下の強面の男達を従えて、雪原を進んでいる。
もちろん、NPC達にも今の生活があるしなぁ。こちらの都合でムリヤリ呼びつけるのも、さすがにどうかと思った。
なので、ハルコンが「天啓」と呼ぶスキル、伝えたい要件をNPC達の頭の中に、さっそく放り込んでみた。
カイルズ・セイントークに会ってみたら、きっと面白いことになると思うよ、とね。
すると、中年の一級剣士が食いついたように、ニヤリと笑った。
他の5人は、一瞬閃いたような顔をしていたが、直ぐに今取り組んでいる作業に戻ってしまった。
ビンゴッ! 中年の一級剣士っ! キミに決まりだっ!
ハルコンは、これまで6人のNPC達をじっくりと観察してきたので、凡その性格も把握済み。基本、いずれのNPC達も、その技量は非常に高く有能だということ。
精神も落ち着いていて無駄がなく、周囲からも一目置かれており、なかなか魅力的な人物達だと言っていい。
とりわけ中年の一級剣士は、ハルコンにとってまさに理想的だった。
先ず長身のイケメンだということ。そして、行動や態度、声もかなりのイケメンで、思わずゾクッとすることもしばしばだった。
まぁ普通に考えて、この一級剣士、相当な傑物だよっ!
でも、そんな一級剣士がアポなしでカイルズに会見を求めて、無事お目通りは叶うのだろうか?
そもそも、父カイルズは如何なる人物だろうか?
それは、母に抱きかかえられて屋敷内を見て思ったことなのだが、……整然とした屋敷の佇まいとか、よく訓練された家臣達の様子から、いくらでも推察することができる。
父は、相当な人格者でかなりのやり手だ。おそらく、ここぞのチャンスを決して見逃さない性質に違いない。
これからしばらくの間、私は家族の世話になる。
なら、ぜひ有能なNPC達を、父にどんどん取り立てて貰おうかな?
そうすれば、必ずセイントーク領に莫大な利益を齎すことになるのだろうし。
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