実話!親ガチャ大失敗!夜逃げ中に生まれて捨てられ老夫婦に育てられた俺はワンオペ認知症介護で人生詰んでます!転生ざまぁはいつですか!

他山小石

文字の大きさ
40 / 91
認知症、ワンオペ、在宅介護編

認知症、ワンオペ、在宅介護編 3話

しおりを挟む
 初期のころ2013年から1年以上、週に1回程度、主治医のT先生に、体調などを報告していた。
 睡眠、時間、食事量、水分摂取量、血圧、体温、これらを記録して報告する。問題行動がおこった時間帯も分刻みでメモをする。薬の調整に必要なのだ。
 家族にも負担がかかるが、薬の調整は必要だ。患者と過ごす時間が長くないとできない治療方針なので、向き不向きがある。

  薬が効きすぎ、日中首に力が入らなくなって、ガクンと眠ってしまう。そうなると肺に食べ物や水分が入って炎症を起こしてしまう。これを誤嚥性肺炎と言う。
  夜中、騒いだり、叫んだり、暴れたり、ベッドから落ちようとしたり、眠ってくれない時は、睡眠薬の量を調整する。
 夜中に眠ってくれないと昼眠ってしまう。そうすると介護サービスを受けるのにも支障をきたす。夜は寝て、昼は起きる。生活リズムを整えられるように薬の調整をしていく。

 まったく薬が効かない方もいる。心を落ち着ける薬を、処方の数倍の量を摂取しても落ち着かないという事例もある。個人差が大きいので「この人はこれでいけた」なんて話はまったく当てにならない。

 この頃、遠くに住んでいる友人たちは結婚したり、子供が生まれたり、出世して活躍したり、趣味が充実してたり。
 羨ましいと思わなくもないが、大切な友人達なのでとても嬉しかった。嬉しい知らせを聞くと俺の心も勇気づけられた。頑張った奴等が報われることが嬉しい。
 自分を見ると気分が沈む。俺は一人で何やってんの?

 在宅でどれだけ介護をしても収入にはならず実績にもならない。
 労働市場的に俺は無知な中年にすぎない。
 社会に生き残れのか不安でいっぱいだ。介護で離職された方よりも俺は経験がない分もっと深刻だ
じゃあ仕事でも介護でいいじゃんって思った人もいるだろう。俺はもう、いい加減、介護から離れたい。 
 
 2013年から14年にかけて紙パンツを破ることも多かった 。ベッドは防水カバーをしていた。その上にシーツ使い捨てシーツの順でしく。それでも汚したら洗うしかない。

 使い捨てシーツは母が暴れてずれてもいいように上下に少しずつずらして4枚重ねした。これなら万が一漏らしてもマットまでは汚れない。
 食事の時はポロポロこぼす。使い捨てビニールエプロンが便利だった。認知症が進むと一気に食べて喉に詰まらないように見守る必要がある。
 パンを割って少しずつ手渡した。施設だと食事はきざみ食で、利用者ごとに大きさは違う。母は隣の人の食べ物にまで手を伸ばすことがあったそうだ。
 喉に詰まらせたという報告も何度か聞いている。フルーツのような甘いものを欲しがるのだ。水分はりんごジュース以外拒否された。施設職員さんが言うには「あんこ」と言うと「私あんこ好き」と笑顔になるそうだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

処理中です...