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神編
977話 加護の大量発生
しおりを挟む翔は竜神の一言が少し心に残っていた。
「ファンドは俺みたいなやつを見たことあるか?」
「翔さんみたいな人ですか?」
「見た目ってことですか?」
「確かに黒髪は珍しいがそういうことではないよ。俺みたいな雰囲気というか性格というか。」
「それはないですね。俺も翔さんのおかげで才ある人たちと会う機会が普通の人よりはありますが、翔さんとはまた違った雰囲気というかそのようなものを感じます。」
「というか、俺はどんな雰囲気なんだ?」
「そうですね。僕からしたら大恩人でひたすら尊敬する人ですけど、初めてや慣れてない人からすればやはり考えに理解が追いつかないため、脅威に思われたり、近寄りがたくはあると思います。」
「そういうことははっきり言うんだな。」
「はは、ごめんなさい。」
「じゃあ、本当に頭の片隅に置いておく程度でいいが、俺みたいなやつがいたら教えてくれ。」
「その子に加護を?」
「そうだ。」
翔はファンドにそういって、その日を終えた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「翔さん、大変です!!」
「どうした?緊急事態か?」
「いや、あ、まあ、そうなんですけれど。」
「どうしたんだ?」
「それが、恐らく国民の全員に加護が新たに与えられているのです。」
「現に俺も"火神の加護"を授かりました。」
「そうか。先日の俺の影響かもしれないな。だが、加護を与えられることは悪いことではない。」
「みんなで今は喜べばいいんじゃないか。」
「そうですね。」
「わざわざ報告ありがとうな。」
「いえいえ。」
恐らくは俺の先日の神になった影響だろう。
だが、何故そんなことをしたのだろうか。
「って考えた時に俺と話したかったのではという結論に至ったわけだけど反論ある?」
「全く、いけ好かぬ。」
「予想した通りじゃ。どうせ、童のことじゃから多少のことがあってもこちらに顔を出すことがないじゃろうに。」
「だから、こちらへ呼ぶ信号として加護を与えたのじゃ。」
「もちろん、俺を呼んだからって加護の剥奪はないよな?」
翔は竜神に圧をかけた。
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