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神族編
786話 頂上決戦④
しおりを挟む「概念を作るだと.....」
「そうだ。持っているものを手から離せば物は落ち、腕を心臓より下に下げれば血管が浮き上がる。これは、理論として成立されているものではあるが、それは概念の上で成り立っている。」
「つまり、この世の事象には全て元の概念というのが生じているんだ。」
「俺は"魔素を不規則な規則性"を持つという概念を創造したんだ。」
本来ならば、魔素というのは不規則に粒子上に散らばっており、魔力を多く持つ者には多く、少なく持つものには少なく周辺にあるものだ。
そうすることによって、強い魔法を撃てたり、魔力が回復することが出来る。
サボはその魔素の動きを捉えることが出来、それ故に攻撃が当たらなかった。
だが、翔はその魔素の不規則性を規則的にしたのである。
どんなに強い魔力を持つものでさえ、少ない魔力を持つものと同じ魔素濃度の中でいることになる。
つまり、魔力がどんなに強いやつがいた所で魔素の動きは変わらない。
サボは翔の動きを捉えられなくなってしまったのだ。
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