テンプレを無視する異世界生活

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魔族編

336話 みんなに頼み事⑨

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「二人とも魔力量は一流だ。だが、確かに経験が足りないようだ。」

翔は付与した木の棒を二人向けて投げた。

「レネー!」

「わかってるよ、中風ノーマルウインド!!」

木の棒は止まり、地面に落ちた。


"阿劉流 双劉拳"


翔は二人のみぞおちを突いた。


「木の棒にばかり意識を持っていかれすぎだ。俺がただの魔法使いだと思ったか?これくらいなら、うちの学校のやつはかわすぞ。」


「勝負あり!」


「大賢者様たちが負けた.....。」

「お前、あの人の最後の動き見えたか?」

「いや、全く見えなかった。」


まあ、そりゃそうだろうな。あれくらいの速さならリーデルの生徒といえどかわせない。

二人とも子どもにも勝てないと思っていた方が強くなれるだろ。それに、この二人より生徒達の方が強いのは事実だしな。


「翔って意外と武闘派なのね。」

「まあ、自分自身にも少し魔法をかけているから五分五分じゃないか?」

「いや、そういう事じゃないんだけどな。」

「そうなのか。それより、二人を見てやってくれ。加減はしたつもりだが骨は折れてるかもしれない。」



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