天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生

西洋司

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第一部「ハルコン少年期」

19 子供達のパーティー_06

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   *          *

「それにしても、……ホーンっと、ハルコンは凄いなっ!」

「うんうん、ホンとそうだねっ!」

 セイントーク家の長兄のマルコム、次兄のケイザンがパーティー会場の数々のアトラクションを見て、少しも驚きを隠さない。

「ハッハッハッ、……まぁ、それ程でもありますよっ!」

「「言ったなぁーっ、ハルコンッ! オマエなんかこうしてやるっ!」」

 そう言って、兄達はハルコンにヘッドロックとアームロックを同時に仕掛けてきた。

「ウワァ~ッ、や~ら~れ~るぅ~っ!!」

 もちろん、……軽く直ぐほどける程度の、甘い力加減なんだけど。
 まぁ、その辺はお互い演技も込みってことで。

「ほらほら男ども、ここはパーティー会場なんですからねっ! ふざけるのも大概になさいまし!」

 サリナ姉が半分呆れた調子で咎めると、男達3人は「「「はぁ~い」」」と言って、直ぐに身嗜みを整え始めた。

「羨ましいなぁ」

「えっ、何だって? ミラちゃん」

 サリナ姉が、ミラの呟きを聞き漏らさなかった。

「私、一人っ子ですから。兄姉がいるのって憧れちゃうんです」

「ふぅ~ん、そんなの大丈夫よ。シルウィット領も落ち着いてきたことだし、そのウチ弟か妹さんができて、賑やかになると思うわ」

 サリナ姉が優しく励ますと、ミラは「はいっ」と言って、白い歯を見せて笑った。

 他の子供達がセイントーク家の者を注視する中、ハルコンと兄達は特に気にするでもなく、向こうのコーナーから甘い炭酸の柑橘系のジュースを運んできた。

 ミラとサリナ姉にも手渡すと、喜んで受け取っている。ちなみに、この炭酸ジュースもまた、セイントーク家から王宮にレシピが提供されているものだ。

「ハルコン。オマエってヤツは、ホンと改めてトンでもないなっ!」

 長兄のマルコムが、半ば呆れたような顔をして、優秀な弟の肩をポンポンと軽く叩いた。

「ハハハ。まぁ、皆さん喜んでくれているみたいですから」

「だな。兄として誇り高いよ。それに比べて……ボク達ときたら」

 何か、ちょっと落ち込み気味な次兄のケイザンだが。

「いいえっ、兄様方は、今すべきことをちゃんとこなされております。時機がきたら、人の評価もガラリと変わるはずですっ!」

「そっか。なら、ボク達ももうひと踏ん張りするかなぁ」

 その辺り、優秀過ぎる弟は、これまた大層気配り上手でフォローもするのだ。
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