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本編
3 学校の先輩もヒーローです①
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楽しいお昼休み、今日のお弁当は私の好物ばかりです。
夕飯の残りだけど鳥の手羽を甘辛く煮て、キャベツのコールスローも添えてある。おかかをたくさん敷き詰めたのり弁も欠かせない。
あ、鳥の手羽は怪獣じゃないよ。ちゃんと買ったブロイラーです。
いつもお肉が手に入るわけではないので。昨日の出動で龍弥が倒した怪獣は昆虫系でした。ニッチなファンはいるかもしれないけど、私と弟はそこまでマニアックではありません。昆虫系怪獣の足って、偶にパーツだけで動いたりするから苦手。
あと食卓に出したら、怪獣肉だって絶対お母さんにばれるっ!
屋上で友人の希未と陽菜と一緒にお弁当を広げていると、同じクラスの南君と島田君が合流してきた。
四人は最近のヒーローの活躍について熱く語っております。彼らの話の中心は、この学校の三年生にいる現役ヒーロー石崎剣十先輩です。彼はその容姿といつも成績上位に名を連ねる文武両道さから、男女問わず絶大な人気を誇っている。普通ヒーローの個人情報なんて出回らないものなんだけど、石崎先輩は緊急招集で早退や欠席をする事もあって、正体バレしてる。
うう、私も可愛くて格好いい弟自慢をして姉バカ加減を存分に発揮したい!
しかし龍弥は中学生。ヒーローが特例で認められるのは、実は高校生からなんです。
大きな声では言えませんが、不・法・就・労。
お母さんに話せないどころか、世間様の誰にも話せない……。
『うちの可愛い弟はこんなに頑張ってるのに! 全部、ぜんぶ怪獣が悪いんだぁ~』というマイ小芝居も、弟相手にしか出来ない。それなのに最近は飽きてきたのか、龍弥はのってくれなくなりました。つまらないです。
ヒーロー談義に耳を傾けながらお弁当を消費していると、噂をすれば影! とばかりに石崎先輩に声を掛けられました。
「やっぱりかっこいいっ!」と希未が興奮しています。他の三人も軒並み憧れの眼差しで石崎先輩を見つめている。
くっ……うちの弟だって、あと二年もすればキャーキャーですよ? きっと。多分。
悔しくなんてないやいっ。
皆から離れて、声の聞こえない屋上の端まで移動する。
お弁当は手放しません。
私は食事の途中だったのです。
「何のご用でしょうか、石崎先輩?」
まだお弁当に未練を残しながらも見上げると、先輩は何故か頬を朱に染めながら目を逸らす。そのシャープな目元とお顔は確かに格好いいです。でもでも、うちの弟だって格好良さでは負けていませんよ、タイプが違うだけで。そう、犬に例えるならボルゾイとマメ柴は方向性が違うという感じです。マメ柴は格好良くない? そんなことありません! ああ見えて男気溢れるいい奴なんですよ! あれ、弟の話をしていたはずが何故マメ柴擁護に……。
私がそんな弟とマメ柴に関する考察を脳内で繰り広げている間に、石崎先輩は本題に入った。
「お嬢さん、総帥からの伝言です」
むう、その呼び名は言ってはいけないお約束ってやつです。
「お嬢さんではありません、石崎先輩。学校では草薙(姉)とでも呼んで頂ければ結構ですよ」
弟との差別化を図ってみました。
「ヒーロー協会総帥のお孫さんである円奈お嬢さんを、そんな風には呼べません」
石崎先輩は困ったように首を振った。
私の母方の祖父草薙菱義は、ヒーロー協会の総帥。
日本には怪獣を倒す人々が所属する組織が二つある。
一つは私の祖父が総帥を務める『ヒーロー協会』、もう一つが『ヒーロー組合』。
どっちも怪獣を倒す(狩る)ための組織です。やってる事はあまり変わらないと思うんだけど、協会と組合は仲が良くない。元祖と本家の争いを思い出すのは私だけではないはず……。和菓子とか、とんかつとか色々ありますよねー。
