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第一章 自然①
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七月二十六日 十一時 防衛省十一階 会議室
「彼が、先日朝鮮の艦隊を倒した真下です。」
そう言われ、真下俊彦は、静かに立ち上がった。
拍手が巻き起こり、真下は内心嬉しかった。
艦隊がEEZ内に入っており、すぐに発砲が行われた事から、自己判断で破壊したが、今回はいい方向に動いたようだ。
政府なんて、成功して当然、失敗すれば叩かれる世界なのだ。失敗すれば、誰かの首が飛ぶ。
そして、会議は次の話題へと向かった。
経理問題・予算・労働時間等の話し合いがされ、会議を終わろうとした時、誰かが会議室に飛び込んできた。
名前を聞くと、気象庁から来た高木祐也と名乗った。
用件を聞くと、九州地方にとても強い台風が接近中との事だ。
それくらいの事で来るな!と長官が怒鳴ったが、一向に引かない。
「中心気圧が七百七十四ヘクトパスカル。
伊勢湾台風が、八百四十ヘクトパスカル。異常だ。」
なので、軍用ヘリや、人員が必要らしい。
沖縄県では、既に避難が開始されているが、三百九十キロ以上離れていても強風域に入っており、おおよそヘリを飛ばすような状態ではなかった。
予定避難範囲は、南西諸島・九州・中国・四国・兵庫県という、西日本のほぼ全域だ。
南西諸島の救助は、七月二十七日まで、
九州が被害を受けるのが、七月三十日くらいという予報だ、
「なぜもっと早く避難させない!」
真下が怒鳴る。
「この台風は、今日の朝方、急速に発達したんです!それまでは、どちらかと言えば弱い台風だったんです!」
高木が怒鳴り返す。
「とりあえずこの件は真下にやらせよう。」
長官が伝えた。命令は絶対だ。
真下は恐怖を覚えながら、絶海の孤島、沖縄県へと向かった。
「彼が、先日朝鮮の艦隊を倒した真下です。」
そう言われ、真下俊彦は、静かに立ち上がった。
拍手が巻き起こり、真下は内心嬉しかった。
艦隊がEEZ内に入っており、すぐに発砲が行われた事から、自己判断で破壊したが、今回はいい方向に動いたようだ。
政府なんて、成功して当然、失敗すれば叩かれる世界なのだ。失敗すれば、誰かの首が飛ぶ。
そして、会議は次の話題へと向かった。
経理問題・予算・労働時間等の話し合いがされ、会議を終わろうとした時、誰かが会議室に飛び込んできた。
名前を聞くと、気象庁から来た高木祐也と名乗った。
用件を聞くと、九州地方にとても強い台風が接近中との事だ。
それくらいの事で来るな!と長官が怒鳴ったが、一向に引かない。
「中心気圧が七百七十四ヘクトパスカル。
伊勢湾台風が、八百四十ヘクトパスカル。異常だ。」
なので、軍用ヘリや、人員が必要らしい。
沖縄県では、既に避難が開始されているが、三百九十キロ以上離れていても強風域に入っており、おおよそヘリを飛ばすような状態ではなかった。
予定避難範囲は、南西諸島・九州・中国・四国・兵庫県という、西日本のほぼ全域だ。
南西諸島の救助は、七月二十七日まで、
九州が被害を受けるのが、七月三十日くらいという予報だ、
「なぜもっと早く避難させない!」
真下が怒鳴る。
「この台風は、今日の朝方、急速に発達したんです!それまでは、どちらかと言えば弱い台風だったんです!」
高木が怒鳴り返す。
「とりあえずこの件は真下にやらせよう。」
長官が伝えた。命令は絶対だ。
真下は恐怖を覚えながら、絶海の孤島、沖縄県へと向かった。
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