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最終章 ~夢からの脱出~

#24.大矛盾

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 【AM06:59】目覚める私
 今日もリラックスした休日が始まる…

 【AM07:00】アラームが鳴る
 いつも通りアラームを止め
 カーテンを開け朝の陽射しを浴びる
 

 朝のルーティン…少し濃い目のコーヒーを淹れ
 ソファーに座りコーヒーを飲む

 テレビをつけてザッピング…少しボ~っとする

『お早うございます。3連休2日目、皆さんいかがお過ごしですか?
   今日の天気は快晴ですが所により夕方からにわか雨』

 …え!なんて?

 『今日の星座占い!第一位はしし座のアナタ。ラッキーアイテムは』

 …まさか…心の中で呟く…《黒縁の眼鏡》

 『黒縁の眼鏡。東の方角に出かけると楽しい事が待っているかも』

 いやいや…いやいやいやいや…

 私の知ってる朝だ…連休2日目の朝一から頭が混乱していた…
 その直後、急激な頭痛に襲われた…

  *:・゚✧*:・゚✧ *:・゚✧*:・゚✧ *:・゚✧*:・゚✧

 しばらくして頭痛は治まり落ち着きを取り戻していた
 なんで知ってたんだろう…

 そしてなんで知ってるんだろう
   これから起こる出来事を

 とにかく私は今日と明日を知っているのだ…
 ただ何を何処まで知ってるのか?
   が不確定だった

 そして冷静に考える…この後どうなるんだっけ??
 あ、眼鏡屋に行くんだ!

 さらに今度は深く慎重に考える
 えっと確か明日、休日なのに職場に行く事になる!

【何から何まで全部知ってる】とは思うけど
 どうでもいい事は重要視していない…

 この感覚を分かりやすく例えてみると こういう事


 今生きてる人間は昨日と一昨日の出来事は経験し認識している
 その状況で昨日は映画を見た。とか一昨日は友人と呑みに行った
 などすぐ思い出す事が出来る…

 当然ランチや夕食だって済ませている。だから
 昨日の夜は何を食べた?と質問されれば思い出す事が出来る
 つまり【何から何まで全部知ってる】のだ

 そんな中、何回トイレに行ったとか街中で何人とすれ違ったとか
 どうでもいい事はいちいち覚えていない

 と、まぁこんな感じの例えになる

 唯一違う点は
 今の例え話はの出来事
 私の場合はの出来事なのだ

 物凄く矛盾した事なのだが

 私はこれから起きる未来の出来事を思い出す作業に迫られた

 結論から言うと
 研究所に行き《那由他》を再起動させる
   これ思い出す必要があったのだ

 明日の夜20:25を境にソレ以上の先の事は思い出せなかった…
 ただそれ以上に恐ろしい事に気づいてしまった…


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