テンプレを無視する異世界生活

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武闘大会編

524話 昔っから

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あいつが出した論文は全てが革新的なもので世界が注目していた。

だが、そんなことに目もくれずひたすらと書きたいことを書き続けていた。

インタビューで気持ちを聞かれた時でさえ

「やりたいことをやっただけ。それ以上でもそれ以下でもない。」

と言っていた。


翔は昔からそういうやつなんだ。手柄や名誉欲しさで何かを研究したことは一度たりともない。

そういう所が気に食わないところでもあったけどな!


「では、次の魔法を.....」


「どうやら、ステージの修繕が終わったそうなので再開したいと思います!!」

司会が割って入ってきた。

「あ、どうやら時間のようなので今回はこれで.....。」

「ブゥゥゥ、もっと見させろ司会!」

「空気読みなさいよ!!!」


タッタッタッ


「あれはお前がやったのか?」

「当たり前だろ。お前がベラベラと世界を揺るがすようなことを言ってたんだからな。昔っから自分が楽しいと思ったことを話す時の笑顔は変わんないな。」

「うるさい。」



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