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雨音視点
3.約束とこれからの二人
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声を出すとすぐ泣きそうで、無言で見つめていたら「何してんの」って無愛想に言われました。
状況は違うし、近づいたのは”僕”で、階段に座っているのは”日向”だけど、第一声は小学校の時と全く同じでした。
その状況でもう泣く寸前でした。
名前を聞いたら苗字も合ってる。僕の名前を言ったら焦ったように謝ってきました。
違う。謝ってほしいんじゃない。
ただ、”また逢えて嬉しい”って言って欲しかった。”逢いたかった”って言って欲しかった。
でも、反応を見る限り、僕のことを覚えていてくれていた。それがわかっただけでも良かった。
その日は早退して夜まで泣いていました。
夜、冷静になって気持ちが落ち着いてきた頃、居なくなった時の事を考えていたら、段々とムカついてきて”明日絶対訊く!”、”問い質してやる!”って思って寝ました。
翌日、ムカムカしながら放課後になって問い質しました。
すると、引っ越しの理由、何も言わなかった理由、中学校の時の話、高校に上がってから停学の事、全部話してくれました。
言えなかった事、噂は本当、女遊びが激しかった。聞いてる内にいつの間にか泣いていました。
級に居なくなったことへの怒り、言えなかった事の同情、女の子と遊んでいたことへの嫉妬、ずっと想ってくれた事への喜び。いろんな感情が入り混じって涙が止まりませんでした。
日向が強く抱きしめてくれました。
泣き止むまで頭を撫でてくれました。
凄く暖かくて、大きな体に包み込まれていると、そのうち落ち着きました。よく見ると日向も泣いているのに気が付きました。日向が瞼腫らしているところなんて見たのは初めてで新鮮で、自分しか見た人が居ない気がして嬉しかったです。
その後、家まで送ってもらうことになって一緒に帰る事になって、ふと気になりました。「日向の家はどこなの?」って聞いたら、「連れて行ってあげる」って言われて着いて行きました。
そうしたら、すぐ近くでなんでずっと気付かなかったのか判らなくて、それがおかしくて大笑いしました。
久しぶりに楽しそうな日向を見れて幸せでした。
それから学校でもいつも一緒にいるようになって、日向も少しずつ明るくなって、周りも日向を怖がる事がなくなりました。
夜遅くまで家に一人だから暇だって話を聞いて、ここぞとばかりに僕が「お泊りしたい!」っていうと、「いいよ」って言ってもらえました。でも、「部屋が空いてる」っていう言葉が引っ掛かりました。お泊り当日、空き部屋を案内されて、”やっぱり”って思いました。せっかく案内してもらったけど、その部屋は使わない。
”だって、前みたいに一緒の部屋がいいから。”
一緒の部屋はよくても、流石にお風呂はNoって言われてちょっとショックでした。
一年生の後半になって、ほとんど日向の家で過ごすようになってきて、一緒にいるのが当たり前に戻ってきた頃、僕がそろそろ寝ようかなと思ってベッドに入って10分くらいして日向が顔をぺたぺた触ってきて肩、腕、次は脇腹に手を当てて、肋骨から腰、お尻、太腿まで一頻り撫でた後目を閉じて寝始めた。
凄くドキドキして眠らなかった。
次の日、それまでも言っていたけど、その日も「お風呂入ろ」って誘ったら、初めて「いいよ」って返されてすごく喜びました。何故なら僕は前の日の日向の行動のその先を期待してたからです。本人に直接言えるわけないし、昨日のはただのスキンシップだったかもしれない。
だから日向にそんな感情を抱いているのを申し訳なく思いました。
お風呂から上がると、日向に「SEXしたい」ってはっきり言われました。
想像はいっぱいしたけど、いざ言われると恥ずかしくて少しの間、黙っていました。
それでも嬉しくて「YES」って答えました。
恋人になる告白じゃなくて、いきなり体の話だったのは正直驚いたけど、求められて幸せでした。
日向の家でまた引越しの話が出ました。今度はちゃんと僕に話してくれました。
だけど、僕は日向が居なくなるのがトラウマで怖くなって「絶対に嫌」って叫んでました。
そうしたら日向が「何処にもいかない。絶対居なくならない。話してくるから。」って言って抱きしめてくれました。後日、引越しの話話になったと報告してきました。約束を守ってくれました。
その時に日向から告白されました。
告白の言葉は今でも最初から最後まで全部覚えてるよ。
「兄貴にも親父にも先輩達にも気に掛けてくれた。先生にも。色んなこと言われて気づいた。
それで雨音と約束して決めた。
武力も愛情も、守りたい人のために、雨音の為に体を使う。
”それが俺の今までの、これからの人生で、一番大事な約束だから。
だから、側に居させてほしい。”」
こんなの「YES」しかないじゃん。
僕の人生で一番温かい涙だった気がします。
念のため言っておくと日向は今でもいなくなってしまった人たちのことをまるで今でも居るかのように話して途中だったり話し終わった後に凄く悲しそうな顔をします。
本人は気づいていないし、感情を隠そうとしているけど、僕は知っている。
