テンプレを無視する異世界生活

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魔族編

292話 精霊族⑥

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グリフォンの羽は大風を吹かせることができるものだ。

グリフォンは風の精霊王の眷属といわれているから、恐らくそれでだろうな。


「そなたにはあまり必要ないだろうから、御守り程度に思っていてくれ。」

「わかった。」

「それと、そなたの後ろにいる者に伝えておいてくれ。「そなたについて行くと死ぬぞ。」とな。」

「それはいつの事なんだ?」

「恐らく、今日か明日にはだな。」


なるほど、こんなにも早く俺に会いに来るってんだな"魔族"は..........。

「最後に一つ聞いていいか?」

「うむ、よいぞ。」

「霊兜って俺が手に入れられるか?」


霊兜とは神具の一つだ。竜族からもらった竜甲と同じ類のものだ。

「霊兜か.....。また、懐かしゅうものが出てきたのぉ。我は五人目の風の精霊王ゆえに、まだ三万年ほどしか生きていないんじゃ。最後に霊兜を見たのは三千年前だったかのぉ。」


恐らく、隕石の時だな。


「じゃあ、今はどこにあるのか分からないのか?」



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