テンプレを無視する異世界生活

ss

文字の大きさ
上 下
922 / 1,116
新世界編

903話 結婚話

しおりを挟む


「翔ならば私の娘と結婚を許してあげてもいいんだがな。」

「何を言っているんだ?ラッサムは子どもがいるのか?」



金髪の190cmほどあるチャラチャラした見た目のラッサムに子どもがいたのか.....。


「私はこれでも53歳だよ。」

「そのなりで53歳は詐欺もいいところだな。」

「これでも私は王を務めて26年だからね。」

「シュミテルを本格的な多民族国家にしたのはラッサムだったのか。」

「そうだよ。」

「さすがの手腕だな。だが、娘は遠慮しておくよ。」

「そんな!うちの娘は世界で一番可愛いんだ!それなのに、そうも簡単に.....」



世界最強の国の王様は親バカだった。


「とりあえず、今度はそっちに顔を出させてもらおう。世界一の国というのは直で見ておく必要がありそうだ。」

「あぁ、いつでも来てくれ。」




「それで、これからはどうするつもりだ?」

「もう少しこの国を見てまわったら国に帰るよ。私も王という立場上、あまり外出は出来ないからね。」

「そうか。」




話を一通り終え、ラッサムは王城を出ていった。

しおりを挟む

処理中です...