下手な慰めの言葉はかけない方がいいから、何も言わずに抱きしめる事しかできないけど、僕がずっとそばにいて支えるから大丈夫だよ。
状況は違うし、近づいたのは”僕”で、階段に座っているのは”日向”だけど、第一声は小学校の時と全く同じでした。
その状況でもう泣く寸前でした。
名前を聞いたら苗字も合ってる。僕の名前を言ったら焦ったように謝ってきました。
違う。謝ってほしいんじゃない。
ただ、”また逢えて嬉しい”って言って欲しかった。”逢いたかった”って言って欲しかった。
でも、反応を見る限り、僕のことを覚えていてくれていた。それがわかっただけでも良かった。
その日は早退して夜まで泣いていました。
夜、冷静になって気持ちが落ち着いてきた頃、居なくなった時の事を考えていたら、段々とムカついてきて”明日絶対訊く!”、”問い質してやる!”って思って寝ました。
翌日、ムカムカしながら放課後になって問い質しました。
すると、引っ越しの理由、何も言わなかった理由、中学校の時の話、高校に上がってから停学の事、全部話してくれました。
言えなかった事、噂は本当、女遊びが激しかった。聞いてる内にいつの間にか泣いていました。
級に居なくなったことへの怒り、言えなかった事の同情、女の子と遊んでいたことへの嫉妬、ずっと想ってくれた事への喜び。いろんな感情が入り混じって涙が止まりませんでした。
日向が強く抱きしめてくれました。
泣き止むまで頭を撫でてくれました。
凄く暖かくて、大きな体に包み込まれていると、そのうち落ち着きました。よく見ると日向も泣いているのに気が付きました。日向が瞼腫らしているところなんて見たのは初めてで新鮮で、自分しか見た人が居ない気がして嬉しかったです。
その後、家まで送ってもらうことになって一緒に帰る事になって、ふと気になりました。「日向の家はどこなの?」って聞いたら、「連れて行ってあげる」って言われて着いて行きました。
そうしたら、すぐ近くでなんでずっと気付かなかったのか判らなくて、それがおかしくて大笑いしました。
久しぶりに楽しそうな日向を見れて幸せでした。
それから学校でもいつも一緒にいるようになって、日向も少しずつ明るくなって、周りも日向を怖がる事がなくなりました。
夜遅くまで家に一人だから暇だって話を聞いて、ここぞとばかりに僕が「お泊りしたい!」っていうと、「いいよ」って言ってもらえました。でも、「部屋が空いてる」っていう言葉が引っ掛かりました。お泊り当日、空き部屋を案内されて、”やっぱり”って思いました。せっかく案内してもらったけど、その部屋は使わない。
”だって、前みたいに一緒の部屋がいいから。”
一緒の部屋はよくても、流石にお風呂はNoって言われてちょっとショックでした。
一年生の後半になって、ほとんど日向の家で過ごすようになってきて、一緒にいるのが当たり前に戻ってきた頃、僕がそろそろ寝ようかなと思ってベッドに入って10分くらいして日向が顔をぺたぺた触ってきて肩、腕、次は脇腹に手を当てて、肋骨から腰、お尻、太腿まで一頻り撫でた後目を閉じて寝始めた。
凄くドキドキして眠らなかった。
次の日、それまでも言っていたけど、その日も「お風呂入ろ」って誘ったら、初めて「いいよ」って返されてすごく喜びました。何故なら僕は前の日の日向の行動のその先を期待してたからです。本人に直接言えるわけないし、昨日のはただのスキンシップだったかもしれない。
だから日向にそんな感情を抱いているのを申し訳なく思いました。
お風呂から上がると、日向に「SEXしたい」ってはっきり言われました。
想像はいっぱいしたけど、いざ言われると恥ずかしくて少しの間、黙っていました。
それでも嬉しくて「YES」って答えました。
恋人になる告白じゃなくて、いきなり体の話だったのは正直驚いたけど、求められて幸せでした。
日向の家でまた引越しの話が出ました。今度はちゃんと僕に話してくれました。
だけど、僕は日向が居なくなるのがトラウマで怖くなって「絶対に嫌」って叫んでました。
そうしたら日向が「何処にもいかない。絶対居なくならない。話してくるから。」って言って抱きしめてくれました。後日、引越しの話話になったと報告してきました。約束を守ってくれました。
その時に日向から告白されました。
告白の言葉は今でも最初から最後まで全部覚えてるよ。
「兄貴にも親父にも先輩達にも気に掛けてくれた。先生にも。色んなこと言われて気づいた。
それで雨音と約束して決めた。
武力も愛情も、守りたい人のために、雨音の為に体を使う。
”それが俺の今までの、これからの人生で、一番大事な約束だから。
だから、側に居させてほしい。”」
こんなの「YES」しかないじゃん。
僕の人生で一番温かい涙だった気がします。
念のため言っておくと日向は今でもいなくなってしまった人たちのことをまるで今でも居るかのように話して途中だったり話し終わった後に凄く悲しそうな顔をします。
本人は気づいていないし、感情を隠そうとしているけど、僕は知っている。
下手な慰めの言葉はかけない方がいいから、何も言わずに抱きしめる事しかできないけど、僕がずっとそばにいて支えるから大丈夫だよ。
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