祖父や弟、学校の先輩が協会所属だから協会についてはある程度知っているけど、組合ははっきり言ってよく分からない。代表もあまり前には出ない人みたいですし。でも有名なヒーローは何人もいるみたいで、弟から名前を聞いた事もある。
私の興味は怪獣さん(のお肉)なので、覚えていないですけど。
なぜ祖父がヒーロー協会総帥なのに、弟がヒーローになったことを母に秘密にしているのか。それは私達の父が関係してくる。
父は協会所属のヒーローだった。次期総帥などと言われていた実力派のヒーローだったのだ。ある時怪獣との戦闘によるダム破壊によって、逃げ遅れた付近の住民の少年が川に流されてしまう事故が発生した。父は必死に少年を救出し、しかし自分は亡くなってしまった。それが十年前の出来事。
悲しい出来事だったけど、私達家族は互いに助け合い何とかこれまでうまく過ごしてきた。
しかしこの春、弟の龍弥はヒーローの必殺技に目覚めたのだ。
祖父は早速ヒーローとすることを望み、母はせめて成人してからと大反対した。父の死の辛さを思い出したのかもしれないし、自分も結婚前はヒーローだったから、大変さを分かっているからかもしれない。ちなみに『ヒーロー』という呼び名は男女共通です。
そして結局祖父と母の意見の違いは特大の父娘喧嘩に発展し、母は私達二人を連れて家を出たのだ。
まあ、弟は母に隠れて祖父の元に通い既にヒーローの道を選んでしまったので、実際は母の一人負けなのですが。私も共犯なのでばれるのが今から恐ろしいです。
ヒーローに危険は付き物だけど、祖父だって龍弥を危険な目に合わせはしないと約束してくれたので、その点は心配していません。今は見習いのようなものだし、成人したら危険とも向き合い自分で決めた道を歩むのは本人の権利です。
私だって子供の頃の夢は、父のようなヒーローになる事でした。素養がなくて、無理でしたけどね。
――そう、決して怪獣のお肉だけが目当てで応援してる訳ではないのですよ!
「うう~。じゃあせめて、お嬢さんはやめてください。今の私の使命は節約ですから、お嬢さんはイメージに合いません」
使命というか、趣味に近いですが。
「イメージですか?」
「イメージですっ」
私と石崎先輩、両方のイメージですよ?
さらりと『お嬢さん』と呼ぶなんて、石崎先輩の売り出しポイントが変わりそうです。よりニッチな方面へ。
「それでは円奈さんと呼ばせてください」
苗字ではなく名前チョイスなのは、その苗字を口にも出したくはないという意思表示ですか? 我が祖父はどれだけ面倒をかけているのでしょう。
それとも弟? いえいえ、龍弥は良い子です。
それにしても、学校の先輩に敬語を使われるのは明らかに不自然なので、止めて欲しいものです。
「それで、祖父からの伝言とは何でしょうか?」
お弁当箱に泣く泣くフタをして、石崎先輩を見つめる。
「はい、その……『もうすぐ誕生日だが、欲しい物はないか?』と」
夕飯の残りだけど鳥の手羽を甘辛く煮て、キャベツのコールスローも添えてある。おかかをたくさん敷き詰めたのり弁も欠かせない。
あ、鳥の手羽は怪獣じゃないよ。ちゃんと買ったブロイラーです。
いつもお肉が手に入るわけではないので。昨日の出動で龍弥が倒した怪獣は昆虫系でした。ニッチなファンはいるかもしれないけど、私と弟はそこまでマニアックではありません。昆虫系怪獣の足って、偶にパーツだけで動いたりするから苦手。
あと食卓に出したら、怪獣肉だって絶対お母さんにばれるっ!
屋上で友人の希未と陽菜と一緒にお弁当を広げていると、同じクラスの南君と島田君が合流してきた。
四人は最近のヒーローの活躍について熱く語っております。彼らの話の中心は、この学校の三年生にいる現役ヒーロー石崎剣十先輩です。彼はその容姿といつも成績上位に名を連ねる文武両道さから、男女問わず絶大な人気を誇っている。普通ヒーローの個人情報なんて出回らないものなんだけど、石崎先輩は緊急招集で早退や欠席をする事もあって、正体バレしてる。
うう、私も可愛くて格好いい弟自慢をして姉バカ加減を存分に発揮したい!
