テンプレを無視する異世界生活

ss

文字の大きさ
上 下
59 / 1,116
リーデル編

49話 王の思惑

しおりを挟む

とりあえず、授与式は終わった。


この後は、王室に行き話がしたいと言われた。


聞きたいことはこっちも沢山あるんでね。望むところではある。



バタン


翔は何も言わず扉を開けた。


「おぉ、勇者様が来たようだ」


からかい混じりに王はそう言った。


「聞きたいことはわかりますよね?」


俺は王を問い詰めた。


10分ほど話した。


「なるほど。」


この国の特殊技術で「無称号巻」というものがあるそうだ。


これは、その人の性格、魔力などを感じ取りその人にあった称号を授けるという、とても効率的な称号巻だそうだ。


確かに、魔術師が「剣豪」とかの称号をもらったんじゃ意味無いからな。


王は俺をこの国の勇者の再来と祭り上げ、俺を社畜のように働かせるわけではなかったらしい。


だが、称号から俺の性格などを探って来ようとしてたんだろうな。そういう所は抜かりがないな。


一旦、あそこにいた人には箝口令を敷いててもらった。


そうしなければ、勇者の再来とか言われて面倒事になるのは目に見えている。


だけど、ダンとリィーンさんには知られてしまったな。


リィーンさんは分かるけど、なんでダンも貴族なんだよ..........





そう思いながらも宿に帰るのであった。
しおりを挟む

処理中です...