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第12杯 ②
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「怪我大丈夫?」
藤井くんはカウンターには座らず、真っ先にあたしの額にそう言って視線を向けるのだった。
「うん、なんとか。それより昨日はありがとう」
「気にしなくていいよ。腫れは少しおさまってるけど、まだ腫れてるね」
「うん、ちょっとだけね」
「あっ哲太さん、救急箱ある?」
完全に油断していた哲太さんは、藤井くんに驚きながらも返事をした。
「おっおう」
そう言った哲太さんは急いで救急箱を取りに行く。あたしたちの目の前に、救急箱片手に彼はすぐに戻ってくるのだった。
哲太さんが置いた救急箱に手を伸ばす藤井くん。
「藤井くんも怪我でもしたの?」
と、あたしが聞く中、藤井くんはテキパキと手を動かす。そして、あたしを見る。
「昨日からあんまり手当してないだろ?」
「うん」
「やっぱりね。ダメだよ女の子なんだからさ、ちゃんと毎日消毒とかしないと」
怒ったような呆れたような表情の藤井くんは、スッと白い綿を持った手であたしのおデコに触れる。もう一つの手で前髪を上にあげたら、ポンポンと軽くはたくような動きで傷を消毒し始めるのだった。
「ヒャッ」
綿が冷たいのと傷にしみるので声が思わず出る。そんなあたしに一喝する藤井くん。
「我慢っ」
「う、うん」
あたしは彼に言われるがまま、大人しくする事に。目の前では真剣な眼差しであたしのおデコとニラメッコする藤井くん。その視線があたしの胸を少し騒がしくさせていた。するとまたあたしは証拠にもなく、昨日事を考え始めるのだった。
もしかしたら、くちびるに触れたのは藤井くん……だったら――――――な訳ないか。でも、もし……そうだったら、どうしよう――――――今あたしどんな顔すればいいんだろう?
「宮野さん、なんだか熱があるみたいだよ?」
「えっあっ――――――」
いきなり、立ち上がってしまったあたしを藤井くんが見る。
「もしかして、痛いところさわちゃった、俺?」
さっきよりも藤井くんの顔が近づいて、心臓がとび出しそうでやばい。こんなに近いと彼に胸の鼓動が聞こえるかもしれない、とそう思ったあたしは、急いで座りなおすのだった。
「ううん、だ大丈夫」
「そう? なら、これで終わりっと」
藤井くんは再び手を動かして、何かを貼っつける。あたしのそれを見た哲太さんが笑うのだった。
「デッカい、バンソコだな」
「えっ」
あたしはそう哲太さんに言われたので、自分の目ん玉を見えもしないのに、おデコの方へ動かした。やっぱし見えない……と、落ち込むあたしは、自分の鞄から鏡を出した。
藤井くんはカウンターには座らず、真っ先にあたしの額にそう言って視線を向けるのだった。
「うん、なんとか。それより昨日はありがとう」
「気にしなくていいよ。腫れは少しおさまってるけど、まだ腫れてるね」
「うん、ちょっとだけね」
「あっ哲太さん、救急箱ある?」
完全に油断していた哲太さんは、藤井くんに驚きながらも返事をした。
「おっおう」
そう言った哲太さんは急いで救急箱を取りに行く。あたしたちの目の前に、救急箱片手に彼はすぐに戻ってくるのだった。
哲太さんが置いた救急箱に手を伸ばす藤井くん。
「藤井くんも怪我でもしたの?」
と、あたしが聞く中、藤井くんはテキパキと手を動かす。そして、あたしを見る。
「昨日からあんまり手当してないだろ?」
「うん」
「やっぱりね。ダメだよ女の子なんだからさ、ちゃんと毎日消毒とかしないと」
怒ったような呆れたような表情の藤井くんは、スッと白い綿を持った手であたしのおデコに触れる。もう一つの手で前髪を上にあげたら、ポンポンと軽くはたくような動きで傷を消毒し始めるのだった。
「ヒャッ」
綿が冷たいのと傷にしみるので声が思わず出る。そんなあたしに一喝する藤井くん。
「我慢っ」
「う、うん」
あたしは彼に言われるがまま、大人しくする事に。目の前では真剣な眼差しであたしのおデコとニラメッコする藤井くん。その視線があたしの胸を少し騒がしくさせていた。するとまたあたしは証拠にもなく、昨日事を考え始めるのだった。
もしかしたら、くちびるに触れたのは藤井くん……だったら――――――な訳ないか。でも、もし……そうだったら、どうしよう――――――今あたしどんな顔すればいいんだろう?
「宮野さん、なんだか熱があるみたいだよ?」
「えっあっ――――――」
いきなり、立ち上がってしまったあたしを藤井くんが見る。
「もしかして、痛いところさわちゃった、俺?」
さっきよりも藤井くんの顔が近づいて、心臓がとび出しそうでやばい。こんなに近いと彼に胸の鼓動が聞こえるかもしれない、とそう思ったあたしは、急いで座りなおすのだった。
「ううん、だ大丈夫」
「そう? なら、これで終わりっと」
藤井くんは再び手を動かして、何かを貼っつける。あたしのそれを見た哲太さんが笑うのだった。
「デッカい、バンソコだな」
「えっ」
あたしはそう哲太さんに言われたので、自分の目ん玉を見えもしないのに、おデコの方へ動かした。やっぱし見えない……と、落ち込むあたしは、自分の鞄から鏡を出した。
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