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第19杯 犬と猿の仲
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ひと段落ついて、大家さんがあたしたちを促した。
「せっかくだから、お嬢さん方にもつくってもらおうかね」
「はい」
張り切って大家さんに返事を返したあたし達。
あたし達はコーヒースカッシュを、大家さんの指示に従ってつくり終えた。
あたしがつくった方を洋輔へ。
「なんで俺が実験台なんだよ」
「あんただけじゃないし。それに文句言わないでありがたく飲みなさいよっ」
偉そうな洋輔にそう言ってコーヒースカッシュを差し出したあたし。
眉間にしわを寄せた顔を見ないように、あたし達ふたりはお互いそっぽを向くのだった。
弥生がその隣で瑞菜ちゃんの前につくったコーヒースカッシュを置いている。
「あっども。初めまして藤江弥生です」
軽く顔をかたむけて挨拶する弥生。それに応える瑞菜ちゃん。
ふたりが顔を合わせるのは今日が初めてで、あたしと洋輔とは違ってふたりはスムーズに会話が弾んでいるようだ。
「こちらこそ、橘瑞菜です。ただで飲み物飲めるって、洋ちゃんに聞いて来ちゃった」
「洋ちゃんって隣の?」
「うん、そう」
「もしかして、こちらの彼は――――――彼氏?」
「そうだよ、ミズの彼氏」
「ほっほ~う、彼氏なんだ」
瑞菜ちゃんと会話を終えた弥生があたしを肘で小突いた。彼女は小さい声であたしにこう言った。
「ねねっそこの彼と彼女と早くも三角関係なんだ」
と、いきなりトンチンカンな事を言われるあたし。
驚きのあまり一瞬何も言えず、弥生の顔を見るしかできない。
「何、その顔は?」
と、弥生はあたしの態度がお気に召さないらしく、逆に質問をしてくる始末。
「いや、勘違いだから……」
冷めた目で答えたあたし、正直それ以上の言葉が、呆れ過ぎて出てこない。
「隠さなくていいからいいから」
「何をよっ」
「えっ彼女からの略奪でしょ?」
「だからっ洋輔とはそんな関係じゃないってばっ!」
弥生にわかってもらいたく、つい大声でいつの間にか叫んでいたのだ。すると、それに答えたのは弥生じゃなく、こいつだった。
「じゃっどんな関係なんだよ、俺たちは?」
その洋輔の言葉に我を取り戻したあたしは、恥ずかしくして仕方がない。
だって、この場には藤井くんもいるのに、変な誤解されたんじゃって彼の顔も真面にみれない。それもこれも、弥生が変な事言い出すからだ。
そんな空気の中、突然、軽い感じで女の子がしゃべり出す。
「ん~ふたりは、ケンカする程仲良しの友達じゃ、なくない?」
と、言ったのは以外にも洋輔の彼女の瑞菜ちゃんだった。
「えっ――――そっか、そうだね。ケンカする程仲がいいって言うしね。あたしもそうじゃないかって思ってたんだよねぇ~」
と、弥生の臨機応変で適当な態度には、相変わらず感心されられる。そんな彼女に尊敬の念さえ感じる程だった。でも、それとは真逆にこうも感じている、よくそれだけ考え方がブレられるよ、と。
あたしがそんな事を思っていると藤井くんは、弥生の態度が面白いのか、笑っていた。
「せっかくだから、お嬢さん方にもつくってもらおうかね」
「はい」
張り切って大家さんに返事を返したあたし達。
あたし達はコーヒースカッシュを、大家さんの指示に従ってつくり終えた。
あたしがつくった方を洋輔へ。
「なんで俺が実験台なんだよ」
「あんただけじゃないし。それに文句言わないでありがたく飲みなさいよっ」
偉そうな洋輔にそう言ってコーヒースカッシュを差し出したあたし。
眉間にしわを寄せた顔を見ないように、あたし達ふたりはお互いそっぽを向くのだった。
弥生がその隣で瑞菜ちゃんの前につくったコーヒースカッシュを置いている。
「あっども。初めまして藤江弥生です」
軽く顔をかたむけて挨拶する弥生。それに応える瑞菜ちゃん。
ふたりが顔を合わせるのは今日が初めてで、あたしと洋輔とは違ってふたりはスムーズに会話が弾んでいるようだ。
「こちらこそ、橘瑞菜です。ただで飲み物飲めるって、洋ちゃんに聞いて来ちゃった」
「洋ちゃんって隣の?」
「うん、そう」
「もしかして、こちらの彼は――――――彼氏?」
「そうだよ、ミズの彼氏」
「ほっほ~う、彼氏なんだ」
瑞菜ちゃんと会話を終えた弥生があたしを肘で小突いた。彼女は小さい声であたしにこう言った。
「ねねっそこの彼と彼女と早くも三角関係なんだ」
と、いきなりトンチンカンな事を言われるあたし。
驚きのあまり一瞬何も言えず、弥生の顔を見るしかできない。
「何、その顔は?」
と、弥生はあたしの態度がお気に召さないらしく、逆に質問をしてくる始末。
「いや、勘違いだから……」
冷めた目で答えたあたし、正直それ以上の言葉が、呆れ過ぎて出てこない。
「隠さなくていいからいいから」
「何をよっ」
「えっ彼女からの略奪でしょ?」
「だからっ洋輔とはそんな関係じゃないってばっ!」
弥生にわかってもらいたく、つい大声でいつの間にか叫んでいたのだ。すると、それに答えたのは弥生じゃなく、こいつだった。
「じゃっどんな関係なんだよ、俺たちは?」
その洋輔の言葉に我を取り戻したあたしは、恥ずかしくして仕方がない。
だって、この場には藤井くんもいるのに、変な誤解されたんじゃって彼の顔も真面にみれない。それもこれも、弥生が変な事言い出すからだ。
そんな空気の中、突然、軽い感じで女の子がしゃべり出す。
「ん~ふたりは、ケンカする程仲良しの友達じゃ、なくない?」
と、言ったのは以外にも洋輔の彼女の瑞菜ちゃんだった。
「えっ――――そっか、そうだね。ケンカする程仲がいいって言うしね。あたしもそうじゃないかって思ってたんだよねぇ~」
と、弥生の臨機応変で適当な態度には、相変わらず感心されられる。そんな彼女に尊敬の念さえ感じる程だった。でも、それとは真逆にこうも感じている、よくそれだけ考え方がブレられるよ、と。
あたしがそんな事を思っていると藤井くんは、弥生の態度が面白いのか、笑っていた。
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