しかし龍弥は中学生。ヒーローが特例で認められるのは、実は高校生からなんです。
大きな声では言えませんが、不・法・就・労。
お母さんに話せないどころか、世間様の誰にも話せない……。
『うちの可愛い弟はこんなに頑張ってるのに! 全部、ぜんぶ怪獣が悪いんだぁ~』というマイ小芝居も、弟相手にしか出来ない。それなのに最近は飽きてきたのか、龍弥はのってくれなくなりました。つまらないです。
ヒーロー談義に耳を傾けながらお弁当を消費していると、噂をすれば影! とばかりに石崎先輩に声を掛けられました。
「やっぱりかっこいいっ!」と希未が興奮しています。他の三人も軒並み憧れの眼差しで石崎先輩を見つめている。
くっ……うちの弟だって、あと二年もすればキャーキャーですよ? きっと。多分。
悔しくなんてないやいっ。
皆から離れて、声の聞こえない屋上の端まで移動する。
お弁当は手放しません。
私は食事の途中だったのです。
「何のご用でしょうか、石崎先輩?」
まだお弁当に未練を残しながらも見上げると、先輩は何故か頬を朱に染めながら目を逸らす。そのシャープな目元とお顔は確かに格好いいです。でもでも、うちの弟だって格好良さでは負けていませんよ、タイプが違うだけで。そう、犬に例えるならボルゾイとマメ柴は方向性が違うという感じです。マメ柴は格好良くない? そんなことありません! ああ見えて男気溢れるいい奴なんですよ! あれ、弟の話をしていたはずが何故マメ柴擁護に……。
私がそんな弟とマメ柴に関する考察を脳内で繰り広げている間に、石崎先輩は本題に入った。
「お嬢さん、総帥からの伝言です」
むう、その呼び名は言ってはいけないお約束ってやつです。
「お嬢さんではありません、石崎先輩。学校では草薙(姉)とでも呼んで頂ければ結構ですよ」
弟との差別化を図ってみました。
「ヒーロー協会総帥のお孫さんである円奈お嬢さんを、そんな風には呼べません」
石崎先輩は困ったように首を振った。
私の母方の祖父草薙菱義は、ヒーロー協会の総帥。
日本には怪獣を倒す人々が所属する組織が二つある。
一つは私の祖父が総帥を務める『ヒーロー協会』、もう一つが『ヒーロー組合』。
どっちも怪獣を倒す(狩る)ための組織です。やってる事はあまり変わらないと思うんだけど、協会と組合は仲が良くない。元祖と本家の争いを思い出すのは私だけではないはず……。和菓子とか、とんかつとか色々ありますよねー。
祖父や弟、学校の先輩が協会所属だから協会についてはある程度知っているけど、組合ははっきり言ってよく分からない。代表もあまり前には出ない人みたいですし。でも有名なヒーローは何人もいるみたいで、弟から名前を聞いた事もある。
私の興味は怪獣さん(のお肉)なので、覚えていないですけど。
なぜ祖父がヒーロー協会総帥なのに、弟がヒーローになったことを母に秘密にしているのか。それは私達の父が関係してくる。
父は協会所属のヒーローだった。次期総帥などと言われていた実力派のヒーローだったのだ。ある時怪獣との戦闘によるダム破壊によって、逃げ遅れた付近の住民の少年が川に流されてしまう事故が発生した。父は必死に少年を救出し、しかし自分は亡くなってしまった。それが十年前の出来事。
悲しい出来事だったけど、私達家族は互いに助け合い何とかこれまでうまく過ごしてきた。
しかしこの春、弟の龍弥はヒーローの必殺技に目覚めたのだ。
祖父は早速ヒーローとすることを望み、母はせめて成人してからと大反対した。父の死の辛さを思い出したのかもしれないし、自分も結婚前はヒーローだったから、大変さを分かっているからかもしれない。ちなみに『ヒーロー』という呼び名は男女共通です。
そして結局祖父と母の意見の違いは特大の父娘喧嘩に発展し、母は私達二人を連れて家を出たのだ。
まあ、弟は母に隠れて祖父の元に通い既にヒーローの道を選んでしまったので、実際は母の一人負けなのですが。私も共犯なのでばれるのが今から恐ろしいです。
ヒーローに危険は付き物だけど、祖父だって龍弥を危険な目に合わせはしないと約束してくれたので、その点は心配していません。今は見習いのようなものだし、成人したら危険とも向き合い自分で決めた道を歩むのは本人の権利です。
私だって子供の頃の夢は、父のようなヒーローになる事でした。素養がなくて、無理でしたけどね。
――そう、決して怪獣のお肉だけが目当てで応援してる訳ではないのですよ!
「うう~。じゃあせめて、お嬢さんはやめてください。今の私の使命は節約ですから、お嬢さんはイメージに合いません」
使命というか、趣味に近いですが。
「イメージですか?」
「イメージですっ」
私と石崎先輩、両方のイメージですよ?
さらりと『お嬢さん』と呼ぶなんて、石崎先輩の売り出しポイントが変わりそうです。よりニッチな方面へ。
「それでは円奈さんと呼ばせてください」
苗字ではなく名前チョイスなのは、その苗字を口にも出したくはないという意思表示ですか? 我が祖父はどれだけ面倒をかけているのでしょう。
それとも弟? いえいえ、龍弥は良い子です。
それにしても、学校の先輩に敬語を使われるのは明らかに不自然なので、止めて欲しいものです。
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