視点

側溝

文字の大きさ
6 / 8

強盗

しおりを挟む
「はぁ、俺の人生はどこで踏み間違えてしまったのだろうか」

夜間警備員の男は思った。

「いい歳して嫁もいなければ、会社勤めは性に合わなくてずっとこの仕事」
「こんな人生を続けるなら死んだ方がマシかもなぁ」

そんなことを言っていると、物音がした。
息を潜めて音がした方に近づくと、そこには黒いマスクをつけた強盗らしき人物がいた。

「あれは大事な書類の入った金庫のほうに向かってるな」
「どうせ、俺が死んで困るものなどいないのだから、無鉄砲に飛び込むのもいいかもしれないな」

そうして男は無謀にも強盗の方へ走っていった。

「誰か来たようだな、多分警備員だろう、だがこの銃で脅せばたちまち逃げてくはずだ」

「やい、強盗、ここは通さないぞ」

「勇気のあっていいことだが、これを見たらどうだ?」
強盗は男に銃を突きつけた。

「そんなものに怯むか、バーカ」

「なんだと、変な強がりはやめろほんとに撃つぞ」

「やれるもんならやれよ、むしろ俺は撃たれたいぐらいだ」

なんだこいつは薄気味悪い、これ以上関わっていると頭がおかしくなりそうだ。
ここは一つ逃げることにしようと強盗は思った。

強盗が逃げようとすると、男は強盗を捕まえた。

「やめろ、撃つぞ」

「頼む、せめて逃げるにしても俺を撃ってからにしてくれ」

「本当になんなんだよこいつは、頼むからやめてくれ」
強盗は男の言動や行動に恐怖し、ついには気絶してしまった。

その後、その気絶した男から銃を取り上げ自分の頭に銃口を向け、自殺をしようと決めた。

「最後にいい仕事できたかな、自殺すると地獄に行くと言うが、これで帳消しして欲しいよ」

そう言い残して男は引き金を引いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

意味が分かると怖い話【短編集】

本田 壱好
ホラー
意味が分かると怖い話。 つまり、意味がわからなければ怖くない。 解釈は読者に委ねられる。 あなたはこの短編集をどのように読みますか?

処理中です...